六とゆき(緑水刀)感想『義賊と人殺しの残酷な現実』あらすじ+連載化予想・ジャンプ感想26号2021年【ネタバレ注意】
11六とゆき(緑水刀)
時代劇っぽい(?)センターカラー表紙の扉絵からのスタートの読切です。前作は、GIGAとかで読んでましたけど、感想は書いてませんでした。
あらすじ。
平六は、異常に腕っぷしが強い少女ゆきと出会った。その日から、人を食い物にしている金持ちを殺害し、金を盗み、貧民に配るという盗賊行為を続けることとなる。金が貯れば盗賊はやめる、平六には夢があったが…。
義賊と人殺しの残酷な現実。
少女ゆきの強さは、異能と呼ばれレベルかもしれないが、その強さの理由は描かれず。殺される金持ちは、非道なヤツらなのだけど、それが主人公らの情状酌量とはならず。
町奉行は、厳然たる裁きをして、その裁きは覆らないし、人殺しをしていた主人公らのことを、「可哀想だ!ひどい!」と思う読者もいないだろうし、そういうのを誘う物語でもないと思う。
乱暴されそうになったゆきには、殺人以外の防衛方法はなかったかもしれないし、平六も盗賊になる以外の道はなかったのかもしれない。
本当は、もっと他にも選択肢はあったのだろうけど、それを選ばないというところも含めて、残酷で悲しい物語だと思った。
総評。
絵は、今後の改善点も山盛りだと思うし、物語も意外性があるわけじゃあなくて、「こんなにもストレートで良いのか?」と思える。テーマや題材も、目新しいというわけじゃあなくて、コロナ禍における閉塞感とか、貧困がマイルドに漂う現代(子どもの貧困など)においては、選ばれても不思議ではないモノだと思う。
だがしかし、最後まで読み終わらないわけにはいけない魅力があった。理由はよくわからないし、ハッピーエンドにならない雰囲気は全然ないんだけど、それでも、幾ばくかの救いを求めたくなる物語だった。
これは(なぜか)私に刺さっただけかもしれないけど、技術とか、テクニックとは違う何かが、私に届いたのは確かなのである。
ブログ村ランキングです!
応援お願いします!
にほんブログ村
↑ジャンプ感想ブログランキングもチェックできます!
スポンサーリンク
連載化の予想。
連載化はないでしょう。異能とか、架空の武術とかも出てこない。江戸時代っぽい時代設定で、世の中の残酷を描いた作品と言えば、無刀ブラックを思い出しました。
今回の読切を拡張して、連載にしようと思ったら、この読切の良さが失われるでしょう。
先週の感想。余談。
読切「Bad Tripper(踊場ゆう)」と「すたーと・おーばー(吉野マト)」掲載!ジャンプ25号(2021年)一言振り返り感想&ヘッドライン。感想をアップする前に、一応、Twitterで検索してみたけど、鬼滅の刃の遊郭編の鬼・兄妹の雰囲気があったのかもしれない。
スポンサーリンク
読んで欲しいです!自薦記事。
この記事の前後の記事。
同じカテゴリ内の前後の記事。
そろそろ別のサイトへ→
退出口