きょうせいキノコ(百田凌助)読切感想&あらすじ『世相風刺のシニカルさと15ページの大スペクタクル』連載化予想・ジャンプ感想18号2021年【ネタバレ注意】
19きょうせいキノコ(百田凌助)
キノコと樹木の共生関係に関する話からスタート。ジャンプ・ショート・フロンティアの読切ですが、キノコに関する話のようです。
あらすじ。
ある町には、巨大なキノコがそびえ立っていた。町は、巨大キノコを名物にして経済が潤っていた。ハルミとタケは、同棲のような関係性だったが、タケはある事件をキッカケに巨大キノコ撤去運動を始めるのだが…!?
世相風刺のシニカルさ。
正体不明のキノコを名物にして、ゆるキャラとかのグッズで稼いでいた町の人と、未知のモノを排除しようとする運動、キノコ反対派、擁護派のぶつかりあいの生々しさが良かったです。
住民の意見の対立と言えば、私ぁ、大阪都構想などを連想します。ただ、作中のキノコ排除派の人々も、自分が信じた正義のために行動しているというのが、印象的。
15ページの大スペクタクル。
15ページの中で、ダイナミックな見開き(2ページ)を入れつつ、一つの町の大事件、大きな変化、時間の経過を描いたのが見事だな…と。ネタバラシの部分も、情報は簡潔であり、ダイナミック展開の後だから、興味を持たせる工夫もされていたと思います。
オチもシニカルな感じで良かったです。キノコ擁護派の人々は、町から追い出されていたから、助かった感じであろうか…?
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総評。
ハルミとタケの関係性は、匂わせる感じで、最後まで読んでも詳細は分からないのですが、そういう部分にページを割かないで、物語の展開の方にパワーが使われている感じが良かったです。
政治的なテーマ性というよりも、巨大なキノコが立つ町というのが、作品の始まりなのかもしれない。漫画というのは、15ページでここまで描けるのか!?と思えました。
連載化の予想。
この物語が連載になるってことはないでしょうけど、キノコが発生する前後の話とか、未知の生物と人間の関わりなどを描いた物語などになるのかも?
シニカルさと、毒気のある漫画を読んでみたいと思います。
先週の感想。
読切「品出しのゆうれい(中畑りんたろう)」ジャンプ・ショート・フロンティア掲載!ジャンプ17号(2021年)一言振り返り感想&ヘッドライン。ジャンプ・ショート・フロンティアの中で、今回の作品が2位となりました。1位は変わらず。
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