TORCH-トーチ-(天田貴大)の壮大な世界観と触れ合えない主人公とヒロイン~ジャンプNEXT!(ネクスト!)2011SPRING感想11
ちょっと間が空いてますが、ジャンプNEXT2011春の感想の続きです。
天田貴大先生の『TORCH-トーチ-』です。作者紹介の部分を読むと、ブランクが年単位であるけど、初投稿から10年というマンガ歴だそうです。ちょっと不思議な感じですが、作風から、その辺りも感じるような、そうでないような…。
さて、気になった所と、良かった所の感想です。
絵柄が…古い???
気になった部分の唯一は、絵に関する事でした。あんまり、「古い」・「新しい」という感想は好きではないのですが、それでも、受けた印象は、「古い…」という感じでした。細かく考えてみると、トーンを使った効果であるとか、キャラデザインであるとか、そういう部分に感じました。現行のホットな感じではない…というか。
でも、それが悪いか?といわれるとよく分からなくて、妙な懐かしさを感じる部分もあります。
後は、線の多さであるとか、少なさであるとか、背景と書き文字のバランスとか、そういう技術の部分も気になったりしました。が、迫力のある構図も結構あったので、技術の部分なんてのは、後から追いついてくるモノだよな・・・と思いました。
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壮大な世界観
世界設定が独特で、そして、壮大である…と思いました。軽く説明をすると、おそらく海洋交通がメインの世界で、その海に生息する大魔王イカから船を守るために、囮として、海の上を走る灯台の灯台守の少年と、灯台姫の少女の物語…という感じです。灯台姫(とうだいき)とは、生まれながらにして、強大なエネルギーを秘め、発光する人間で、その光のエネルギーに大魔王イカは寄ってきます…。
という感じなのですが、私の好みのツボにヒットしたのもありますし、オリジナリティと言いますか、広大な世界と言いますか、非常に良い世界観だなーと思いました。なんとなく、木城ゆきと先生が書きそう…とかも思いました。
今回の増刊号の中で1,2を争う世界観だと思いました。
触れ合えない主人公とヒロイン
ヒロインのフレネルさんは、灯台姫なんですが、彼女が発する光は、人間には有害なため、常に灯台に隔離されています…。なので、主人公の灯台守のガスティン少年とは、壁越しにしか会話出来ない感じです。
物語のラストでも、やはり、触れ合う事は出来ない距離感のまま、ストーリーは終了します。こういう、心は通じ合っていても、触れ合えない関係は、切なくて、これもまた、私のツボにはまりました。その部分は、読切のストーリー的に解決すべき部分じゃあなかった訳ですが、その辺りの話も、続編があるなら、読んでみたいな…と強く思いました。
ただ、バトルのクライマックスで、灯台姫の光を受けて、ガスティン少年が人知を超えた力を発揮するシーンがあるので、本当に、本当に、人間にとって有害な光ではないのかも知れないですが、今作を読む限りでは、想像するばかりです。
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