現存!古代生物史パッキー!(レツ)の丁寧なクオリティー~ジャンプNEXT!(ネクスト!)2011SPRING感想⑥
レツ先生の『現存!古代生物史パッキー』です。古生物にも、中年男性にも飢えていた私には、うってつけな作品でした。中年男性に飢えているというのは、適当過ぎました。30歳って、中年かしらね。
気になった所と、良かった所の感想です。
既存作品からの影響?
作者紹介ページに、好きなマンガとして、「マサルさん」や「ジャガーさん」のタイトルがあがっておりますが、その辺りの作品からの影響はあるように思えます。くしくも、レツ先生も熊本県出身のようですが、通じる所があるのかしら???
「ガビーン」という擬態語こそ使われてませんが、心の中の突っ込みであるとか、「あ、ピヨ彦っぽいな。」とか感じる部分があったりします。ネームの感じが似ているな…と思うのですが、主人公の恐竜パッキーさんが何かに似ているな…と思ったのですが、
ちょっと前の読切の「ポー」に似ていると思いました。
…と「似ている」という言葉を多用しておりますが、題材としているのが『古生物』であるために、そのオリジナリティが既存作品からの影響…を完璧に凌駕してしまっていると思います。なので、一応、気になった部分として書きましたが、それがそんなに悪い事だとは思っていません。文法が似ている…ってだけかも知れませんね。
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丁寧なクオリティ
読み終わって最初に感じたのは、「作画が丁寧だな」という事でした。19ページのギャグ作品で、バリバリに画力で勝負!という感じの作品じゃないと思いますが、線や、枠線、背景や効果など、最大限に丁寧に描かれていると思いました。特に、効果線の密度がそんなに高くないけど、丁寧に引かれている…というのが、クオリティというか、ヌクモリティを感じました。
ヌクモリティ…というのは、ちょっと使い方が違う気がしますが…。
新人さんの読切の感想としては、あんまり、主題にした事はない気がしますけど、丁寧に、綺麗な原稿を仕上げている…という部分に非常に感銘を受けました。
内容に関しても、古生物が登場するマニアックな内容でありながら、そのマニアックさも笑いに昇華していて、楽しく、そして、読み易かったです。冒頭で「壁が好き」と言って、壁をぺろりと舐めていたお父さんが、最終的に、一番普通人のツッコミ役に納まるのが、何か、微笑ましかったです。作中での一番の苦労人ですから、確かに、中年男性フェチには、たまらない内容なのかも知れません。
とまあ、そんな感じで、とても面白かったです。
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