保健室の死神(藍本松)最終回…完結篇は夏の増刊(NEXT)で…だと…?!~ジャンプ感想2011年29号①
先週の感想で、『締めに入っているけど、まだ、続く余地はあるのじゃないか?」的な感想を書いておりましたが、半分、当たっていたような、外れていたような…。藍本松先生の保健室の死神…今週で、ついに最終回です。
…でジャンプ作品の最終回は、「打ち切り?」みたいな事を考えがちですが、これは、円満な終了でしょうね。最終回を迎えても、いつまでも続く感じがしますし…。荊兄弟の話が終って、予定されていたストーリーは全て済んだのじゃないかな。シックス編は、かなり、長編でしたしね。
さて、最終回の感想です。
冷血(クルエル)の落とし所
先週に、ハデス先生が、「クルエルを手放す…」と言った時に、「じゃあ、病魔はどうするの?」と思ったのですが、絶妙な落とし所が提示されましたね。クルエルは、ハデス先生の感情を食べない(ように鈍さんがお願い)。クルエルが飢えた時は、病魔ボトルの中の病魔を食べる。非常に理にかなっています。
後、最終回にして、久し振りに指摘されましたが、ハデス先生は、屋台を引っ張っちゃうような所…というか、養護教諭の能力というよりも、病魔を咀嚼する能力を買われて雇用された訳で、雇用主(三途川先生)の言葉の重みは、凄かったです。
ハデス先生は、ハデス先生で居続け、そして、物語は続いて行く…という感じですね。
連載の締めは、荊兄弟のエピソードだった訳ですが、人間の負の感情が存在する限り、病魔は発生し、そして人間から負の感情がなくなる事がない事を考えれば、保健室の死神とは、そもそも終りのない物語だったのじゃないかな…と思いました。全ての病魔を使役する大魔王みたいなのも出てこなかったですし、人間世界から負の感情がなくなる…なんてラストは、相応しくないでしょう。
病魔と伴に生きて行く
ハデス先生が、クルエルと伴に生きて行く道を選んだ訳ですが、病魔と供に生きて行く…とは?みたいな事を考えました。作中で言えば、罹人のレベルになれば、それは(代償はありますが)特殊能力となり、考えようによっては、長所…とも言えるでしょう。ハデス先生は、それで、就職も出来た訳ですから。
で、身の回りの問題に置き換えて考えてみると、例えば、性格の歪な部分であったり、コンプレックスであったり、そういう部分と向き合って、伴に生きて行く事に通じるのかな…なんて事を考えました。
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連載を通しての感想
コメディあり、お色気あり、シリアスあり、メタありの盛り沢山な作品でした。私、とても、好きでした。コメディの部分もさることながら、シリアスパートの罹人シリーズもとても好きでした。初めて罹人が出て来たのは、映画館のシリーズでしたね。とても印象的だったのを覚えてます。
お色気ありのコメディパートもとても好きでした。安田君の存在がとても大きかった。作者も制御出来ない感じがとてもありました。安田無双なんて言葉も思い浮びます。特に彼は、サブキャラの中では複数回病魔に罹患するとても面白い存在だったのじゃあないかと思います。前回の登場がラストでしたが、最後まで彼のまま…だったのが、とても良かったです。
後、ずっと気になっていたのは、メタなギャグですね。それが漫画である事が前提となっているギャグ。吹き出しを手で抑えたり、コマをまたがった動きをしたり、煽りを利用したり…。舞台設定は、現代社会な訳ですが、その中でのメタなニュアンスは、妙な感じがして、面白かったです。
なんというか、荊兄弟編で締めとなりましたが、いつまでも続いて行く雰囲気があると思うので、最終回というのは、ちょっと残念です。もっとも、完結篇は、増刊に掲載される訳ですが…。
完結篇の予想
そんな訳で、完結篇はどんな内容になるでしょうか?第一に思い浮んだのは、シックスの中で、ストーゲさんだけが、その後の動向がぼやかされていましたので、完結篇はストーゲさんの話になるのじゃあないかと。そうなると、仲間側になったと思われた、ストーゲさんが、何か、一悶着起こすという事になるので、そうなったら、ちょっと残念ですが…。
シックス解散後、ストーゲさんが考える、人間の救済というのは、どのようなモノになるのか…???
もしくは、そんなのと全然関係ない、キャラクター達の後日談…みたいな内容かも?とも思ったのですが、増刊で掲載される以上なんらかの事件性は出てくるのじゃないか?と思うのですが…???
もしくは、本編では一度も病魔に罹患することのなかった、アシタバ君が病魔に罹患する話では?と思ったのですが、ここまで来て、アシタバ君がどんな理由で、どんな病魔に罹患するのか、さっぱり想像がつきませんが…???
ジャンプNEXTは継続購入しているので、楽しみが夏まで伸びました。完結篇がどんな感じになるかが、とても、楽しみです。
連載終了というのは、とても、残念です。単行本は、約10巻くらいでしょうか。単行本は買ってないのですが、これから集めるにしても、手軽な巻数だと思います。
藍本先生、お疲れさまでした。次回作、とても、楽しみにしております!
追記:ストーゲさんの事をプラグマさんと間違って書いておりました。修正しました。
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