GHOSTRONG-ゴーストロング-(大須賀玄)・守るための強さとは?~ジャンプNEXT!(ネクスト)2012WINTER感想3
死して屍、されど魂朽ち果てず!血魂バトル読切47P!!ということで、大須賀玄先生の『GHOSTRONG-ゴーストロング-』です。今後も、新人の先生の読切の感想も書いて行こうと思いますが、一応、マンガを描いた身…全てのツッコミがブーメランアタックになることは承知で、「気になるところ(ツッコミ)」も感想に書いて行こうと思います。
差て。気になったところ、良かったところ、考えたところ…などの感想です。
守るための強さとは?
ちょっと内容的にネタバレになってしまいますが、主人公が「強さ」を求める動機の部分は、「守る」ための「強さ」を得る…という部分にあります。この「守るための強さ」というのは…少年漫画の定石のように思えます。
思いつくところで、ブリーチも、武装錬金も、そうだと思います。ワンピースやドラゴンボールは、ちょっと違うかな???ページ数が限られた読切作品において、主人公の動機の部分に割くページ数も限られてますが…特にバトル漫画において、強さを求める主人公の動機の部分を、どう差別化し、そして、どう魅力的にみせるか…というのが、実は、作品の印象の部分で大きいように思えます。
バトル漫画として、すっきりさせるためには、そこはシンプルであるべきかも知れませんが、「守るために強くなろうとしている主人公」は数多だよな…と思いました。
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気になったところ
主人公のバル氏が持っている特徴、特殊能力が、クライマックスに活かされてない部分が気になりました。特徴としては、霊体だから体力がない。特殊能力としては、人間の身体を媒介にして現世に現れるから、人間の身体を使って遠隔攻撃が出来る…という感じで…。
体力に関しては、バトルが短期決戦だったので、そこが弱点にはならなかって、そして、仮に体力が減った時に、復活する要素もない訳で…。気迫とか、凄みで大丈夫な気がしますが…。
遠隔攻撃に関しては、バトルが短期決戦で、トリッキーな要素がなかったので、使いどころがなかった気がしますが、ヒロインのシスカさんが一度、人質になっているので、ジャブ的に一発喰らわせる、瞬間移動的に間合いをつめる…ということも出来たんじゃないかな…。でも、どちらもバトルのクライマックスで表現されていることとは、ブレている気がしますが…。
良かったところ
絵が好きでした。背景が、かなり細かく描かれていて、雰囲気があるのが一点。そして、キャラクターもシリアス的な部分と、崩したコメディ的な部分。コメディ的な部分に現れる、少しだけずれた発想が可愛らしかったです。
特に、シスカさんのお腹から、バル氏が登場した時に、「出産」と勘違いするあたりは、読んでいて、とても、ニヤニヤしました。
癖のある絵柄…というのは、正確な表現じゃあない気がしますが、適度に歪みがあり、そして、コマごとに表現したい感情等々が織り込まれている辺りが好きですね。そして、シリアス、コメディを交えても、キャラクターが見失わないのは、しっかりと、デザイン的なキャラクターの特徴があるからだと…。
この辺りは、とても参考になります。
コメディっぽいところの絵の柔らかさが好きなので、現代モノ、学園モノあたりで、コメディーに重きが置かれた作品も読んでみたいなーと思いました。
そんな感じの感想です。「自分もマンガを描いた」ということは、感想では(多分)二度と触れないですが、大須賀先生…生言ってたら、ごめんなさい。次回作を(読者として)お待ちしております。
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