楽園条例-パラディス・スティール(榊健慈)幸福のアンチテーゼかな?ネタバレ注意!ジャンプネクスト!2012AUTUMN(秋)感想1
楽園条例-パラディス・スティール-(榊健慈:さかきけんじ)

エニグマ 1 (ジャンプコミックス)☆全てが変わる。何もかも。眩めくミステリー読切巻頭カラー48P!ということで、エニグマで御馴染みの榊健慈先生の読切です。テーマとなっている題材から、現代社会の問題が、やはり、榊先生にも影響が…と考えてしまいますが…。
私も、感極まって『元気やでっ!』という作品をジャンプ部屋から発掘して、半日かけて記事を書いたりしましたが…。今の世の中では、問題意識なしには扱えない題材だと思うのですが、それは、読み手の私の感性で50%の問題だと、思うので、それ以上は、言及しませんが…。
気になったところ、良かったところ、考えさせられる部分などでお送りします。
気になったところ。
結構、急展開なスタートだったので、ヒロインの背景が気になりました。それは、後追いタイプで分かってくる部分ですが、題材の部分と、ラストの方の展開を考えると、より『凄惨』じゃあないと、締まらない気がしたのですが…ターゲットになっているのが、女の子だから、手加減がされているのかな?と思いました。
幸福の意味…を考えせられたのですが、その読後感から…何か、アンチテーゼ的なモノじゃないと、ちょっとヤバい気がしました。そんな訳はないと思いますが、このストーリーは『危険性』を孕んでいる、と思わない人がいたら、どうしようかな?と思ったり。まぁ、勿論、感想は自由なのですが…。
作中で使われた『雑種(ミックス)』という言葉が気になりました。ヒロインの名前をもじったアダ名で、意味合い的には『貧乏人』だと思うのですが…マンガの中で『血』を連想させる卑称的表現は、ちょっとヤバいような気がしますが…。勿論、これは、『自主規制』の範疇なので(おそらく)、出て来ること自体は、悪いことじゃあないのですが(確か)。
良かったところ
やはり、連載作家さんだけあって、エニグマの時から引き継がれる、絵や画面の迫力が良いな、と思いました。チェックが好きなのは、最早、作家性に思える感じも…。天野明先生からの系譜かな?もしくは、逆輸入?と思ったり。
中でも、カラー扉絵が雰囲気があって、細かいところまで、見ていたくなる感じで、良かったですね。内容的に良かった部分は、以下の『考えさせられる部分』に書きます。
考えさせられる部分。
幸福とは?というのを考えさせられました。宮沢賢治さんの世界感を連想したりしたのですが、不幸の原因を排除していくことが、『幸福』に繋がるのかな?と、考えてしまいます。
それは(暗殺教室でも出てきた)、働きアリの法則に似ていると思ったのですが、幸福になるために、乱暴者を排除したら、今度は、幸福な人の中で、より幸福になろうとして…というループになるのじゃないか?と思いました。
それは、ヒロインを救済するために現れた特殊な学校の中で、端的に表現されているように思えます。この先で、待っているモノが『幸福』だと思えないなら…この物語は、主人公が悪…だと思うのですが…???
もしも、連載なったなら、その辺りのフォローが、どのように描かれるかが気になります。
その他一言感想。
- ブータンを思い出しました。実際にあった調査なのかな?
- マグロの頭が昼ご飯?カロリー低いのか?
- 昨今のジャンプ作品では、こういうダークさは、なかったような…。デスノート、或いはネウロ?
ミステリーというか、サスペンスというか、ルールに対する逆転…みたいなのが、あって、終盤はハラハラしました。
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余談。
なんか、マンガの感想的じゃあないですが…。題材的に、考える部分が多かったです。感想メモを殆ど使わないで感想を書けたので、なんだか不思議な感じです。
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