ハイキュー!!が面白い理由を考える~キャラ、演出、テーマなどより。
はじめに。
ハイキュー!!の感想をジャンプ感想の中で書いている中で、一定の"熱"を帯びていることがバレているのじゃないか?と思うのですが、ハイキュー!!が面白い!と思うことが多いです。
各回の感想は、その回の感想に当然なるのですが、一度、作品全体の感想を書いてみたいと思っておりました。ジャンプが合併号の間に(?)こういう記事を書いてみても良いのじゃないか?ということで書いてみます。
それぞれ項目を別けて、以下から「面白い」と思う内容を書いてみます。
キャラクター。
魅力的なキャラクター!と書いてしまうと一言になってしまいますが、書いてみると「魅力的なキャラ」というか「キャラの魅力に溢れている」という感じだと思いました。それぞれのキャラクターに長所、短所があったり。例えば、主人公の日向さんは運動能力、身体能力は長けているけど、肉体的には伸長に恵まれてなかったり。また、試合経験の少なさから、試合になる緊張してしまったり。もう一人の主人公の影山さんは、能力や素質に恵まれているけど、チームの中でのコミュニケーションの問題に難があったり(中学時代)。
天才や、飛びぬけた能力があっても、性格等々を含めて『万能』の人間はいなかったりして、そういう部分でキャラが面白い…と思います。名前の中に、日・影、西・東、虎・龍などの対称的な漢字が入っているのも面白かったりします。
才能と努力。
ジャンプの三本柱は『友情・努力・勝利』と言われておりますが、昨今のマンガの中では『努力』が描かれることが少なくなった…と銀魂の中でネタになったりします。そういう意味では、ハイキュー!!も飛びぬけた才能を持つ人が多いので『才能』よりのマンガだと考えることができますが、前述した通りに『万能』がいない感じを考えると、全てのキャラに『努力』の必要性と、『のびしろ』が用意されていると思います。
特に第1話が秀逸で、不遇な中学バレー部時代を送った日向さんが、初めての試合を経て、本人が避けていた部分の『努力』に向き合う感じが、とても好きでした。それは中学3年生がダイジェストに描かれた感じですが、第一話でしっかりと『努力』を表現したのは良かったと思います。
演出。
初期の作者コメントを読むだに、『ハイキュー!!』はバレーを知らない読者も楽しめる…ということが意識されているそうです。多くは作画や構図による部分が多いのですが、ページをめくった時、見開きの演出力が素晴らしい…と思うことが多いです。
テレビなどでも観れないカメラアングルからのバレーの動きは、「すごい!」と思うことが多いです。
テーマ性。
攻撃か防御か?で考えると『攻撃』が主体となることが多いジャンプですが、ハイキュー!!のテーマは『繋ぐ』という防御に関することだと思います。バレーボールは、相手がどれだけ激しい攻撃をしてきても、落さなければ負けない。ボールを繋げば攻撃にも転ずる。主人公ペアの特性は『攻撃力』ですが、ライバル的存在の音駒高校は、レシーブが強いチームとして描かれてます。
また、西谷さんと、東峰さんの部活復帰のエピソードなどでも顕著でしたが、読切の頃から『繋ぐ』というのは繰り返し語られており、そのテーマに関することも面白い部分だと思います。記事を書いている最新のエピソードでは伊達工業と対戦しておりますが、『ブロック』という攻撃の手段にもテーマというか、ストーリー的な意味合いを持たせている感じも、面白いな…と思いました。
全員が主人公。
最後に。『脇役を作らない』とまでは言えなくて、実際に、登場の量には差がありますが、それでも登場人物全員に物語性を持たせて、そして、「全員が主人公」とも思えるキャラクター作り、ストーリー作りが、面白い部分だと思いました。
それぞれのエピソードで主役に該当するキャラクターがいるようにも思えますが、リベロの西谷さんは特に主人公性が強くて、『ハイキュー!!世界』を描く角度が、ちょっと違えば、彼が主人公だった可能性もあるのじゃあないか?と思えるくらいに魅力的なキャラクターだと思いました。
また、烏野に対する音駒の面々も魅力的に回やシリーズごとに主人公が変わる!?というような部分も、作品の魅力だと思っております。
…書いてみて、すごいヨイショな感じな記事になってしまいましたが、当初予定した記事の分量の1.5倍くらいになったですが、やっぱり「面白い」と思っている部分が多いからなのじゃあないか…と思いました。
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おわりに。
最近は友人からブログ記事を寄稿して貰ってますが、こういった内容、記事テーマを設けて、不特定多数の人から、コラム的な文章を募集してみたいな、とか思ってたりします。
色んな人の『面白い』とか『好き』が集まったら、価値があると思うのですよね。それでは、またお会いしましょう。
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