DANNY's RADIO-ダニーズ・レイディオ(チッチーズ)確定ネタバレ注意!連載化が思い浮かばない読切は名作(´;ω;`)ジャンプ感想35号2018年12
12DANNY's RADIO-ダニーズ・レイディオ(チッチーズ)
ランチョ17才からスタート。喜劇と悲劇の台詞が良い感じだと思う。
読みながらの感想です。
戦前のラジオコメディアンの物語らしい。渋いチョイス。設定の時点で、ほとばしる才能を感じる。
難民キャンプで絵画を焼くおじいさん。戦争は文化を殺す。テーマ性ありすぎて、びびった。
ロバート。
主人公の父親は戦死。秋本治先生の初期作品、「平和への弾痕」を思わせる重厚感ある。
そして、墓地で語られる悲劇と喜劇。主人公が超人的な戦闘力を持って戦争を終わらせる…とかないだろうし、この作品は、どういう風に着地するんだろうか。
愛猫のサミー。
軍の話題が不穏な雰囲気。戦争、軍、ラジオ局となると、プロパガンダ的なモノを連想させるが…。
軍だった…。軍人は、実在の政治家をモチーフにするぐらい嫌な存在感があったら良かったなあ。なんとなく、ワンピースの影響を感じる。
そして、軍人からの暴力である。ここも、問答無用でぶっ殺すぐらいの勢いはあって欲しいが、そんな残酷なシーンを描ける新人漫画家は少ないのかもしれない。
笑ってねぇな…。
このシーンの威力がすごい。技術は伸び代があるんだろけど、作家の情熱はこもりまくっている気がする。間とテンポも良い。
「ちょっと愉快に」という言葉のセンス。「そっち」は、ラストの展開を予想させる。
ビラ作製作業のワクワク感が良いけど、アトリエの跡地には、不発弾残ってたんじゃなかったけ。
サミー。
予想できたけど、かなりキツかった。人の死を衝撃的に描けるか?というのは、実は、連載作品でも難しい部分だと思う。
愉快なだけの話じゃない。ここ最近で、一番、読ませる読切だと思う。
悲しいことばかりだから、笑わせる。キャラの生き様が描かれまくっていて、とても良い。
銃声で幕。
悲劇だけど、悲壮じゃあないように描くのは、すごい作家性だと思う。絶対に連載化はないだろうけど、インパクト絶大で、受賞作品というのが、よく分かる。
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連載化の予想。
連載化は絶対になさそう。仮にラジオをテーマにした作品を連載するなら、舞台は日本ってことになるだろうなあ。「べしゃり暮らし」のラジオ版のような。
異国の話を舞台にした、バトルじゃあない連載作品も読んでみたいけど、どんな物語になるかは、予想つかない。
余談。
読むのは遅くなったけど、予告の段階で面白いのじゃないか?と思ってました。
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