打ち切りの未来の形とは?デジタル書籍は俺達の闘いは終わらせねばならない!
ジャンプ感想を書いている関係で、年に何回か「打ち切り」に関して考えます。「打ち切り」という言葉を知る前は、例え、好きなマンガが未完に終わっても、「主人公達は闘い続け、そして、平和を取り戻したのだな…」と、うっとりと作品世界の余韻にひたっていた。マンガに限らず、色々な創作において、最後まで語られないというのは、一つの手法だと思う。
…のですが、ストーリーが円満に完了しなかったり、未消化の伏線があったり…多くの場合は作品として不完全な状態で終了してしまうことが多いと思います。そんな「打ち切り」というシステムの未来を考えてみたいと思いました。
以下のような流れで考えました。
- ①ストーリが完結しているかでコミックスを買いたい気持ちは変わる。
- ②短期連載(打ち切り)作品でも面白い作品はある。
- ③今後デジタル書籍が一般的になれば既刊の販売機会が増えるのでは??
という感じです。
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①ストーリが完結しているかでコミックスを買いたい気持ちは変わる。
非常に極端な例ですが…例えば、もう完全版が出て、物語は完結しているみたいですが、あんなに続いた『シャーマンキング』が打ち切りになった時…コミックスを買おう…という気持ちには、全然なりませんでした。最終的に、未完で終わっているのが分かるからです。
「未完で終了している」ということは、コンテンツの魅力をかなり削いでいると思います。シャーマンキングほど巻数が出て未完で終った作品は、私は、ジャンプ漫画で他は知りませんが…例え2巻終了のマンガであっても、途中が楽しくても、物語を完結まで読めない…というのは、辛いものがあると思います。
無論、余韻を残す…という意味では、「俺達の闘いは始まったばかり!」でも良いと思いますが…正直、それが上手く効いている作品は…思い浮かびません。
②短期連載(打ち切り)作品でも面白い作品はある。
いわゆる打ち切り作品の中でも、単行本1~3巻くらいでも過不足なく物語終了した珠玉の短編…と呼べる漫画は過去に何作かあると思います。例えば、「惑星をつぐ者」全1巻、「バオー来訪者全」2巻、最近では、「鏡の国の針栖川全」3巻なんかが思い浮かびます。



これらの名作の存在を考えると…「例え短期連載に終っても綺麗に完結させる連載術」というモノを考えたくなるのですが、それらは、ちょっと別の話。
バオー来訪者とかは、新装版が出たりしていますが、基本的に打ち切りで終った作品が重版されることは希だと思います。刷る、から、流通、販売の手間を考えたら、成り立たないのじゃないか?と想像します。
そう考えると、打ち切りで終った作品が生み出す利益、マンガ家さんが得る収入というのは、多くの場合は、第1刷が出た段階で、終了するのじゃあないかと。商品価値も、そこで終了しているのじゃないか…と思います。
③今後デジタル書籍が一般的になれば既刊の販売機会が増えるのでは?
これから、スマートフォンとか、iPadなどが普及して、デジタル書籍は一般化していくのじゃないか?と思います。印刷と流通という物質的な制限から解き放たれる中で、既刊のあり方も変わってくるのでは?と思いました。
先述した打ち切りによる「未完」の問題を考えると、未完で終了していることは、デジタル書籍的にも、コンテンツの魅力を削ぐと思う訳です。もしも、デジタル書籍化することで、作品の商品価値が、今よりも、長く続くとしたら…新連載の立ち上げ方も変わってくるのじゃないか?変わっていかないといけないのじゃないか?と思いました。
つまりは、もしも、思うように人気が出なかった場合でも、コミックス2巻以内でも、綺麗に物語が完了する、逆に人気が出た場合は物語を拡張していく…そういう作劇が必要なのじゃないか?と思いました。そういう方法論が「魔人探偵脳噛ネウロ」では行われていたそうです。
常に新しいモノが出版され続ける、求められるというマンガという分野において…過去の名作、というのは確かに存在すると思います。実際に手に入れようと思えば、新品は手に入りにくく、でも、アマゾンとかを利用すれば古本としては…手に入れることはできると思います。本格的に手に入り難い作品を除けば…。
しかしながら、デジタル書籍が一般的になったとして、例えば、「マインドアサシン」全5巻あたりをiPadでデジタル書籍で購入して…。



休日の午前中から、午後15時くらいまで楽しむ…というようなマンガライフも良いのじゃないか?と思いました。
話はそれましたが…今後は、実物のコミックスを売る、その後、デジタル書籍として販売される、という流れが出てくるとして…ちゃんとコンテンツとして生き続ける連載術…というのが必要なのじゃないかな?と思いました。
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勿論、打ち切り作品であっても、決まった話数の中で話を終了させていて、珠玉の短編になっている作品(バオー来訪者とか惑星をつぐ者とか)もあるけど、尻切れトンボになっている作品も多い。作品として完結してないマンガは、連載終了後も長く愛されるって事はないのじゃないかな。「打ち切りシステム」の事を知ってしまうと、無念の記録になるというか…。
週刊少年ジャンプに欲しい短期連載枠。【マンガ・アニメ】
以前考えていたこと。最初から単行本3冊くらいを意識した連載ってあり得ないのか?ということを考えていました。最近のジャンプは、その流れにあるようにも…思えますが???
余談
- でも、まだ、紙のマンガが好きな私は…遅れた子なのかも知れません。
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コメント
2012年05月05日 銀 URL 編集
Re: タイトルなし
2012年05月05日 ナカノ実験室 URL 編集
2012年05月06日 銀 URL 編集
2012年05月06日 ナカノ実験室 URL 編集
2012年05月07日 銀 URL 編集
Re: タイトルなし
2012年05月07日 ナカノ実験室 URL 編集
2012年05月10日 銀 URL 編集
2012年05月10日 ナカノ実験室 URL 編集