ST&RS-スターズ-最終回!第39歩「新たな一歩」で感動する…ジャンプ感想2012年20号1
原作:竹内良輔先生、漫画:ミヨカワ将先生の「ST&RS-スターズ-」は、今回、第39歩で最終回でした。ジャンプ感想を書いている関係で、「打ち切り」という言葉は、常に意識していることですが…全5巻で、そして、物語が過不足なく完結している最終回は…本当に「打ち切り」と表現して良いのか?と考えます。
そんなこんなで、最終回の感想と、連載全体を振り返っての感想です。日々のジャンプ感想と同時並行で行っている「ジャンプ感想まとめ」の「スターズ」のまとめと、重なる部分も出てきそうな気がしますが。。。
最終回の感想
先週の感想で書いていた…。
3人の始まりの地、試験に向かった朝、場所に戻ってくるというのは、非常に感慨深いな…と思いました。叙情的…というのでしょうか。そして、感覚的に思ったのは、「宙地君は、地球に残る」という選択をしたのじゃないかな?と思いました。
宙地渡は地球に残るのでは?スターズ-ST&RS-第38歩「宇宙でも どこでも」等ジャンプ一言感想『X』ジャンプ2012年19号1【週刊少年ジャンプ感想】
の部分は、半分当たっているような外れているような…。「地球に残る」じゃあなくて、ペロプニャンの星、アプロレーンで医者をしたいから、スターズ探しには行かない…という部分まで、想像が至ってませんでした。
宙地さんは、ストーリー全体の中で、悩んだり、考えたりすることが多かったと思いますが、スターズの中で彼の成長…というのが大きな位置付けにあったのじゃないか…と思えました。親との関係(意識の上での)、自分の興味、夢、それらは、最終的に結びついた訳ですが、それらに関する意識が、一番、動いたのが、彼なんじゃないか…と思えたり。
星原さん、御闇さん、白舟さんは、一緒にスターズを探しに行くような感じですが、最初の3人が、一度、分かれて、また一緒に…というのは、胸打つモノがあります。作中での時間経過は2年間。実際の連載期間は全39話ですから…約8ヶ月くらい。でも、不思議と「2年」という時間を共有しているような気持ちになれました。また、フィフィーさんのお礼のシーンで…。スターズは、フィフィーさんのストーリーでもあったな…と思いました。多分、この直後に第1歩を読み返したら感慨深いだろうな。
ラストは…考えようによっては、「俺達の戦いはこれからだ!」的なラストで、斜め読みしたら、未消化のキャラ投入!…とは思わないですが、人間にとっては、無限とも思える宇宙。おそらく、ストーリーの中で、白舟さん達が、宇宙の端っこから端っこまで到達するとは考えられなく、それは、子ども、孫、もっと先の世代の話になるのだと思います。
そう考えた時に、無限の広がりを感じさせるラストは、物語の余韻を楽しむ…というか、その後を味わう、想像する…という意味で、良いラストだと思う訳です。また、メッセージを受け取ったところからスタートしたストーリーが新たなメッセージを送る…で終了するのは、しみじみと思わせるモノがあります。
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連載全体の感想
ジャンプ感想者特有の感覚…感想を書いてない人にも、当然あると思いますが、世の中全体のジャンプの人気、層、アニメ化…等々を考えた時に、「オレは好きだけどな…」という感覚。実は、最終話を読んでいても、そんなことを考えました。今、ジャンプで人気を博している作品と印象を比べてみると、油と水、理系と文系、草食系と肉食系…の違いがあるように思えます。
それは、例えば、描線一本かも知れませんし、少年マンガっぽさかも知れませんし…非常に安易なことを考えると、「バトル展開」かも知れません。勿論、試験で、他の受験者と競う…というのは、一つのバトル要素だと思うのですが、文字通りのバトル、殴ったり、蹴ったり、相手の背後をとったり…というようなバトルは、全くありませんでした。それは、宇宙飛行士を目指す少年のストーリーな訳ですから、なくて当然なのですが…。まぁ、ザックリと言うと、「ジャンプっぽくなかった」ということなんですが、「じゃあ、ジャンプっぽいって何やねん」とか、そういう話になりそうな気がします。ジャンプ全体の人気や雰囲気から考えると、他の作品にない雰囲気を出していたと思いますし、そういう部分も含めて、好きでした。
ストーリーを思い返してみると、私が一番好きだったのは、土神君が登場した試験編での、湖底ロングウォーク編でした。宇宙空間での訓練とかは、おそらく話数の関係で、詳しく描かれなかったと思われるので、一番、極限状態での生命の危険とか、チームワークの大切さ…などが描かれたエピソードだと思います。酸欠に苦悶する宙地さんの顔で、心が震えたのを覚えています。変な意味じゃあなくて。
また、話が前後しますが、遠隔操作のロボットを使った月面試験の、月面上での事故で、何かを確信したのを覚えてます。作品の持つ、可能性とか、面白さですね。御闇さんの登場は、最初は、「なんだかなぁ(・ω・)」と思っていたのですが、彼女の小学校時代の辛い思い出は…非常に胸が痛くなりました。子どもが持つ残酷性は、非難しにくい…という感じで。
そんなこんなで、思い出そうとすると、まだまだ、沢山出てきそうですが、それらは、「感想まとめ」をしながら…にしようと思います。全5巻。これからデジタル書籍化が進んだりしていく中で…10巻以内で完結するストーリーは、また、違う意味を持ちそうな気がします。インターネットの定石「ロング・テールの法則」とかが思い浮かびますが…。例えば、休みの日に、午前中からの午後の2時くらいの間に、一つのストーリーを最初から最後まで読めるとか…結構、良い時間なんじゃないか?思いました。
などとわーわーと書きましたが、竹内良輔先生、ミヨカワ将先生。ミヨカワ将先生、竹内良輔先生、連載お疲れ様でした。次回作をお待ちしております。
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先週の次号予告を読んでいて、宇宙関連の話である事は推測してましたが、第1話目は、想像を遥かに越えていました。スケールがとても大きいです。
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コミックス最終巻に向けて、
ジャンプ感想まとめを行っていくつもりです。既に2巻分はまとめております。
余談
- マルカさんと、ベルちゃんがくっついているコマの裏で「は!」としている女の子は…?そういう話も予定されていた?
- 自分の嗜好と世の中が一致してるのは、今のジャンプの中じゃ、「めだかボックス」だけかも知れない。
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