[探偵百傑]無存在探偵(インスパイア)
シェアブログ1に投稿 探偵、奥田細治朗は、今日もパソコンに向かっていた。インターネット上のコミュニティを巡り、人間の美と醜を憂う。奥田細治朗にとって、パーソナルコンピューターは切っても切れないツールだ。
今日も謎がやってくる。
「先生、事件です!」
助手の山本健太が縁側から走り込んでくる。彼も探偵を志していて、奥田細治朗の事を、「先生」と呼び慕っている。
「ああ、知っているよ。新宿の銀行で頭取が金庫で密室殺人だね。」
奥田細治朗は、パソコンを通じて、常に最新の情報を手に入れている。助手の山本が慕っている要因の一つである。
「流石、先生。それで、この事件の謎なのですが・・・」
「まあ、待ちなさい。
既に推理は始めている。経過を見ましょう。」
「流石、先生だ。」
二週間後、『新宿銀行頭取密室殺人事件』は無事解決した。警察による単独捜査により、事件は解決し、犯人が逮捕された。犯人は、頭取の愛人だった。
日本警察は、捜査に探偵を加える事はない。だが、事件解決の二週間前の日付で、奥田細治朗のブログ『細次郎の奔走ブログ』には、事件の背景、あらまし、犯人の動機、犯行トリック、全ての謎を解き明かし、記事になっていた。そして、事件解決の翌日には…
「流石、先生です!」
とヤマモトケンタの名前でコメントがついていた。
彼がリアルで推理を行う事はない。
だから、社会は彼の事を『ニート』と呼ぶ。
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ネット上の小説にインスパイアされて書きました。
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