父親刺殺事件と『ひぐらしのなく頃に』と犯罪脳等を考えてみた。
犯罪脳というモノがあるらしい。それは、脳の犯罪を起こしうる構造をもった脳らしく、100人に1人は犯罪脳を持っているらしく、さらに、犯罪脳の持ち主を100人くらい集めてくると、その中の1人は、やるらしい、犯罪を。
つまりは、1万人に1人は、脳の構造的に犯罪者になりえて、さらに、そこに、取り巻く状況等々を加味すれば、1万人に1人では、すまないだろう。
最近、気になった ニュース。中学生の女の子が、父親を刺殺したらしい。以下は、ネットでのニュース記事から引用。
埼玉県川口市で19日深夜に中学3年生が父親を刺殺した事件で新たな疑惑が浮上している。
少女の部屋からは殺害シーンが描かれている漫画が押収されたというのだ。
その押収された漫画が「『ひぐらしのなく頃に』じゃないのか?」とネット上で騒がれている。
【トレビアン】父刺殺事件 女子中学生が愛読していた漫画は「ひぐらしのなく頃に」? そう『ひぐらし』。テレビのニュース番組で見た時、モザイクはかかっていたとは言え…
↑のコミックスの画像が出ていた。
正直、「出たよ、また、テレビのアニメ、漫画、ゲーム、ネット批判だよ、出たよ。」と思ったのだが、よく考えると、本当に、全く、完全に影響がなかったか?と考えると、疑問符が出てきたために、記事に書いてみた。
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昔、友人から聞いた話。ガンダムで有名な、富野由悠季監督のコラムの話だったのだが、フランス革命とか言っている時に、銃を持った兵隊は、その半数も敵部隊の人間に照準をあわせないで、意図的に、外して打っていたそうな。
だが、ベトナム戦争の頃くらい(うろ覚え)に、アメリカ軍(うろ覚え)が、射撃訓練に使う的を、丸型から人型に変えたらしい。そうすると、兵隊の多くは、人間を狙って銃を撃つようになった(らしい)。つまり、人間ではないが、人型の的を撃つ事で、少なくとも、人の形を撃つ事の抵抗感は、トレーニングで拭い去る事が出来る、と。
ここから、富野監督は、最近のゲームなんかは、ゾンビや人を撃ったり、刺したりしているけど、それは、人型の的を撃つ、射撃訓練に通じているのじゃないか?とコラムで書いていたらしい。
テレビに、『ひぐらし』のコミックスのモザイクが映ったときに、上の話を思い出した。
事件の当事者は、中学生、ひぐらしの登場人物の半分くらいは、中学生だ。そして、確かに、彼らの殺人の描写はある。本編を知っている人は分かるだろうけど、彼らは、彼らの、のっぴきならない状況、心情で殺人を行ってしまっている。ひぐらしから学ぶ事は、その後に起きる事や、そうならないために何が出来たか?という部分であり、テレビの報道では、殺人の描写がある、ただただ猟奇的な作品と受け取られるかも知れない。
ただ、思ったのは、それらの作品に触れ合う事、感情移入する事、登場人物の心情に共感する事という事は、先に挙げた銃撃のトレーニングに通じる所があるのじゃないかと思った。動機の補強であったり、それこそ、殺人のトレーニングになり得るのじゃないかと。
冒頭で述べた犯罪脳であったり、富野監督のコラム等々を関連させると、影響はないとは、言い切れないのじゃないかな?と思えて来た訳です。ただ、ひぐらしのファンからすると、ひぐらしからは、その逆の事を感じ取って欲しい!という思いはあります。
それで、締めとして思ったのは、最近、この手の事件は増えてきてるように思えるが、少なくとも、テレビは増えているように報道していると思うけど、今後、このような事件が起きないためには、理解する事なんじゃないか?と。もし、犯罪脳というモノが、本当に存在するなら、1万人に1人の犯罪者は、全然、不思議ではない訳で、また、既存の作品等々の影響というのも考えられるなら、それは、別に異常だとか、変な事ではないと思った訳です。
まあ、これは、会社のパートさんや、女性陣が、「考えられない!昔は、こんな事はなかった!異常だ!」みたいな事を連呼していたから、思った所もあるのですが、「変だ!」とか、「異常だ!」と思う事が、さらに拍車をかけている気がする訳です。
だから、今後は、同じような事件が起こったとしても…
「確かにショッキングではあるが、理解出来る範囲の事件だ。」
というような感想を持つ事、そういう報道が、悲しい事件を起こさない事につながるのではないか?と思った訳です。科学的な根拠はなくて、単に思いつきの部分もあるのですが、「犯罪」というは、それが「異常だ」とか「理解し難い」という意識がある事で、発生するのじゃないかと思う訳です。
多分、本当に理解出来ない事柄なんて、世の中に、そうはないと思う。
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