KIBA&KIBAキバアンドキバ(稲垣理一郎×彭傑(ポンジェー))感想~ジャンプ感想2010年30号①
お久しぶり、アイシールド21の原作担当!稲垣理一郎先生が原作の読切です。作画は、台湾からやってきた!彭傑(ポンジェー)先生。好きな漫画は、ドラゴンボール、ワンピース、アイシールド21…うーむ、系譜のようなものを感じますねえ。
以下、感想。
キャラクター
先週の
「マインズ」の感想のコメント欄にて、『魅力的なヒロイン&敵役』みたいな事を書いてましたが、今回は、まさに、そんな感じかなーと。ゲルハルト将軍が、魅力的な悪役…とは言い切れない感じがしますけど、驚異としては十分に描かれているな、と。
エミィリアさんも、立ち位置的に、表現が難しいキャラだと思うけど、魅力的に描かれていると思う。
牙氏は、キャラの造形として「牙すご!」って事になっているけど、もっと、ストーリーにも噛んで欲しかったなぁ。ここぞという時に、噛みつき攻撃をするとか、縄を噛み切るとか。いや、騎馬と牙がかかってる以上に。
後、読切は、二人の話になりがちってのは、やっぱ、そうなのかもな。ゲルハルト将軍が、ある程度存在感をみせてくれているが…???
ブログ村ランキングです!
応援お願いします!
にほんブログ村
↑ジャンプ感想ブログランキングもチェックできます!
スポンサーリンク
ストーリー・構成
騎乗槍戦。逃亡の姫&貧民街の成り上がり少年というのは、まあ、読切では、そんなに目新しくない話だと思うけど、カイザー王の下りは、よいアクセントになっていると思う。玄人のマンガ読みなら、気付くのだろうけど。
後、ベタだけど、序盤に出した必殺技を、締めで、もう一度使う!ってのは、やっぱり、効果的だなぁ。
後、ネームの段階での稲垣先生の寒さ(褒めている)とか、アイシールド21を思い出させた。「SKY DRAGON VS MATEL MANMOTH」というのは、一種のファンサービスだと…あ、スペルミスに気がついてしまった…。
絵・演出
西洋ファンタジーなのに、どこか、中華的なモノを感じてしまうのは、彭傑(ポンジェー)先生が、台湾出身というのを知って読んでいるからかしら???
うーむ、原作が連載経験者、作画が新人さんという事での、ジレンマでしょうか。「村田先生の絵で読みたかったぜ!」みたいな意見のあるかもしれない(ないかもしれない)。
一つ言えるのは、画面の中の情報の整理だと思う。例えば、物干しお婆さんが、「いやらしい!」を連呼しているのは、物干し竿に彼女の下着がかかているからなのだけど…キーとなる、下着が、画面の中に埋もれてしまっている。精読すれば、ちゃんと気がつくのだけど、アクション要素が強いから、必要な情報は、なんとなく読んでも強調されてないといかんと思う。そういう意味じゃあ、コマの中の情報が過多とも言えると思うのだけど、そういう新人の作家さん特有の『熱』は好きだ。
後、『何もない空間に回転コースターのレールを造る』というような混み合った描写を表す表現力とか…自分がマンガ家だったら、「どーしろと…」と思うだろうなぁ。
後、稲垣氏特有の寒いネタ(褒めてる)、「牙すご!」、「ヒィアッヒャッヒャ」、「キッショウ!」、「女装」…等々を、微笑ましく、なんでもなく流してしまう画力というのは、必要だと思う。
…というような、ツッコミを色々としましたが、カイザー王の腕を抱く、エミィリアさんから溢れる情緒、ゲルハルトにブチ込んだ、「宙に月を描く 螺旋の回転突!!」の見開きをみていると、作画担当が彭傑先生になったのがわかった。すごい。
まとめ
絵に関するツッコミにちょっと寄った感想になりましたが、読切らしい読切!という感じで好きでした。稲垣先生は、アメフト以外の話もいけるのだな…とか思ったり。
スポンサーリンク
読んで欲しいです!自薦記事。
この記事の前後の記事。
同じカテゴリ内の前後の記事。
そろそろ別のサイトへ→
退出口