希望の煙突-端島-(秋本治)軍艦島と石炭、火力発電を考える…ネタバレ注意!ジャンプNEXT! (ネクスト) 2013WINTER(冬)感想5
希望の煙突-端島-(秋本治:あきもとおさむ)
『☆秋本先生が描く、戦後激動期の光と影の読切センターカラー47ページ!!』ということで、秋本先生の新作読切です。主人公は紅月灯さん。彼女の歩いた昭和とは…??
気になったところ。
まー最初の方に思ったことを一応、かなり大胆なページ使い方がされております。コマが大きく、背景メインの見開きは100%アシスタントさんの仕事のページもあるような…。しかし、マンガの内容はテキストなのか?とか、背景も含めて一つの作品であることを考えれば、瑣末なことかも知れませんが…。
実際に今作は風景や時代背景も作品内で重要な位置を占めているので、背景などが大きく描かれるのも必然なのかな?と思いました。47ページあるからこそのページ配分なのかも知れません。
風景モノ、散歩モノのマンガに近いのかな?と思って読み進めたのですが…。
おもしろかったところ。
私は、石炭のことも、掘削の様子なども詳しくは知らなかったのですが、『過酷』というイメージがあったのですが、少なくとも作中では悲壮感は感じない感じでした。
軍艦島の様子、炭鉱の町の活気、仕事も含めた計画的な都市な、急な階段『地獄段』や町並みが階層的な部分が「すごいな」と思いました。今は廃墟となっている軍艦島ですが、マンガの中のありし日々を観ると、『活気』と『かつてあった日本』というモノを感じることが出来て面白かったです。
良かったところ。
石炭時代から高度経済成長を経て電力に変遷していく背景的部分は、勉強になるな…と思いました。知っていても読んだことのない部分です。
私はずっと地元に済んでおりますので、『故郷』という感覚はないのですが、『廃墟マニア』なんて言葉はありますが、実際に住んでいた人は、どう感じるのか?と思いながら読み進めて行くと…。
住んだ人には、思い出の場所であり、思い出がリフレインする描写が、非常に胸にくるというか、涙がジンワリしました。私も、どこか遠くに住めば、このような気持ちになるのかな?と思ったのですが…「なくなってしまった故郷」というのは、少し違うと思いました。私は、体験できないことかも知れません。
その他一言感想。
- 主人公の灯(りん)ちゃん、同僚の未来(みく)ちゃん…ボーカロイドっぽい感じがしますね。
- 私も、働く匂いを褒められたいです。今でも汗臭さ等々が好きな人っていますよね。男女問わず…。
- 女の子で石炭ってあだ名はキツイだろうな…。でも元気な女の子は萌えるポイントの一つです。
考えたこと。
この作品に込められた思いというのは、分からないですが、私が感じたのは、石炭から電力へのエネルギーの変遷、廃墟となった故郷、軍艦島、そのようなことを考えた時に、もっと具体的なメッセージ性があるのじゃないかな?と思ったのですが…。
個人の感想です。
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