劇団『すきっす』参加の稽古場日記3~「パンドラの鐘」のビデオを見る
最初に懺悔すると遅刻しました。稽古に行くようになってから、初の大遅刻です。13:00に稽古場に行く予定だったのですが、何か頭の中で、自分予定を勘違いしていたみたいで、14:00に稽古場に行く流れになってました。
だから、その旨をメールしたのですが、12:30~13:30までお昼休憩だったので、あんまり体勢に影響はなかったと思われます。少なくとも怒られませんでした。ちゃんと連絡いれていたからか…?さらに、私は個人練習をする事が目に見えていたからか…?ナカノ実験室に重きがおかれていない?
で、稽古場に行くと、野田秀樹さんが演出、出演していた「パンドラの鐘」を見ている所でした。私は、途中から見ることになりました。午前中は、蜷川さんが演出した「パンドラの鐘」を見ていた模様。
ぶっちゃけると、私の役は、野田秀樹さんが演じておられたのですが、ビデオを見るとどんな感じの役か良く分りました。結構、台詞も変えてますし、ネタもやっています。私に配役されたのが、少し分った気がしました。
後、ヒロインのヒメ女と、ヒーローのミズヲのシーンはかなり難しい事も分りました。私には関係のない話なんですが、ぶっちゃけると「つまらない」です。真剣にストーリーの本筋の話をしているので、重要なシーンなんですが、見ていて楽しいかは別問題です。
私は、「演劇やってるけど演劇が嫌い(な部分もある)」な人間なので、つまらないシーンは、つまらんと思う訳です。だから、演劇が好きな人が見れば大丈夫かも知れません。
ミズヲの役は、いろんな意味でおいしいので、ちょっと「やりたい。」って思ったのですが、あの真剣シーンは、そんなにやりたいとも思わなかったです。もっとも、配役されてれば頑張ったのでしょうけど。でも、私は、ヒーローを演じるにしては、頭の中が捻くれています。
そんなこんなで、ビデオを見終わった後に、稽古になったのですが、その時にちょっと全体の雰囲気を乱すことをやってしまいました。今考えると、ビデオを見てテンション上がった私だったのですが、なんていうか、まったりと稽古に移行していく様子が気にいらなかったのだと思います。そこで、
「へいへい!シャキっとウォーミングアップして稽古やろうぜ。」
と言えば、良かったのですが、どうも心がいじけていたせいで、なんというか、全体の輪が乱れる態度を取ってしまいました。かねてから、二人一組の柔軟や、筋力トレーニングには疑問があったのですが、その意見ではなくて、いじけた心で、上記の疑問を口にした訳です。
これは、私が25歳で最年長ということもあって、さらに、演劇から遠ざかっていたために、共演者での知り合いは少ないです。
んー、すみません。思った事を口に出す事を心がけていたのですが、今日は悪い方向に働きました。次の練習からは、シャキシャキ動きます。
実は、心がいじけた理由は、別にもあるのですが、それはこの企画が終るまで、胸に秘めておきます。
さて、そのまま、稽古になりました。私は、同じシーンの役者が他のお芝居で出ているために、しばらくは、稽古できません。だから、今日も個人練習です。実は、個人練習の方が好きなので、そんなに苦じゃありません。
でも、いじけた心の延長にいたのがわかっていて、この編で後悔しだしていたので、滅茶苦茶頑張って稽古する事にしました。やった、事は台詞を口に慣らす事で、全台詞をおさらいしました。やる事は、台詞を無個性、無感情、無抑揚で読みつづけるって事です。
台詞には、感情や抑揚は大事かと思いますが、台詞には言い易い部分と、そうでない部分があるので、その部分を把握しないとダメです。言い難い部分は、どうしても時間や、言い方で誤魔化してしまいます。その辺りの確認をして、口を慣らす事なしに、感情や抑揚を台詞にこめると、大変な事になります。よく陥るのが、クドすぎる言い方です。
その確認作業をみっちりやりました。その後に、感情や個性を込めて、台詞の練習をやりました。
野田秀樹さんが、結構、台詞を変えていた事を受けて、積極的に台詞を部分的に変更したりしてました。元台詞が…
「婆あじゃない。トラディショナルレディーとお呼び!」
というのを…
「婆あじゃない。藤崎奈々子とお呼び!」
と変更して読むと、他の共演者達は、流石に反応がありました。まあ、これ、ブログに書いちゃったので、本番は言いません。ただ、問題なのは、こんだけ個人練習をアピールしても、演出さんは何も言ってくれないって事です。
そもそも、今回の演出さんは、ネタに重きをおかない人です。その意図が伝わらなかったのか、稽古場でナカノ実験室が蚊ほどにも気をとめられてないって事でしょう。
もしくは、私に関してはネタ無法地帯?
後、個人練習しながら、シーン練習の様子を聞いていたのですが、なんていうか「生ぬるい」感じがしました。楽しい稽古場なんですが、楽しいばっかりで、どうも時間がかかりすぎているような…。稽古している時間よりも悩んでいる時間の方が多いです。多分、役者がMAX本気・集中出来てなくても、そこが問題になってなかったり、役者の基礎力の部分には、演出が触れてなかったり…。
時間が迫って来れば、気合も入るのかも知れませんが、今のままでは、役者の能力に応じて、シーンの出来が決まってきそうです。年齢も、舞台経験も結構、ばらけているので、もっと「台詞」の読み方等、基礎練習もやるべきじゃないのかな?と感じました。
思うに、若い役者は、自分で出来る事(つまり、引出し)が少ないのじゃないかと思います。その出来る事を増やすのが、基礎練習だと思う訳です。
こんな事を書くと「何様?」って感じですが、今日、思った事です。企画全体の事を考えるなら、こういう話も演出さんに提案した方が良いのですが、自分が演出の場合、こういう事を言ってくる参加者は「うざい」です。
まあ、ブログに書いた以上、演出さんも読むかも知れませんし、話す機会と必要があれば、話そうと思います。
でも、こういう根本的な思いってのは、参加者全員で話した方が良いのですが、そういうマジトークは、極力避けたいのが、人間であり、違う劇団の人間が集まる、企画公演だったりします。
せっぱつまって来ると、やらざるを得ない場合もありますけどね…。
まあ、そんなこんなで、今日の稽古は終りました。一度、いじけた心は、元に戻りましたが、「結局は、演技で返すしかないのかな?」って思いました。
でも、「いじけて悪い事したな。」って思ったので、演出に「ごめん。」という内容のメールを送っておきました。こういう時に、自分が演出よりも3つ年上という事を忘れます。まだまだ、ガキってことですわ。
ブログ村ランキングです!
応援お願いします!
にほんブログ村
↑ジャンプ感想ブログランキングもチェックできます!
スポンサーリンク
スポンサーリンク
読んで欲しいです!自薦記事。
この記事の前後の記事。
同じカテゴリ内の前後の記事。
そろそろ別のサイトへ→
退出口