BL漫画だった?マインド・アサシン(かずはじめ)4巻からボーイズ・ラブ的なモノを感じた私。
ジャンプ感想を書いているなかで、ちょくちょくと「ボーイズ・ラブ」という言葉を使っています。以下に三つほど紹介。
「君だけ欲しい」という発言も、赤ん坊姿同士でも、BL的なアレなのかな?と思いました。まぁ、多分、私が「ボーイズ・ラブだな。」と感じたら、そこに「BL」は宿るのでしょう。そう思います。ごめんなさい。
天才と秀才の違い?黒子のバスケ第165Q「もういいや」から感じた悪平等…等ジャンプ一言感想『X』ジャンプ2012年25号6
読み切り版と大きく変わるのは、『恋愛要素』だと思うのですが、いっそのこと、陽氏が『実は女の子』とか、思いきった感じだと、ワクワクします。『ボーイズ・ラブ』だと、もっとワクワクしますが。。。ジャンプには、まだ早いですよね。。。
パジャマな彼女。(濱田浩輔)とハイキュー(古舘春一)が新連載でその予想。
マジで親ペンギンを殺す必要があったのか?と思った。ひどいなぁ。ちょっと、トリコの台詞がメタ的な意味合いが含まれている気がした。関係ないが、「次はお前を「宿」にしよう」という台詞は、ボーイズ・ラブ界隈で流行りそうな気が勝手にした。
フタガミ☆ダブル(矢吹健太郎)のもう一人のヒロインって???~週刊少年ジャンプ2010年05・06号②
で、このように書きながら、同時に咎のようなモノを感じている部分があります。それは、「私がボーイズ・ラブ作品を読んだことがない」ということに起因します。で、読んだことはないのですが、「そういう雰囲気を感じた時」に、その感情を8倍くらいに高めて感想に書くようにしているのですが、「読んだことない」という事実は、心の中に引っかかっておりました。
が。
マインド・アサシン(かずはじめ)
数年に1回か、年に1回くらいの頻度で、かずはじめ先生の未完の名作「マインド・アサシン」を読んでいます。多分、年に1回以下の頻度で、しかも、一気読みをしているので、読み返す頃には、すっかりと忘れているのですが…今年の、ちょっと前に読んだ時に・・・「これはもしかしたら、ボーイズ・ラブ・・・ボーイズ・ラブ的なのであるまいか?」と思いました。
ここで、登場人物。メインキャラクターの二人をウィキペディアの文章から紹介してみると…。
奥森かずい(おくもり-)(声:緑川光)
奥森医院を経営する開業医。ドイツ人の祖父を持つクオーター。身長192cmという長身で、髪を伸ばせば誰からも女性と間違えられるほど端正な容姿の持ち主だが、間の抜けたところがあり、よく梁に頭をぶつける。そのため彼の患者からはよくからかわれ、また親近感も抱かれている。
MIND ASSASSIN - Wikipedia
虎弥太(こやた)(声:長沢直美)
凄惨な記憶をかずいに破壊されて引き取られた。現在の実年齢は18歳だが、精神的には8歳児並である。人見知りが激しく、かずい以外の人間には滅多に心を開かない。時々いたずらをしてかずいを翻弄するが、かずいのもう一つの姿を知りながらも受け入れており、かずいの心の拠りどころにもなっている。
この二人が一つ屋根の下に住んでいます。色々と事情があるにせよ、18歳の少年と、かずい先生は26歳くらいだっけ?の男性が一緒に住んでいても、恋愛関係にある訳じゃなし、ボーイズ・ラブとは関係ないかな…と思いながら3巻まで読み進めました。
が。
マインド・アサシンの4巻がすごい。
4巻がハンパなかったです。

※これが4巻の表紙です。
当時の事情は分からないのですが、3巻までが週刊少年ジャンプの連載で、4巻と最終巻の5巻は、季刊の増刊や月刊ジャンプで掲載されたモノや週刊連載以前の読切で構成されています。そして、4巻は「週刊連載」を離れてからのストーリーが集中しているモノで、「これは週刊じゃあムリだろう。」という話が集まっています。
奥森先生が、「マインド・アサシン」の能力を始めて使った時の話が、とても悲しくて、全体のストーリーの中で、非常に重要だったりするのですが、ここは、あえてBL的観点で考えてみると…。
- 男性家庭教師との関係に悩む男子中学生の話。
- 奥森先生を偏愛しストーキングをする男の話。
という話があります。実は、BLを読んだことがない私ですが、20代中ごろの時に、「自分のマンガ感を広げてみよう」と思って、古本屋の、そのコーナーの本をパラ読みしてみたのですが…その時の印象からか、家庭教師と教え子というのは、非常にポピュラーなシュチュエーションなのでは?という印象がありました。実際のところは、分かりません。
ストーキングの話は…マンガの中に入って、ぶっ飛ばしたくなるほど、凄惨な描写が出てきます。だけど、その危険性と、背徳性が・・・もしかしたら、ボーイズ・ラブ的な感性、いや、弱者への暴力という禁忌に対する熱を喚起するのかな?と思いました。実際に、男性の恋愛が扱われていない…とは、言えないか。いや、「恋愛」とは呼べない、卑劣漢が出てきたりしますが・・・。心がともなってないのは、ボーイズ・ラブ的じゃあないのかも知れません。
しかし、4巻を読んだ時に、「コレはもうソウだったのじゃないかな?」と思った訳です。
同時に4巻には・・・
昔に読んだ時は、その観点がなかったのですが、その観点で読むと、ファンは発狂するのじゃないか?と思えるエピソードも含まれています。当時のファン(腐女子界隈のお姉さま方)が、どのように思われたかは分かりませんが・・・私は、ドイツでの出会いの話は好きでした……。
奥森先生は、初恋?の段階で、恋愛から遠ざかったような印象がありましたから、ちょっと安心できる部分がありました。また、同時に、ココアを飲んだ後の、時間経過の間・・・の部分は、当時は物議を醸したのじゃないか?と思いました。私的には、20代後半の男性としては、既成事実があったとしても不思議ではないよな・・・という風に思いましたが、事実は、分からんです。
マインド・アサシンの書評的な。
と、ボーイズ・ラブ的な観点で振り返ってみたのですが、それ以外の観点で、「マインド・アサシン」を紹介してみると、私は、「絶望の中に幸いを見い出そうするストーリー」であると思いました。その中で、特筆すべきところは、「幸いを見つけられない。」もしくは、「それが幸いであってもマイナスである。」という部分だと思いました。
大きな絶望が大マイナスであるなら、最終的に落ち着いた「幸い」は小マイナスでしかない…全体で見ればゼロに戻ってない…場合も幾ばくかあります。なぜなら、主人公の奥森先生は、精神を破壊する能力を持つ暗殺者であり、誰かの心、時に自分の心を救うために、対象を殺します。生命を奪うこともありますが、廃人に追い込む場合もあります。殺される人は、反吐がでるくらいに悪辣な人物が多いのですが…それでも、誰かの死の後に、本当の幸せは訪れないのじゃないか?と思わせる回もあります。
また、奥森先生は、暗殺者でありながら、アウトローにならず、町医者として市井に暮らし、また、母方の祖父母とも良好な関係を築き、社会の中で暮している…という部分も、特筆すべき部分だと思います。
終ります。
感想の切り口をボーイズ・ラブにしてみましたが、もしも、古本屋等々を含めて書店で見かけたら、一度、手にとって欲しい作品だと思いました。後、かずはじめ先生のホームページで知りましたが、実は「未完」という扱いになっているみたいです。以下、引用です。
6巻以降の発売は、マインドアサシンの漫画が再開されてからの予定です。(今のところは新しい作品に取りかかっているので、しばらくお休み…ごめんなさい)
MIND ASSASSIN出版物紹介
もしも、私が8億円とかを自由に動かせるお金持ちならば・・・個人的に、かずはじめ先生に続編を書いて欲しいと思っております。
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余談。
- マインド・アサシンは当時にドラマCD化もされており、かなり、コアーな人気があったのでは?と予想されます。
- なので、実際に全3巻という週刊連載期間が打ち切りだったのか?という部分には「?」がつきます。
- たぶん、このBL的視点をジャンプ感想に持ち込んだのは、「太臓もて王サーガ」の影響だと思います。
- 私は、名作に出会った時に「三日間くらいそのことしか考えられなくなる」ことがあるので、実は、新たな扉を開けるのは怖かったりします。
- また、ボーイズ・ラブを読んだことがないのに、それ関係の妄想をするポジションは実は、ちょっと気に入ってます。
- だけど、そのフワフワしたポジションが嫌いな人もいると思うので、もしも、おられたら・・・ごめんなさい。
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