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『太臓もて王サーガ』連載終了（打ち切り）～87章『さよならは言わない』・感想

カテゴリ：ジャンプ感想2005/2006/2007年
この記事にコメントする！comment数：0：『2007年05月』15日

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　太臓もて王サーガが連載終了しました。実質、打ち切りでしょう。最終話の感想です。色々なパロディ、特にジョジョパロでは、確実にジョジョの読者を増やしたであろう、もて王が悲しくも連載終了。非常に残念ですが、一つの時代の流れ（改変期）なのでしょう。

・太臓、強制送還

　先週の引きで間界領事である、あいすさんが太臓を呼び出していたので、なんとなく想像をしていました。なんとなく、太臓の素行の悪さから、強制送還をイメージしていたのですが･･･。

・実界の間界化

　実界が間界化しているという話は、流石に思いつきませんでした。打ち切りを経て、急遽、考えられたネタなのか･･･？作品中の時間と実世界の時間がずれているというメタファーなネタを交えつつ。今まで、パロディ要素の多かった、もて王でしたから、最終回は、武士沢レシーブの最終回のような、『打ち切り』自体をネタにした話かな？と想像していましたが、そんな事はありませんでした。でも、逆に無念さが伺えるような･･･。

・ネームの多さ

　最終回の一話だけで、間界化の設定から決着までを描いていたので、ネームは非常に多かったですね。多分、二話に分けても良かったくらいに。それが、ギャグ漫画として成立するのか？読者が満足するのか？というのは分かりませんが、私は、最後なら、もうちょっとゆっくり読みたかった気がします。

・太臓の号泣

　作品全体を思い返すと、太臓は、ちょっとキャラが弱かったのじゃあないかと思います。ストーリーの起承転結の起の部分には関わっていても、他でポジションが安定していないような･･･。「実は阿久津が主人公なのでは？」という意見があるのが分かります。

　だがしかし、悠との別れ際の、涙は、私のそういう思いを少し払拭されました。「なんだぁ、こいつ良い（愛せる）奴じゃん。」と。もっと、太臓が活躍する回があっても良かったのじゃあないかと思います。実は頭の中にある『もて王サーガ81章』では、良い感じで太臓が活躍していました。まあ、それは関係ないのですが･･･。

・悠の表情

　最終話は、悠が掘り下げられた形になったと思います。今まで、終始無表情だった悠に1コマだけ若干の表情が出たことに『グッ！』と来ました。涙が出そうな程にね･･･。

・幸運香

　幸運香が出てきました。上手い使い方だなぁと。本来なら別の使い道があったのかも知れませんが、以前出てきたアイテムの使い方がニクイ感じです。こういう部分が大先生の漫画の上手さだと思います。

・木嶋には厳しいな

　キャラクター達のその後が描かれている訳ですが、木嶋はいつも厳しい扱いを受けていますね。まあ、自業自得と言えば自業自得だと。吉下は大学でちょっと垢抜けた？そう言えば、大学からモテルようになる女性って結構いると思うのですが、そう言えば、吉下はそんな女性の典型かも知れない。

・矢射子、浪人

　「大学生になった。」とは言ってなかった矢射子ですが、浪人生になってたんですね。まあ、これは『彼氏と一緒の年に大学生になる。さらに同じ大学。』と前向きに考えられるでしょう。

・ドラゴンガール

　ドラゴンガールの話は未解決になりましたが、『玲夜の女性化』が意味が分からなかったので、その辺りに含まれているのじゃあないかと。仮説は、今回の話にドラゴンガールが全員、出ている。

　すぐに思い浮かぶのは、女性化した玲夜、足の生えた精子（しょうこ）がドラゴンガール。精子は、ゆくゆくは人間の姿になると見て･･･。さらに、温子、アヤ、ケサお婆ちゃんと同じ場所に居合わせた事のない女性はドラゴンガールの可能性が･･･？ドラゴンガールは近くにいると反応が出る訳ですし。陽子は、ケサお婆ちゃんとお花見をしていたから除外。吉下、静、花子、夕利、もえるん、はどうだったかな。

　後、気になるのは、佐渡あいすさん。彼女は『成体前』という設定だったから、『成体』になったらドラゴンガール？

　とまあ、何か、そういう仕掛けがあるのじゃあないかと思った訳です。

・お疲れ様でした。

　最終回、お疲れ様でした。もて王は漫画の本編はもとより、コミックスのオマケから伝わって来る大亜門先生の人柄も好き出した。何せ、キャラクター人気投票第三位！

　ジャンプから一つ良質な（好きな）ギャグ漫画が消えた事が悲しくはありますが、それは一時的なモノ。大先生が再び誌面に登場する事を待っています。何にしろお疲れ様でした。さよならは言いません。今、コミックス、全巻揃ってない･･･買おう。

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