メルヘン王子グリム(渡邉築)まさかの最終回(打ち切り)…後1話欲しかった…~ジャンプ感想2011年30号②
渡邉築先生の『メルヘン王子グリム』が最終回です。打ち切り…ですね。最近、大型イベントが投入される事が多く、そして、修学旅行編に入って『締め』に来ている感じはありましたが、まさか、今週が最終回だったとは…。
先ず、思ったのは、今回の内容的に、後、1話欲しかったな…という感じがありました。作風かも知れませんが、情報量にページ数が足りてない感じが…。最後のページには、もう少し余韻が欲しかったなぁ…。
そんな訳で、最終回の感想と、作品を通しての感想です。
最終回の感想
ギャグ漫画の宿命か、「最後の最後までギャグが要求される…」なんて事を、1度目に読んだ時に、思ったのですが、2度目を読んでみると、これまで話のキーになっていた、『メルヘン化』などが織り込まれた良い最終回でした。
なんとなく、メルヘン化は終了する前に白雪さんとキスするのでは?と思ってたのですが、今回で、メルヘン化が完了するまで持っていったのが、良かったと思いました。もしかしたら、当初から、メルヘン門が現れて…という部分は、構想されていたのかも、知れません。なんとなく、そう思いました。
グリムさんが、イソッペを忘れるくらいなら…とイソッペを助けるシーンも印象的でした。グリムさんが良い奴過ぎるのでは?と思っていたところも、あるのですが、このシーンは、とても良かったと思います。
そして、思い出を込めた綱引きへ…乙丸さんが割と、真面目に綱を引っ張ったから、これは、主人公を巡ったいい話ラッシュか?と思いきや、かぐやさん以降、まさに、グダグダ…。かぐやさんは、綱を引けたのだと思うのですが、そもそも、綱を握ってない人、なんとなく集まった宿泊客…。まさに、グダグダ…。
女装にチャレンジしていた佐藤さんに彼女が出来ていたのがくやしいのぅ。
そして、ヒロインの白雪さんの登場…。以前の話の会場の幻を見せるというのは、憎い演出だと思いました。冒頭で、便意が邪魔をして告白が未遂に終わったのは、このシーンのためだった訳ですね。誓約書が破かれた紙片が舞う中のキス…告白からキスまでの流れは、恋愛漫画のようです…。
そして、終了へ…。今気付きましたが、最後のコマで地獄王子がカツラを回収しようとしてますね。最後の最後まで、小ネタが入っているとは…。素晴らしい。
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作品を通して
私、好きでした。読切時代から通して読んでますが、最初は「んん?」って思う所も結構あったのですが、連載が始まってからは、渡邉先生節がとても好きになったと思います。
ただ、基本1話完結型のギャグ漫画の宿命か、『異様にハジけている回』と、そうでない回の落差とかが難しかったと思います。ビックリする程面白い回もあれば、そうでもない回があったり。面白かった事を思い出すと、羽立さんが『ミスター運動会』と呼ばれている事を本人も分からない…という部分でした。
でも、安定的にクオリティのギャグは繰り出していたと思います。シュールな要素もあったので、その部分の好き嫌いは分かれそうですが…。後、若干気になってのは、タツさんの突っ込みの語調の荒さであったり、ギャグの中に、危険性をはらんでいる気もしていました。肝試しの会が特に顕著だったように思えます。後、地獄に落ちた偉人ネタは、私はすごく好きだったのですが、今考えると、危険性な臭いもします。
千利休が言い放った「お茶で大切なのは量!」というのが、印象深いです。
後、グリムさんのキャラ付けの部分が苦労されたのじゃないかな?と思いました。基本的にグリムさんが「良い奴」であるのは、読んでいて好印象だったのですが、マンガのスパイス的には、もっと、イジワルであっても良かったと思います。ただ、最終回のイソッペ完全メルヘン化に際して、一度、喜んでおいてからの、良い奴への転換は、良かったと思いました。
そんな訳で、結果的には、打ち切り最終回となってしまいましたが、物語の最終目的が初期に提示されていた関係で、物語がちゃんと完結しての最終回で良かったと思います。7人いるであろう王子が二人しか出てなかったりして、もしかしたら、登場できなかったキャラなどがいるのかも知れませんが…。
何にしろ、渡邉先生、お疲れ様でした。次回作、期待しております。
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