武装錬金ピリオド感想(和月伸広:赤丸ジャンプ2006年冬号)
赤丸ジャンプ2006年冬号掲載の武装錬金ピリオド感想です。なお、今回は、まだ発売されて日がたっていないので、ネタバレを抑えるために、詳細な粗筋の解説はしません。買って読むのが一番でしょう。「どうせ、10巻買うから良いや。」と思わないで、読切も沢山のってますし、オマケもありますから、買っておいて間違いないでしょう。空知先生のアシスタントをされている西嶋賢一先生の読切までしか読んでませんが、西嶋先生の読切は面白かったです。
さて、今回は、武装錬金ピリオドの内容予想をしていたので、それの結果を書く形で感想とします。それでも、ネタバレにはなるので、読むのを楽しみにしている方、別記事に飛んで下さい。
内容予想記事は
こちら。(これだけ読んで、買うのもあり)
最初に確認
この予想は今思うと、荒木飛呂彦先生の初期作品、「バオー来訪者」の影響が強いと思います。
先ず、武装錬金ファイナルまでで、遣り残していることがあったので、それの消化具合から。
①ヴィクターとの決着
→消化されました。
②パピヨンとの決着
→秘密
③毒島さんの素顔
→なんと未消化。でも、武装錬金は分りました。でも、再殺部隊が出たときの、「追跡可能」というのと適合している気がしませんが…。あの段階じゃ、毒島さんもカズキ達と闘う予定だったと思われるので、仕方ないかも知れません。
④千歳さんの武装錬金
→消化。彼女の戦闘は完璧な肉弾戦だったってことでしょうか?
⑤ムーンフェイスのその後
→消化…?でも、ライナーノートにあった「再登場の予定」じゃなかったですね。出ただけ…。その予定は、完遂されるかも…?
⑥斗貴子さんの傷の謎
→未消化。結局、なんでだったのだろ?戦士としてのトレーニング中に追ったのかも知れません。今回読むと、そんな推測が出来ます。
⑦斗貴子さんの小学校を襲ったホムンクルス(西山君)の謎
→未消化。ただし、これについては、最後に書きます。
⑧パピヨンの人喰い衝動の薄れの結末
→秘密
⑨ヴィクトリアさんのその後
→消化。彼女も幸せになれてよかった。
これに関して、予想の記事では…。
と、まあ、こんな所です。正直、③から⑧、特に④以下はブン投げられる気もします。③と④あたりは、普通に話に加えられる気もしますが…。また、これらの要素を全部カバー出来る内容を書けたら和月先生は神でしょう。
と書いていましたが、かなりの量、消化されています。そしてそれは…(記事のラストに続く…)。でも、そのせいで、ちょっと詰め込み感が…。でも、それが武装錬金の良さでしょう。
以下は、予想した内容に対する解説です。ネタバレを多く含みます。
・テーマは「月」か?
ご存知の通り、ファイナルのラストで武藤カズキは月にいってしまいました。作中では、「もう戻れない」という感じになってましたが、戻れないなら、迎えに行かないと行けない訳で、月つながりでムーン・フェイス復帰?迎えに行くとしたらパピヨンがロケットを作ったりするのでしょうか?
テーマは「月」ではありませんでした。でも、迎えに行くというのは、予想的中。パピヨンはロケットなんて作りませんでした。どんなロケットで行ったかは…。度肝抜かれました。そして、ムーン・フェイスは出てきただけ…。
・ヴィクターのバトルがメインになるのか?
ファイナルは、「さあ、月面で決戦」という感じで終りましたが、ヴィクターとのバトルはメインにならないのじゃないかと思います。また、そう希望します。というのも、ファイナルのラストで、ヴィクターがカズキに対して思わせぶりだったからです。考えられるのは…
ヴィクター化第三段階の次に進んだ
って所じゃないでしょうか?それで、ヴィクターとのバトルがどうなるか分りませんが、ヴィクターを倒してしまったら、ヴィクトリアさんの救いが無いわけですし、彼も帰ってくるんじゃないですかね?(甘いか?)
ヴィクターとのバトルはありません。これは予想的中。ただ、メインにならないって書いただけで、実質、彼とは戦っていません。「第三段階の次」ってのは、完璧に妄想でした。
・コールドスリープ装置の行方
元々、白核金が出来るまで、カズキのヴィクター化を抑えるって目的で作られたコールドスリープ装置でしたが、結局、未使用のままです。これがキーになるのじゃないかと思います。
月面に残ったカズキを迎えに行くべく、パピヨンとヴィクトリアさん(不死身コンビ)が頑張るが、中々発見できず、さらに、時間がかかる。何年かかるか分らない。そこで、カズキを待つために斗貴子さんがコールドスリープに入る。実際は、5年くらいかかって、カズキを救出。カズキもそのまま。斗貴子さんも、ほぼ、そのまま。回りの連中は良い感じに年を取っていて、まひろ、ちーちん、さーちゃんの辺りは、カズキ好みの綺麗なお姉さんになっている…
って、感じでどうだろうか?(どうだろうか?と言われても)
はい、これが、完璧に「バオー来訪者」の影響ですた…。バオーのエンディング好きなのですよね。余談ですが、バオーの続編をネーム切ろうと思った事があります。7年後、少年が目覚めたが、同時にドレスの残党もいたって感じで…。霞の目博士は他界してますが、ドレスの上層部は出てきてないのですよね。あ、武装錬金と関係なかった…。ただ、コールドスリープという考えは、結構、良かったかも…。眠っていたのは、北貴子さんじゃなかったですが…。
・パピヨンとの決着
救出と同時に、白核金も完成していて、さあ、決着!という感じで、パピヨンとの決着になるのだろうか?しかし、上記での予想だと尺が足りるのかと?パピヨンとの決着で終了…?
決着ついています。ただ、尺が足りないというのは、劇的に解決されています。バトルって、結局、延ばそうと思えば、何ぼでも伸びる訳です。ドラゴンボールが作った、良い所でもあり、悪い所でもあります。生きている間にかける作品は限られているので、長期の作品を書くよりも、短い作品を沢山残した方が良いのじゃないかと?今の漫画家さんは、長い作品を書く傾向にあるらしいですが、商業的な意味合いがあると思います。
でも、まあ、ベルセルクとか、銃夢とか好きですが…。あ、そうそう、今回、ベルセルクを思わせるシーンがありました。「断罪編ロストチルドレン」(だったかな?)のあたりで、ジルがガッツのマントに包まれている所です。同じこと感じた人いるかなー?
ヴィクター編の次があるとしたら、斗貴子さん絡みの話しかないと思うのだが、月に行くくらい(後、巨大ロボが出るくらい)パワーのインフレが起きているから、この後に人間型ホムンクルスの話は難しいと思うのが、本音です。
思うに、再殺編から、結局の所、錬金戦団の内部のイザコザがメインになっていたために、本来の敵であるはずの、錬金術を悪用する組織や、ホムンクルスの話が出てこなかった訳です。だから、西山君の話とかは、続け様によっては、続くと思うのですが、どう続けるかだと思います。ヴィクター以上の存在にしないといけない訳です。それで考えられるアイディアは…
①人間型ホムンクルスが黒核金を使用(西山君も天才だった)
②ホムンクルスが人に潜むという特性を生かして、話の見せ方を変える。
③完璧な後日談にする。斗貴子さんが主人公で。
③が一番有望かな?
こんな事も書いてました。ホムンクルスの話に関しては、元々、武装錬金とホムンクルスは、同時にできていて、ホムンクルス製造の技術を悪用している人たちは、コミューンという小さめな組織を分散的に作っていた訳ですね。だから、それらを統括する組織が出れば、続くかな?って思ったのですが、それはないっぽいです。
そして、今回一番重大なことは、10巻に…
特別読切が掲載されます!
それで、本編を読めば分りますが、ラストは何の遺恨もなく、大団円になっています。ですが、作中に一ヶ月のブランクが作られています。
つまり、これ、予想ですが、その一ヶ月間の斗貴子さんの闘いが描かれるのじゃないでしょうか?つまり、カズキは主人公じゃないと訳です。つまり、パワーインフレの問題はなくなった訳です。そして、相手は西山君でしょう。そうすれば、武装錬金で、遣り残したことはないでしょう。毒島さんの素顔は、どう絡めるのか…?
斗貴子さん、主人公の話で、今まで語られてなかったことや、断片的な要素が、語られるでしょう。多分、そうです。
でも、これが、GOGOジャンプに掲載された、ブラックキャットの番外編みたいな内容だったらどうしよう…OTL。でも、一ヶ月のブランクを作ったのは、読切のためでしょう。漢・和月先生ならやってくれるはずです!
最後に 私は、武装錬金信者なのでしょう。打ち切られた時は、本当にショックでした。しかし、その後の和月先生の頑張りや、話の作り方は、素晴らしいと思いました。思うに、和月先生は、ジャンプ本誌から離れる時期なのかも知れませんね。新たなジャンルでの活躍も期待したいです。後、読切をいっぱい書くとか…。
そして、どうやら武装錬金のドラマCDが発売されるようです。これは買うしかないでしょう。斗貴子さんフィギア、結局まだ買ってませんが…。
10巻を待ち遠しいです。年単位で、期待させるとは、武装錬金は罪な作品だ。
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武装練金ピリオドの予想価格調査:エクセレントモデル 「武装錬金」 津村斗貴子(メガハウス)<少し関連?>
SHONEN ジャンプ the Revolution(レボリューション) 感想①「エンバーミング-DEDA BODY and BRIDE」 和月伸宏<関連HP>
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