パジャマな彼女。感想・パジャカノはラッキースケベやダブルヒロインへのアンチテーゼだと思うのです。
以前、ジャンプ感想で、以下のようなことを書いておりました。
もしかしたら、今作は「ラッキースケベ」等々における罪…というモノが描かれていると思いました。白井先輩が頑張れば頑張るほど、まくらさんが死に近づく…という部分で。
まくらさんが可哀想…パジャマな彼女Vol.12「どうだったかな…?」で気付く悲劇性…等ジャンプ一言感想『Q』ジャンプ2012年25号4
この『アンチテーゼ』に関して掘り下げてみようかと思いました。また、その中で、私が『ダブルヒロイン』タイプの『ラブコメ』が苦手な理由が見えてきました。
あと、話題的に、どうしても既存のラブコメ作品、特に、パジャカノと同時に連載されている『ニセコイ』と『恋染紅葉』が引き合いになってしまう部分があるのですが…それぞれの作品はそれぞれの理由で好きです。なので、抵触(ていしょく)する部分が出てきても、揶揄やディスをしたい訳じゃあありませんので…。
ラッキースケベやダブルヒロインの罪
ちょっと前に芸能界でも二股でなんやかんや騒動がありました。二股というのは、多分、自由恋愛の中の一形態であって、多分、二人以上の異性と肉体関係があったとしても、不貞行為ではあっても、刑事罰とかにはならないと思います。(勿論、金銭や物品のやり取りや、相手の年齢の問題が出てきたら条例等々で逮捕とかになりますが)。
というようなことを考えていたのですが、ダブルヒロインや、トリプルヒロイン、ヒロインカルテットの状態で女性から好意を向けられることは、別に悪いことではないでしょう。仮に3人の女の子から恋愛的に好意を向けられていたとしても、その思いは女の子各人の自由な感情な訳で、好かれる事に罪はなく、また、誰かを好きになることも、基本的に自由恋愛で、自己責任です。なので、色々な心の隙間に落ちるように、絶妙に良いタイミングで、絶妙な言葉を相手に発することも罪はなく、その結果、恋愛感情が生まれるのも、罪がない訳です。ラッキースケベなんかを交えつつ相手にとって気になる存在となっていくことも。
でも、究極的には、一夫多妻制じゃない日本において、誰かから好意を寄せられていることが明白な人を好きになることや、もしくは、誰かを好きな人に好意を寄せることは…一人対一人でしか結婚できないので、最後の最後には、誰かに悲しい結果が待っている可能性が高い訳です。
このように、主人公が色んな女の子に好かれたり、ラッキースケベを行ったり、無自覚に相手の好意を集めても…『罪』という観点で感がれば、ほとんどが、「自由恋愛」と「自己責任」という言葉で説明がつくのです。悪いことはやっておりません。
…でも、私は、その罪に問えない『罪』の部分が、心に引っかかる部分だったりします。そういう部分も「ダブルヒロインラブコメ」が苦手な理由の一つです。
アンチテーゼとしてのパジャカノ。
というような『罪』を考えた時に、パジャカノは、もしかしたら、それらの『罪』に対するアンチテーゼなのじゃないか?と思いました。後の展開は分からないですが、主人公の目覚氏は、ラッキースケベなどを繰り返しながら、幼馴染の音巻まくらさんと、先輩の白井雪姫さんに好意を寄せられております。彼女達が彼のことを好きなのも、また、特に、目覚氏は、白井先輩を意識させている感があります。勿論、『罪」はないです。それは、複数の女の子から好きになられる主人公タイプのラブコメと差異はないのですが…。
パジャカノを読まれている方は、もう、気付かれたと思いますが…パジャカノはストーリーの中で、まくらさんが「命に関わる呪い」を受けております。それは、おそらく彼女が彼女にかけた呪いなのだと思います。感想を書いている時点の最新話の情報と照らし合わせると、「キスをする」ことで解呪されるかも知れませんが、ただ、キスをするだけが解決じゃないかも知れません。
白井先輩の立場に立つと、かなり酷なことになるのですが、目覚氏が、白井先輩に傾倒すればするほど、まくらさんの命が危うくなって行く訳です。この部分が、「最終的に非恋に終るという結末」以外にも、現在進行形で起きる「罪」のように思えて、その部分が「アンチテーゼ」のように思えました。複数の女の子に好意を持たれている状態の『罪』です。
連載が開始された事に、「ダブルヒロインの物語は苦手なのよね」と十把一絡げ(じっぱひとからげ)に、「パジャマな彼女。」のことを記事にしてましたが…ちょっと反省をしないといけないかな、と思いました。
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コミックス

↑クリックでアマゾンの商品ページに飛びますが、結構、良い感じのレビューが集まっておりました(記事を書いている現在)。
関連記事(十把一絡げ)
最近、始まったジャンプの新連載、ラブコメ作品の男主人公にイマイチ共感出来ないなーと思っていました、だったら、そのことを書いてみようかな?と思いました。
私が好きな恋愛要素がある作品の男性キャラクターを振り返ってみて、その次に、「パジャマな彼女。」の「目覚計佑氏」、「ニセコイ」の「一条楽氏」のことに関して、何故、好感が持てないのか?を書いてみます。オチは、「でも、針栖川哲氏は別格。」という感じにしようと思います。
目覚計佑(パジャマな彼女。)や一条楽(ニセコイ)等のジャンプラブコメ主人公にイマイチ好感が持てない件。
これを書いている現在、目覚計佑氏に対して、少しずつ共感できるようになってきました。ジェラシーに近い感情が彼の中で目覚めだしたのと、後、まくらさんに対する自信のなさ…の部分ですね。
余談。
- 非常に感覚的に『アンチテーゼ』という言葉を使っておりますが、正しい用法をしているかは、ぼやっとしております。
- 悲しい結末を考えると…いちご100%の東条さんの雨の中のシーンは、思い出すだけで悲しい気持ちになって、逆に読み返せない作品となってしまいました。
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