MAG-マグ-~愛を求めて~(住吉崚)は静かで爽やかである。~ジャンプNEXT!(ネクスト!)2011SUMMER感想12
ジャンプネクスト2011夏、愛の路頭に迷った悪魔!?求愛青春読切47P!!…ということで、住吉崚先生の『MAG-マグ-~愛を求めて~』です。実を言うと、夏号の感想を今書いている感じですが、初読から、しばらく間を開けて読んでみると、じんわりと、その良さが分かってきた感じです。
という訳で、今回も、気になったところと、良かったところの感想です。
気になったところ
絵柄に関して・・・線が細かく、多く…少年漫画的じゃない…と思っていたのですが、よくよく見てみると、かなりクオリティが高いことに気がつきました。人物と背景で、常にどこに焦点があるか…というのが、意識されているように思えました。
また、焦点の具合とか、遠近感とかが、線の密度や濃淡(?)で表現されていることから、漫画の活動とは別に美術部とかに所属されていたのでは?と推測します。だからか、衣服や背景とか、とても丁寧に描かれていると思いました。
ただ、線やベタの感じをみていると、現実にあるモノほど得意…というのが、見て取れます。マスコット的主人公のデビルのマグディアくんの線が、他のモノと比べると、弱い気がします。熊とコウモリが融合されたようなデザインだと思うのですが、どこまで、それらを現実よりに引っ張ってくるか…というレベルの調整とも思いますが…。あんまりリアルでも怖いのですけどね…。
週刊連載だと手間がかかる絵柄よね…とは思いますが、絵の感じはとても好きでした。マンガ的な表情の崩しも、意外と溶け込んでおります。
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良かったところ
キャラクターの関係性が面白かったです。マグディアくんが居候するのは、ヒロインの南野夏子さんの家なのですが、実際に、恋のアシストをするのは、麻田春一君だったりします…。でも、アシストの結果、南野さんは、幸せな気持ちになる訳で…。
ドラえもんで例えると、しずちゃんの家にドラえもんが居候する…という感じでしょうか。麻田君のところに居候しないという部分に妙を感じました。
クライマックス部分でも、荒事はマグディアくんが引き受けて、告白は、麻田くんが自力で行う…というのも良かったですね。イケメンをぶっ飛ばした行動じゃあなくて、ちゃんと、言葉と気持ちが、南野さんに伝わる…という感じも、良かったと思います。
また、この読切は恋愛モノだと思うのですが、麻田君が南野さんを好きな理由が内面から入っているのが、好印象だったですね。恋愛モノだと好きな理由に「可愛いから」が入っている場合も、多々だと思いますが、近作においては、その部分に触れないのが、ピュアな感じがして、好印象でした。
また、悪魔が人間の世界やってきた!という設定の割りには、淡々と静かな感じが不思議です。動のある静…という感じでしょうか。最終的に思ったは、下手に少年漫画を意識して、作風を変えていくより、この雰囲気を推し進めて行って欲しいな…ということでした。もしかしたら、それは、掲載される雑誌はジャンプじゃあないのかも知れませんが…でも、この雰囲気は、好きです。
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