革命へのシェヘラザード(田岡宗晃×杉江翼)が面白い!表現とは伝える、分かちあう…ネタバレ注意!ジャンプNEXT! 2013WINTER感想7
革命へのシェヘラザード
(田岡宗晃:たおかむねあき×杉江翼:すぎえたすく)
☆世界を変える出会いがここに!!熱血フィギュアスケートロマン読切49ページ!!ということで、田岡宗晃先生、杉江翼先生の新作読切です。前作「甲子園ノ魔物」とあわせて、非日常が作風なのかな?という感じです。
主人公は黒岳シンさん、ヒロインは白峰ホタルさん…まぁ、発売されたのはNEXT!の方が先なのですが、既に感想を書いていた『氷上布武』とモチーフがカブちゃってます…。この場合は、発売が後だった、大石浩二先生が『かぶちゃった』…なのですが。。。
ちなみに、『シェヘラザード』をWikiで調べてみると、以下のような意味でした。
『千夜一夜物語』の語り手で、伝説上のイラン王妃である。
シェヘラザード - Wikipedia
まぁ、知っている人は知っていそうですが、私は知りませんでした。。。以下から、感想です。
良かったところ。
ストーリーなどなどは後述しますが、第一印象として『絵』が良かったです。見開きが大胆で、若干、線に弱さを感じるような部分がありましたが、(紙の関係かも知れませんが)『白さ』が際立ったヒロインの登場シーンは、良かったです。
絵柄を含めた演出の部分ですが、『ゾクっ』する描写があったり、フィギュアスケートという題材から『冷たさ』を意識されているのかな?と思いました。
気になったところ。
ちょっとストーリーにツッコミですが、表現に命をかける…という部分ですが、40度の熱があったらスケートやったらいかん…と思ったのですが、誰か無理矢理にでも止めることはできなかったのか?と思いました。
勿論、そこを否定するとストーリーが成り立たなくなる訳ですが、『無念の死』というモノを読んだ時に、「なんとかならなかったのか?」と思いました。
だからこそ、悲しくある訳ですが…。
感動したところ。
表現に命をかける。誰かに伝えることの大事さ。表現とは、情景を見せる…というのは(一応)演劇をやっている私としては興味深かったです。クライマックスシーンで、演技から情景が溢れ出す部分で、それが現在に現れている情景なのか?もしくは、シーン解釈的には、近未来なのか?時空が飛んだのか?と思わせるシーンに感動しました。
誰かに伝えること、心というのはマンガもそうなのだろうな…と思いました。霊的存在が出てくることはフィクションの世界ですが、死者が生者に伝えるモノも興味深い部分でした。それは霊じゃあなくても、書物などで残りますよね。
その他一言感想。
- コーチの怒りの表現で、鬼(悪魔?)の角が若干浮いているような…。
- 継承姫(けいしょうき)という言葉がカッコ良いです。姫って良い漢字だなー。
- アラビア風の衣装は千夜一夜物語(アラビアンナイト)がモチーフだからか。『シェヘラザード』で気付くべきなんでしょうね。
連載化されたら?
連載化されたら…ヒカルの碁のフィギュアバージョンじゃないかな?と思ったのですが、爽やかなラストであり、二人の活躍はこの後も続く!という余韻の残し方は、一つ完成しているように思えます。勿論、連載向きにシフトさせることはできると思いますが…。
このストーリーも好きだな…と思いました。
ブログ村ランキングです!
応援お願いします!
にほんブログ村
↑ジャンプ感想ブログランキングもチェックできます!
スポンサーリンク
関連記事。
・「甲子園ノ魔物」感想。
原作、田岡宗晃(たおかむねあき)先生、漫画、杉江翼(すぎえたすく)先生の『甲子園ノ魔物』です。作者コメントで、古舘春一先生が、「我がライバル・杉江モン」と触れておられるので、杉江先生と、古舘先生は、知り合いなんでしょうね。
甲子園ノ魔物(原作:田岡宗晃 漫画:杉江翼)は運命の可視化か?~ジャンプNEXT!(ネクスト!)2011WINTER感想⑤
ジャンプネクスト2013冬

少年ジャンプNEXT! (ネクスト) 2013WINTER 感想で触れてなかったですが、白峰ホタルさんは凄く綺麗でした。凛とした女の子を見たいって人も、NEXT!を読めばいいのじゃないかな?
余談。
表現とは演者と観衆が感動を「分かち合う」という部分に、私の知らなかった表現の側面を知った気がしました。それを知らないで演劇やってた…というのも、どうかと思ったりしましたが…。
感想メモを編集していると『呪いを解く物語だったんだな。』という文言があったのですが、ちょっと時間を置いたせいで、ちょっと分からなくなってました…。すぐに感想を書けば良かった。。。
スポンサーリンク
読んで欲しいです!自薦記事。
この記事の前後の記事。
同じカテゴリ内の前後の記事。
そろそろ別のサイトへ→
退出口