ハンター×ハンター(冨樫義博)連載再開の貧者の薔薇(ミニチュアローズ)のメッセージ性…~ジャンプ感想2011年35・36号②
冨樫義博先生のハンター×ハンターが連載再開です。さらに、TVアニメシリーズ化が決定したみたいです。前回のアニメ化の続きじゃあなくて、再び、第1話からのアニメ化みたいです。
もう何度目の連載再開かよく分からなくなってます。この連載の形態に疑問はないことはないですが、のっぴきならない事情があるのだろうなぁ…と理解しています。読者に対しての事情説明、そういう連載形態である事の説明はあって欲しいと思いますが、周辺情報で察するのが良いのじゃないかな、とか思います。うすた京介先生のWeb日記を読んで、そんな気持ちになった事があります。
差て。前回の連載から間が空いているせいか、その間にも、色々なマンガ、連載があったせいか、ハンター×ハンターの漫画文法が懐かしい、もしくは、過去にタイムスリップしたような感覚があります。その上で思ったのは、「(くやしいけど)冨樫先生は鬼才だな…」という事でした。パームさんの王の死を予見する見開きに至る流れを読んでいて、「やばいやばい…やばい(ビリビリ)」という風に感じました。やばい。すごい。一度読み終わって、見開きを見返すと、また違った感覚を覚えます。今度は、ゾクゾク…みたいな。
例えば、魔人探偵脳噛ネウロ、を思い出したのですが、いや、ネウロよりも鋭く、ネウロはエンターテイメント性が常にあったように思うのですが、ハンター×ハンターは…いつから、こんなにも、人間、社会の『醜さ』を描く漫画になったのだろうか???という事を考えました。今回の後半に展開された人間の豊かさと貧しさの繰り返しのシークエンスです。
勿論、これは、劇中世界の事な訳ですが、結局、我々が住む世界の事と同じじゃないでしょうか。豊かさ、貧しさ、戦争、環境、そして、命…というモノを考えずにはいられませんでした。ジャンプ感想者として、この感想を持つのはおかしいかも知れませんが、「まさか、ジャンプを読んでいて、こんなリアルな事を考えるとは…」…。
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そして、今週のジャンプは8月8日発売でした。私は、ブログやジャンプ感想で、なるたけ、政治や世相等々は書かないようにしているのですが、流石に、今回は、その印象が強かったです。
日本に住んでいる以上、夏になれば考える(考えない人もいるでしょうが)、さらに、今年は特に考えるであろう…ネット的に表現すれば、貧者の薔薇(ミニチュアローズ)ェという感じでしょうか。こういう表現も多少憚れるのですが、感想を書くにあたってのタイトル候補にはありました。
差ておき。貧者の薔薇、ミニチュアローズとは…作中では薔薇の毒を撒き散らす悪魔兵器と称されてますが、現実の何がモチーフになっているかは、歴然だと思います。さらに、爆煙こそ、薔薇の形をしていますが、『薔薇の毒』というのは、実際の物質、現象が隠語で表現されているのじゃないか?と思えます。今回の『毒』の説明を読む限りでは、本当に、『薔薇の毒』なのだと思いますが、それでも、想起されるモチーフのイメージがあります。
ミニチュアローズは、前回の連載の時から、登場していたので、別に日程的な、そして、世相を反映させたメッセージ性なんていうのは、全然ないのだと思うのですが、それでも、今回、読んだ私には、そんな事を考えてしまいました。本当は、ゴンさんの闘いの続きから連載再開なのかな?とか、淡い期待を持っていたのですが…。
そんな訳で、今回の連載再開は、とてもインパクト大でした。前回の連載時に比べて、私の漫画を読む感性も結構変わってきているな…というのも思いました。その週のテンションとかも影響が大きいのですが。
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