脚本を書くことのススメ・脚本脳
脚本を書くことのススメや脳について考えました。
脚本を書くのに必要なもの 演劇関係者の中で、脚本を書いている人は、意外に少ないと体感します。私は自分が脚本を書いているので、後輩とかによく「脚本書いたら?」って勧めます。しかし、「自分には脚本が書けない!」って言う返事をよく貰います。
脚本を書くことに興味がなかったら、どうしようもない所もありますが、脚本を書くのに必要な能力って何でしょうか?感性?表現力?
表現力は、力ですから、鍛えないとつきませんが、脚本を書けば鍛えられるはずです。また、「感性というと生まれ持った何か…」とか思ってしまいますが、表現力も感性も結局は脳にある訳です。だから、脳を使って、脳を鍛えれば脚本は書ける訳です。まあ、心臓にも神経ネットワークが存在するとか、そんな話もありますから、何でもかんでも、脳じゃないかも知れませんが…。
月並みですが、脚本をかけるようになるには、一本脚本を書いてしまうのが早道です。その一本目が書けないのだ!っていうのは、興味がないか、根気が足りないだけです。思うに、脚本を書くだけでは誰にも迷惑をかけませんし、つまらない作品だったとしも、人に見せたり、舞台という形にしなければ、批評されることはない訳です。必要なのは書く時間とノートと筆記用具だけです。
脚本を書く脳 脚本を一本書くと、脚本の書き方というジャンルで脳が鍛えられます。鍛えた脳なら、次はもっと良い作品がかけるでしょうし、書く作業もスムーズになるはずです。
私の初脚本・演出は、大学二回生の時に行った「平成の米騒動」という作品なのですが、完成させた脚本としては二本目でした。初めて完成させた作品「ジョーク・クラブ」という話で、地下の闘技場で、ジョークで男女が闘うという話でした。ジョークを言うと、エネルギー波が出ます。…舞台化のことを考えないで、自分の好きなように書いたのですが、恋愛も交えて、起承転結もあり、話は終了しています。二本目の「平成の米騒動」で役にたっていたこともあるでしょう。
さて、脚本を書くと、起承転結の着け方や複線の張り方、1シーンの気持ちの良い長さ等々が分かってきます。そして、それらが分かると、何を勉強すれば良いか分かってきます。
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脳にアンテナが立つ 脚本を一本書く、書こうとすると、脳にアンテナが立ちます。自分に必要なことを吸収しようという意思です。アンテナが立つと、他の演劇を見に行ったり、ドラマ、アニメ等々を見ていても、「参考になるモノ」を受信してくれます。受信したモノを自分の中で整理して、さらに脳が鍛えられていく訳です。
脳を鍛える、受信に際しては、次のようなことを気をつけると良いと思います。
・起承転結はどうなっているのか?
・何が原因で、面白い、感動できるのか?
・何が原因で面白くないのか?(これが意外と重要)
・どこで、複線を張って回収しているか?
ビデオやDVDならメモを取りながらやると効果的ですね。生の演劇で、メモすると他のお客さんに迷惑です。(たまにいる。)
演劇に限らず、アンテナを立てることは、脳を鍛えることに繋がると思います。私は最近、絵を書き出したのですが(参考:
デイビッド・ライスを描く(ナイフ、メリケンを含みます。)」、絵を描いてみると、「髪の毛とか服って難しいな。」と思うと、電車の中でも、つい、服とか髪の毛を観察しています。絵に関するアンテナが立ったから、見る部分が変化し、注意深くなるわけです。こういうことを漫画家の江川達也先生が言っていました。
アンテナを立てると… 脳に演劇アンテナが立つと、脚本を書くことには、役立ちますが、一つ失うものもあります。それは、「何も考えなくて、演劇を楽しむことが出来なくなる」ことです。人によって程度さはあると思いますが、私は立てたアンテナを畳むことが苦手みたいです。「演劇を見に行くこと≒アンケートを書きに行く=勉強しに行く」感じになっています。それはそれで楽しいので良いですが。
まとめ もし、この記事を読んで、「脚本を書いてみようかしら?」と思った人がいれば、色々構想を膨らませるのも良いですが、筆慣らしにショートショートでも書いてみれば良いのじゃないでしょうか?
参考:私の
ショートショート:『二回目。』 先日、徳弘正也先生の初期の短編集を買ったのですが、「4コマを書ける人はショートショートも書ける。ショートショートを書ける人は、ストーリーも書ける。」という言葉がありました。これは脚本にも言えると思います。長いストーリーは、短いストーリーの集合とも考えられる訳です。
参考
この記事が、これから脚本を書こうという人や、脚本を書きたいと思う人、脚本が書けない!と悩む人の役に立てば幸いです。
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