無刀ブラック(野々上大二郎)…月に代わってお仕置きです!ジャンプ感想2012年20号2
スプリングスペシャル!!春の4連ゴールデン読切シリーズ第3弾!!月夜が照らす修羅の道!!暗闘活劇読切47ページ!!ということで、野々上大二郎先生の、『無刀ブラック』です。ちょっとだけ、亜城木先生っぽいタイトル?とか思いました。野々上大二郎先生と言えば、以前、『サジタリ』を掲載されていた方ですね。
差て。気になったところと良かったところの感想です。
気になったところ。
読み終わって感じたのは、「テーマが難しい…」ということでした。金や力じゃあなくて、「絆」と一言で表現することもできますが…それでも、難しいと思いました。分からないとか、伝わらないじゃあなくて、難しい。そういう意味では、合気道をイメージさせる柔術のモチーフは間違ってないのですが…。それを端的に現しているけど、雰囲気の硬さとか?それは良いことかも知れませんが、私的な好みでは、常に雲を発しているような妖艶な雰囲気とか、好きだな…とか。
読切においては、「女性キャラが出ているか?」という観点を持っていますが…花岡組長の息子さん、信造氏が、娘だったら…とかは、雰囲気が別のモノになると思うので、そんな妄想はしませんが…例えば、「ヤバイ薬」が存在しているなら、遊郭のシーンがあって、そういう風景があるだけで、キャッチーだなぁ…とか思いました。
絵に関しては、スクリーントーンが多様されていて、時代物にしては、ポップな感じがありますから、タイトルも「無刀ブラック」とポップですから、そっち方向に思い切っても良かったかな?と思いました。黒月雪路さんの髪の毛の黒と白の感じは、結構好きでした。
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良かったところ。
実を言うと、私は(とくに読切において)、必殺技の名前が出てくるのは、あんまり好きじゃあありません。どうしても、ぽっと出のイメージがありますし、「誰が考えたの?」とか、そういうことが気になるからです。だけど、今作において、黒月流柔術の技名が連呼されているのは、そんなに気になりませんでした。
それは、黒月流柔術という流儀の説明とか、合気道的な側面とか、そういう背景があるからなのかな…と思っていたのですが、「閻魔無明拳」が登場して…「アチャー・・・」と思いました。やっちまったよ、これで、感想に気になったところに書く文言が一つ決まったよ…とか思っていたら・・・。
出鱈目(でたらめ)であった・・・これは、非常に良いフェイント。「アチャー・・・」と思って、心の中でディスリ始めていた私には、ボディーブローのように、よく効きました。ツイッターとかで読みながらの感想とかやってたら、面白くなりそうな部分。
も一つ良かったところは、読んでいて一番印象的だったのは、読んだ瞬間にそう思ったのは…「月に代わってお仕置きです。」ですた。まさか、ここで、「セーラームーン」のパロディが来るとは…これも、黒月流柔術の合気の一つかな…と思いました。「吹いた」とは、ちょっと違いますが、「おほ!」と思いました。
自分で書いた「ポップ」の観点で、背景を観てみると…夜の雲の感じが、ポップで、そして、妖しい感じで良いですね。
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