土曜プレミアム映画「マトリックス・リローデッド」感想(ネタバレ含む)
土曜プレミアム映画「マトリックス・リローデッド」を見た。実は、私はマトリックス三部作は、Ⅰ→Ⅲ→Ⅱの順番で見ていて、リロードッドは先日、家で、「父親が知らない間にレンタルし、ダビングしていたも字幕版」を見た所だった。
正直、字幕で見ていて分らない所があったので、日本語で、見てみようと思った訳だ。以下、感想。なお、TV放送にあたってカットされている所はあると思うのだが、冒頭の方のネオとトリニティの濃厚でシツコイSEXシーンが全カットになっていたのは、茶の間で見る分には、逆に安心だった。
ザイオンのシーンは面白くない マトリックスでは、名前だけ出てきて謎の都市のままだったザイオンだが、ザイオンのシーンは何か面白くない。洞窟の中で陰気なのもあるが、私がマトリックスのサイバーな部分が好きな所もあるのだが、街を統括する仕組み、評議会のシステム等々、目新しさを感じないからだと思う。
もっとも、マトリックス内部との対比を考えたら、地味である必要はあるのだろうけど、リローデッドでは、ちらっと出てくる兵器APUとか、疑問だらけだ。どう考えても効率的じゃない。
また、マトリックスとリローデッドの間には、少し時間の経過があるのだが、その間で突如増えた登場人物は、ともかくとして、人間臭い、人間ドラマ、人間模様は、既視感があり、あまり面白くない。
100人スミスはなんだかんだいって面白い! 分りやすく見せ場のエージェント・スミスが群れになってくるシーン。その分りやすさから、賛否両論だと思うが、なんだかんだいって、100人スミスは、エンターテイメントとして、面白い。リローデッドを見るなら、このシーンだけ見ておけばよいくらいだと思う。
また、スミスがラスボスたる能力の初披露(厳密には違うけど)としては、面白いと思う。ネオが鉄の棒を持ち出して、スミスが増えだしてからの、しばきかたの、乱暴さがとても楽しい。
武器を使ったバトルはイマイチ。 マトリックスの戦闘シーンは、素手の殴り合いか、銃を使ったバトルが主だったためか、今回、槍とか剣とかを使った武器バトルがあったけど、ちょっとイマイチな感じが…。どうも、しっくり来ていないというか…。特に、盾を使う人もいるのだけど、盾はなあ…。面白くないわけじゃないけれど、ちょっと、した違和感が…。
マトリックス内部の人物模様が複雑化している なんとなく見ていると、混乱しそうなのだけど、第一作に比べてマトリックス内部の人間模様の要素が増えている。列挙すると…。
①マトリックスに繋がれている人間
いわゆる一般人。自分が仮想世界に住んでいると気付いてなくて、エージェントに人格をハックされる。
②マトリックスに新入してくる人間
ネオや、トリニティ、モーフィアス達。ネオは救世主だから、少し扱いが変わる。
③エージェント
マトリックス内部に侵入してくる人間や、システムから離脱したプログラムを排除するバグ取りのプログラム。スミスは元エージェントだったが、ネオに一度破壊された事で、プラグが抜け、システムから自由になった。
④システムの削除から逃げ出したプログラム
これが④から加わった人達で、どう考えても、③の一般エージェントより強いものがおり、また、ネオの力になるプログラムがゴロゴロしていて、どう考えてムエージェントが無力な感じがする。マトリックスが一つのパソコンなりOSなら、その指示に従わないプログラムが複数存在している事になるが…?色々、列挙すると…。
預言者…終盤に直感プログラムだったと分る
キーメーカー…メイン・フレームへと続くドアを開ける鍵を作る。
セラフ…何のプログラムかよく分らないけど、絶対にエージェントより強い。セラフ程は、強くなくてもエージェントより強そうな人はゴロゴロしている。
と言った感じで人間模様も複雑になったのだが、結局、トリニティやモーフィアスは一般エージェントにある程度苦戦するから、ネオ、スミスを中心にパワーインフレが起きている感がある。
預言者の言葉はよく分らない… 物語の重要部分、預言者とネオの会話は、コンピューター用語がある程度分っていないと、ほとんど意味が分からない。
①システムから削除が下ったプログラムは、逃げ出すか、ソースに戻るという選択肢がある。
②逃げ出したプログラムは、預言者やセラフ、スミス達である。
③救世主はソースに向かわなければならない。ソースにつけば戦争は終る。
という会話の流れのなかで、ネオの当座の目的地は「メインフレーム」という事になるのだが、なんでその流れになるのかさっぱり分らない。とりあえず、メインフレームが分らない事には、さっぱり分らない。ネットで調べると、メインフレームとは、巨大な演算装置や記憶装置を持つパソコンで、利用者は端末で、メインフレームにアクセスして作業を行うパソコンの仕組みのようです。
結果、キーメーカーの力で、メインフレームに到達し、そこにマトリックスの設計者がいる訳だけど、預言者のとの会話は日本語で聞いてもよく分らなかった。ニュアンスで感じ取れって事だろうか?
設計者との会話が面白い リローデッドは、3部作の中で一番面白い!という声があるようだけど、それは、設計者との会話の中で、マトリックスの仕組みや、救世主の意味が語られるからだと思う。ぶっちゃけると、モーフィアスが信じて疑わなかった救世主もマトリックスが用意したポジションで、ネオが6人目で、ザイオンも過去何度も滅んでいる…。自発的にマトリックスを抜け出して、作られたザイオンまでシステムが用意していたものだった…。
そもそも、機械にとって人間は電池でしかなく、その人間を維持するためのマトリックスであって、そのマトリックスが大多数の人間、99%の人間が受け入れるために作ったシステムでも、マトリックスが仮想世界だと気付く人間が生まれ、救世主も確率的に生まれるという感じなのだろうか?
大多数の人間がマトリックスを受け入れるために、必要な事であり、ザイオンもマトリックスから抜け出した人間、救世主の受け入れる場なのかも知れない…。
救世主の仕事は、ソースに辿り着き、マトリックスのプログラムを書き換えること、それをしないと、マトリックスは崩壊し、ザイオンも滅びる。プログラムを書き換えても、ザイオンは滅び、滅んだ後、システムの力で再建される…。
ネオが行っていた選択も全て、用意されていたものだった。このあたりの話の濃密さは、一度、なんとなく見ていても分らない気がするが、英語と日本語で一度ずつ、計二度見れば、ちょっと分ったような気がした。
リローデッドはマトリクス内部がメインだから面白い 最終章のレボリューションズは、ザイオンでの闘いがメインであるのに対して、リローデッドはマトリクス内部の話がメインだから面白いのだと思う。結構な分量、文章を書いたけど、何にしろ、面白かったです。
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