電影少女5巻感想ネタバレ注意、昔のジャンプはすごかった。今を生きる若者達へ…zipはないよ。
世の中の動向を調査していて、そして、また、ジャンプ感想を書いている関係で、ジャンプ本誌でも「エロ」と言いますか、「お色気」に関する感想も書いています。今回は、ちょっと破廉恥な記事になるかも知れません。
また、ジャンプ感想とは、常に最新を追う感じなのですが、長いことジャンプを読んでいる身としては、過去の名作を思い出し、そして、紹介することも意味があるのじゃないか?と思います。
結論から書いてみると、「少年よ、昔のジャンプは、もっと…」という感じになります。
電影少女
ジャンプでエロかった、エッチだった漫画は?と考えた時に、私は、「電影少女」、その中でも、5巻が思い浮かびます。現在を考えると、ジャンプ系列ではS.Q.で連載している「ToLOVEる-ダークネス-」になります。S.Q.で再開後は、全然、読んでないのですが、集英社ホームページで「試し読み」をしてみたら、想像の8倍で、狼狽しました。
しかしながら、電影少女の5巻は、次元が違う気がします。以下が5巻の表紙です。

※アマゾンの画像をタグで伸ばしているので妙な味わいが。
例えば、「ToLOVEる」の、いやらしさは、ラッキースケベが連続する部分だと思うのですが・・・電影少女の場合は・・・ありのままを書くと、全てを「して」しまっています。勿論、少年誌なので、行為の最中は描かれないのですが、行為の前後、行為と行為の間が描かれいます。
そして、5巻で描かれるのは…破滅的自滅的背徳的です。欲望にのまれていく姿・・・とでも言いましょうか。暗く、そして、凄惨なのです。私が、この5巻のことを覚えているのは・・・持っているという理由もありますが、少年の私としては、ショックが大きすぎた・・・というのがありそうです。
私がマンガを読んできた印象としては、年齢指定のあるモノとのゾーニングは進む一方で、少年誌の「お色気表現」は、よりライトに、そして、アニメっぽくなっていったように思えます。それは、世の中全体の規制の方向によるものかも知れませんが・・・もしかしたら、「電影少女」が頑張りすぎた・・・というのもあるように思えます。
今でこそ、「ToLOVEる」とかは、コミックス修正が行われて、いやっほう!とインターネットの破廉恥界隈で歓喜がおきてますが、電影少女にいたっては、PTA等々から苦情が来て、重版時に「下着が書き足される」とか、なってました。バスタードの表紙とかも有名かも知れません。9巻だったかな。
電影少女は暗いところが凄い
ちなみに電影少女に性的な表現が入るのは、どこかで読んだインタビューによると、高校生の恋愛を描くにおいて、「避けて通れない問題だった」と桂正和先生が話されているのを(うろ)覚えてます。なので、お色気が喜ばれる部分もあったと思いますが・・・それ以上の凄みもあると思いました。
ここで、電影少女がどんな話か?というのを一言で表すと。
- もてない主人公が不思議なレンタルビデオ店でアイドルビデオが借りたら女の子出てきた。
という話で、現代的な感覚に照らしあわすと・・・「萌え漫画」が始まらないとオカシイ気がするのですが、ハード…とは違うかも知れませんが、シリアスなSFの設定が入っていたり、葛藤を基調とした恋愛模様であったり・・・よく考えると、もてまくる主人公モノであるのに、それぞれに真剣に考えるから、常に傷付けあっている・・・という印象がありました。
作品内の時間経過まで覚えてないですが、「ずっと冬の話だった」という印象があります。夏のシーンもあるはずなのですが、温度的な寒さと、厳しさが印象に残っているせいかも知れません。その厳しさ、ツラさ、というのがあるので、第一部のラストに訪れるカタルシスが、物凄いのかも知れません。
終ります。
最近のジャンプ漫画の傾向、ライトな感じも、私は好きなのですが、1980年代、90年代をよく知らない人は、ジャンプを読んでいても、昔の知る機会が少ないのじゃないか?と思い、「こんなマンガ」もあったのだよ。と思って書いてみました。もっとも、桂正和先生の知名度が高いので、知っている人は多いと思いますが・・・。
余談ですが、現在、連載中の「パジャマな彼女。」は、ラブコメ作品だと思いますが、『悲劇』として考えてみたら、読み方が変わるかも?ということを、この記事を書いていて思いました。「暗い」じゃあないですが、「まくらさんを可哀想させすぎではないか?」と思いました。余談ですが。
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さらに余談。
- 記事を書く前にちょっと調べてみると「地獄先生ぬ~べ~」も、かなりだったことを思い出しました。
- 手法としては、ハプニング系なのですが・・・「性」に関するネバっこさが、今とは違うように思えました。
- なんというか、現在は、『清潔感』というのが基調になっている気がします。パンツになった男子を…という行為が不潔だという訳じゃあないですが。。。
調べると文庫版が出ていたみたいです。

懐かしい。時代…というものを感じます。
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