「脚本 書けない」人に伝える脚本の書き方
アクセス解析を見ていると「脚本 書けない」という検索で検索されている人がいるようなので、その期待に答えるというか、私の脚本の書き方みたいなモノをまとめてみようかと思います。
脚本が書けない人の助けになれば幸いです。
先ずは、台詞をドンドン書こう! 脚本が書けないという状態が、どういう理由で発生しているか分りませんが、脚本は台詞の集合体なので、台詞を書かないことには、脚本になりません。ですので、日々、思いついた台詞は書き留めて、行ける所まで会話を書きまくっておくのは結構重要です。行ける所まで、書いて行き先が見えなくなったら、ボツにすれば良いだけです。
使う使わないの取捨選択はいつでも出来るので、出しておくことが大事です。そのまま使わなくても、言い回し、構造等々は再利用出来るでしょう。
起承転結を意識しよう!! ストーリーの基本は起承転結です。4コマ漫画が一番分りやすい例だと思いますが、ストーリー漫画も、細かく起承転結が起こり、それが長い波長で起こっていると考えられます。
また、起承転結という構造は、黄金の構造というか、長く愛されている作品は、やはり、起承転結を踏襲しています。水戸黄門なんかは、話の構造がしっかりしているので、沢山の話が作られている訳です。ワンパターンという言葉もありますが、起承転結がしっかりしていると見ている人のストレスは少ないです。
脚本の長さをどれくらいに設定するかですが、大きな起承転結の中に、小さな起承転結が含まれていると思うので、その辺りを意識すると良いでしょう。
図にすると…
起(起承転結)→承(起承転結)→転(起承転結)→結(起承転結)
こんな感じでしょうか?起承転結を崩したトリッキーなストーリー展開は、しっかりした起承転結を作ってからが良いでしょう。ミキシング作業とも考えれます。
ストーリーの流れをフローチャートにしよう!! 脚本は台詞の集合体だと書きましたが、台詞だけ書いていると全体像が見えなくなってくるので、ストーリーの流れをフローチャートにしてやると分りやすいです。これは、「もののけ姫」のメイキングを見ていると、宮崎監督もやっていた事なので確かな方法だと思います。
さらに、面白い脚本というのは、台詞が面白かったり、キャラクターが面白かったりするのですが、その大元はストーリーの構造、骨組みです。面白い台詞、キャラクターを取っ払って最後に残る、骨組みが面白ければ、その脚本は面白いことになります。
映画をビデオ等々で見て、ストーリーの流れや伏線の構造をメモすることで、面白い構造や起承転結が見えてくると思います。もっとも、私は、頭の中で行っても、実際にメモした事はないですが、この方法は、「リンダキューブ」というゲームを作ったゲームデザイナーの方のHPに書いてありました。
活用出来るのか?脚本テンプレート!! 最後に、これまでのまとめとして、脚本テンプレートを作ってみます。前述したフローチャートや構造にあたる部分です。台詞やキャラクターは、自分で書いて貰うとして、流れ図にそって、書いていけば脚本が完成するハズです。
①起
Aの所に、BとCがやって来る。Aのa(疑惑)を確かめるためである。
②承
BとCが、Aに色々質問していくが、Aがaである事は疑わしい。
③転
Aが真相を語る。実はaはb(新事実)だったのだ。BとCは納得する。
④結
BとCが帰った後に、更なる真相が分る。aはbではなく、実はc(真相)だったのだ!オチがついて終わり。
と、起承転結を意識したテンプレートです。これは、以前私が書いた「G・男(ジー・マン)」という脚本の構造で、それぞれ記号を置き換えると…
A:主人公 B:主人公の後輩 C:Bよりも後輩の後輩
a:Aは同棲している b:実はちょっと前に彼女と別れた
c:(ネタバレになるから秘密)
という感じになります。上記のテンプレートに並べると、ストーリーが見えてくるでしょうか…?
とまあ、テンプレートなので、A,B,C,a,b,cをそれぞれ決めて、さらに、増やしたり減らしたりして、台詞を作っていけば、脚本は出来るでしょう。
ちなみに「G・男(ジー・マン)」では、起承転結のそれぞれが10ページ分≒10分くらいの、計40分くらいのお芝居にしようと思って書きました。時間の制限を設けてやると、無駄に脚本が長くならないので、結構、効果的です。
最後に 今回、アクセス解析の結果から、若干の需要を狙って、この記事を書いたのですが、「脚本 書けない」で検索すると、「脚本が書けなくて困っている人」の事が出てくるだけで、解決策は出てこないのじゃないか?と思います。実際、私は、上記のような絞込み検索はやった事ないのですが、「脚本が書けない!」って時にもネットで検索する時代になったって事ですか。
もっとも、私も脚本を書いていて調べもの等々は、ネットを使いますけどね。
今回の記事で、世に、良質の脚本が増えれば幸いです。
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