ポンコツ~仏田仏道救済記~(内藤正吉)はコロコロでやれと思っていたのだが…~ジャンプNEXT!(ネクスト!)2011SUMMER感想13
ジャンプネクスト2011夏、誌面を汚してなんぼだっぺよ!!オゲレツギャグ大糞発読切19P!!…ということで、内藤正吉先生の『ポンコツ~仏田仏道救済記~』です。ジャンプNEXTが発売された当初、数多の感想を眺めていると、「コロコロでやれwww」みたいなのを多数見かけました。何故、コロコロなのか?
それは、主人公がお通じを司る仏様「肛楽如来様」で、内容がう〇こまみれだからだと思います。今のコロコロの内容は知らないのですが、私の世代では、確かに、そんな印象があります。
で、そのまま感想を書くと、感想も、それにまみれてしまうので…それを『隕石』、出す行為を『解脱』、出て来る穴は『蓮華』と置き換えて、以下の文章を書きます。気になったところと、良かったところです。
気になったところ
とにかく下品です。それは、『隕石』とか『解脱』をテーマにした以上、避けられない問題なので、ここを指摘すると、元も子もなくなってしまうのですが…そして、それらを下品であることを回避することは、恐らく不可能でしょう。なので、繰り返される解脱と、それによって生じる隕石ネタが苦手な人は、そもそも無理…という感じになってしまいます。
しかし、それは、不可避の問題。だから、否定出来ない。「コロコロで…」という感想が出てくるのもこの部分でしょう。ただ、肛楽如来様の蓮華から発射された一見隕石と思える「便気玉」が(もう1人の主人公)仏田仏道少年の口に飛び込み、飲み込む…というのは、ちょっと、キツかったです。まぁ、便気玉は隕石ではなかったのですが…。
後は、コマ割とか。19ページという制約もあると思いますけど、1ページ4段となると、流石に細かいです。後、凝ったコマ割の試みが若干されているような気がしますが、あんまり上手く行ってないように思えます。
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良かったところ
正直なところ、初読の印象は隕石ネタばっかりで…「良かったところをどうして書いたものか…」と思っていたのですが、少し間をあけて読み直すと、中々、侮れないと思いました。結構、漫画力の高い作品だと気付きました。
先ず、絵柄。一見して、達者な、「絵が綺麗!」と思わせる作風じゃあないのですが、絵の思い切りが非常に良いです。丁寧か雑かで言えば、丁寧に描かれていると思ったのですが、その次元では語れない「思い切り」があります。思い切りと言えば、解脱に躊躇がありません。スタートして5コマ目には最初の解脱が行われてます。しかも、会話の最中で…そのタイミングは見事だと思いました。
ギャグやネタも面白いです。「〇〇だけの簡単なお仕事」とか、インターネットを感じさせるようなネタ、「はわわわ…」と現代よりもネタも、ちょこちょこあるのですが、浮くことなく作品世界の中に入っております。後、肛楽如来様がボケ役、仏田少年がツッコミ役という大枠がありますけど、その枠を崩して、時々、仏田少年がボケたりもするので、意表を突かれることもあります。それがいい。
意表を突くと言えば、肛楽如来様が行う成仏させる儀式、洋式トイレっぽい仏具で流すと思いきや、空に向かって昇天!というのも良かったですね。
後、これは、オチに関してですが、便気玉の副作用、仏田少年が受けた仏罰「蓮華がゆるくなってところかまわず隕石を解脱してしまう」という要素が、実は、パズル的に組み合わさっていて、ただ単に勢いだけでストーリーが進行している訳じゃあないと、思いました。
まぁ、蓮華、解脱、隕石が満載なので、そっちに注目がいきがちなのですが、別の題材でマンガを描かれても、確かな面白みが出るのじゃないかな…と思いました。また、ご飯を食べながら、ジャンプを読む人もいるので、週刊連載になったら、ちょっと、辛いものがありますね。
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