氷上布武(大石浩二)が面白いし悲しいしすごい!ネタバレ注意!ジャンプ感想06・07号2013年1-3
氷上布武(大石浩二)
☆氷上の貴公子大石浩二J(ジャンプ)に帰還!!センターカラー特別読切!!ということで、お久しぶり、大石浩二先生の新作読切です。織田信輔、徳川家成、木下藤子…と名前を追うと、戦国時代モノのような雰囲気がありました。氷上布武というのも、天下布武のモジリだと思われますし。
感想を一言で書くと、面白く、悲しく、すごい…に尽きると思いました。すごかったです。
おもしろかったところ。
ネタは全般的に面白かったのですが、自由すぎるエキシビジョン(スケート靴履いてない)のワカサギ釣りや、女装からの下ネタが面白かったです。
一番面白かったのは、ロシアのブルチ…で、でかすぎるだろ!と笑い泣きしたのですが、その部分に関しては後述します。
気になったところ。
胸傷と乳輪は、何か大きく展開に影響あるかな?と思ったのですが、ちょっと読解力が足りなかった感じです。色々と理由を考えてみるならば、彼が本気を出してない理由になってない理由…と思ったのですが、その実はよく分からない部分があります。
すごかったところ、良かったところ。
霊感、エア相撲、状況や台詞。ネタと思わせた部分に、それぞれに意味があり、ミスリードの連続的に込められていて、ある意味、ギャグ作家の作風までもがジャミングになっているのがすごいです。
悲しさを描く時に、暗くしないで、最小限の表現で全てを覆すのがスゴイです。計算と感性と描きたい(と思う)感情が溢れていて、その合間にロシアのブルチ…選手が挟まるのが、破壊的に面白いのもスゴいです。
また、オリンピックで優勝することよりも選んだ『夢』というモノも考えさせられるモノがありました。『勝つ』ことが優先される世の中ですが、それとは違う『夢』というのも大事なのじゃあないか、と思いました。
その他一言感想。
- イナバウアー、ジャックバウアー、イナバ物置の絶妙なズレが面白いですwww。
- マンガをヴィレッジバンガードで買うのは確かにオシャレですね。
- 楳図かずお先生とウォーリーが面白い。ウォーリー懐かしい。
ラストとオチ。
スケートとかけまして「面白くないギャグ」とときます…という感じですが、上手い上に感動的なのが、すごいです。そして、その後のストーリーを考えると、切なくなります。
なんとなくマンガ家さんが好きそうなニュアンス(ストーリーがよく練られている)があると思いますが、今回の読切は「すごい」と思いました。名作です。
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『いぬまるだしっ』の最終回の感想記事です。
始まりがあれば、終わりもあるもので、「いぬまるだしっ」が最終回でした。インターネットで囁かれていたという「いぬまる君のお父さんの話が出てきたら最終回が近い」というのは、事実となった感じです。
差て。最終回と連載全体の感想です。
円満終了!いぬまるだしっ最終回「おしまいだけどおしまわない園児」大石浩二先生お疲れ様でした!ジャンプ感想2012年27号1
余談。
おもわずツイートしてしまいました。とても偶然なのですが、ジャンプネクスト!に掲載されている読切にもフィギュアスケートの話があって題材が重なっている…と思ったのですが、題材だけで、表現しようとしているモノは、随分違う感じだと気付きました。
でも、どちらも共通の『悲しさ』を含んだ作品なのかも知れません。
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