深山アン・ユーヂュアル(細川順三)、苦命(クーメイ)というテーマ~赤丸ジャンプ2008年SUMMER
ちょっと間が空いたけど、赤丸ジャンプ2008年SUMMERの感想の続き。
細川順三先生の「深山アン・ユーヂュアル」。紹介ページがあるから、新人さんですね。好きなマンガは、ドラゴンボール、ワンピース、ナルト。なるほど、絵柄とかから、影響を感じます。特にワンピースかな。表情とか、バトルシーンとか。
トーンが少なく、黒髪が多いというのが、大きいかな。最近、こういう感想を書くのが多いけど、やはり、ワンピースは影響力があるのだな・・・と。
絵は、まだ、達者という感じではなくて、「今後、画力の向上に期待」とかコメントがつきそうだ。また、コメディとシリアスのバランス、「ここでギャグを入れる?」とか、キャラの軸がぶれているように思える部分もある。ワンピースとかでも同様の事が言えそうだけど、説得力があるように思えるのは、経験値の差なのかな。
とまあ、気になる部分を上げれば、多いのだけど、漫画を描こうとする意思、「表現しよう」という意思を感じる事が、出来る中々の良作だと思いました。
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苦命(クーメイ)という深遠なテーマ
人間でありながら、体の一部分が動物にもった命、動物でありながら、人の知能と体の一部分をもった命を「苦命(クーメイ)」と呼ぶ…そういう世界のお話なのだが、作品の深い部分に「差別」という言葉が入っている。「苦命」というネーミングが既にそうなのだけど、人でありながら動物の体…では、獣の掌だけど、親指だけ人間の指だったり、造詣が、何か病気のようにもとれる感じになっている。また、「苦命」である事は、戸籍の載るという現実的な描写も気になる。
そうコミカルな部分も多いが、「差別」という重いテーマを扱っている作品だと思う。
体の一部が動物、動物だけど人の心…絵的に表わしたら、「獣人」って感じになるけど、この部分をすり替えたら、現実でも実際に起きている事なんだ、と。ライトに描かれているけど、非常に重い深いテーマだと思った。
細川順三先生の考えというのは、漫画を通じて感じるしかないのだけど、テーマも含めて、「表現したい」という意思を強く感じた作品でした。新人の先生ならではの、荒削りな魅力を失って欲しくないと思いました。
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