濱田浩輔先生の『どがしかでん!』を約3年経って全話読みました。
2013/05/08追記。濱田浩輔先生に関して、以下の記事を書きました。
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はねバド!(濱田浩輔)がgood!アフタヌーンで新連載!?コミックスと感想を振り返る。以下からは、どがしかでん!に関して書いていた記事です。
濱田浩輔先生の新連載「パジャマな彼女。」がスタートして、ずっと、心に引っかかっていたことがありました。それは、前作の『どがしかでん!』を、最終話しか読まなかった…ということです。そして、最終話だけ読んで、感想を書いてました。
約3年前の記事ですが、自分で読み返しても、かなり酷い感想を書いてました。さらにアクセス解析等々を見る限り、その記事が、そこそこアクセスを集めているようなのです。「これではいかん…」と思い、ジャンプ部屋で、最初から最後まで読んできました。この記事は、その感想です。
打ち切りに関して
13話打ち切り…なのですが、これは、内容どうこうよりも、当時のジャンプ編集部の方針による部分が大きいと思います。週刊で読むのと、一気読みするのでは、読み味が違うのですが、その部分を差っぴいても、面白かったです。気になった部分と言えば、思い浮かぶのは、先輩達との3on3になってからのキャラの書き分けとかですかね。ホワイト髪のキャラを混同しやすい…。くらいです。
2012年現在のジャンプの打ち切りのシステムは(印象ですが)、早期打ち切りでも、単行本3巻くらいまでのセーフティの印象がありますが、2008年以前は、初回3話までで満足なアンケート票が集まらなかったら、単行本2巻以内で打ち切る…という厳密なルールがあったように思えます。入稿等々の関係で、1話目が掲載された後に、3話目をテコ入れするとかは…不可能に近いと思います。
なので、恐らく、かなり早い段階で、「打ち切り」が決定した関係で、ヒロインでお嬢様の皆川葉月さん等々のドタバタ部分を切り捨てて、先輩との練習試合に焦点を置かれたのじゃないか?と推測します。そして、その試合部分は、次々と次のジャンプを取ってしまうくらいに、スピーディで、面白かったです。多分、第2話くらいで、この展開に突入していれば結果が違った…と思うのですが、それは、今では分からない所です。勿論、もう一つの選択肢として、最終話のようなコメディーをおした方向性もあった訳ですから。
まだ、バクマン。が連載される前で、「勝負の2話」という認知度は…制作サイドではあったのかも知れませんが、ジャンプ特有の連載のスタートのさせかたの研究は、過渡期であったような印象を受けます。
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ストーリーに関して
ストーリー全体の目標は、全国大会制覇…ということだったのだと思いますが、主人公の大門春吉さんの精神的な成長録…という意味で、非常に面白く読めました。「俺達の戦いは…」的な最終回なのですが、きっちりと、一つ物語が完結しているように思えましたね。
ぐっと来たのは、試合と同時進行で行われた中学時代の回想のシーンでした。後輩から「なんで辞めないのですか?」と聞かれた時の、絶望感と、読み手の私が受けたショックがとても、強かったです。また、試合をしながら、先輩が先輩らしかったり、1年生チームが、どんどんと繋がっていく様子が、良かったです。
また、当時は最終話だけ読んで、作品全体の雰囲気をまるで掴めてなかった…というのも痛感しました。最終話のはじけっぷりは、なんというか、真剣に試合部分に取り組んだことのご褒美のようにも、思えましたし、作家性の広がりを読者にアピールする…という感じも受けました。そして、その部分が、「パジャマな彼女。」に繋がっているように思えました。
余談
昔のジャンプを読み返して気付いたのですが、「どがしかでん!」の連載開始の2008年27号は、スケット・ダンスの中で屈指の名編であると思われる「スイッチ・オフ」の中編が掲載されておりました。当時のスケット・ダンスの人気は、2012年現在ほど確固たるモノじゃあなかったと思いますが、また、「スイッチ・オフ」が掲載されて、アンケート票がどのように動いたかは分からないですが…。
その中で、「バクマン。」的なことも考えたのですが、思考の深追いはやめておきます。
ジャンプ部屋にジャンプを保管しながら、昔のジャンプを読み返す機会って、あんまり、なかったのですが…。昔のジャンプを読むのも、良いものですね。次は、「ダブル・アーツ」を読み返そうかな…とか思ったり。
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実は、現在のジャンプは、全作品を読むスタイルなんですが、どがしかでん!は遂に一回も読みませんでした。厳密には、感想を書くために、最終回だけ読みました…。読まなかった理由は…
どがしかでん!(濱田浩輔)が打ち切り!最終話のみの感想!~週刊少年ジャンプ2008年40号感想【週刊少年ジャンプ感想】
自分で読み返しても、薄っぺらい感想を書いてました。今回の記事は、その反省の意味もありました。
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