ビブリア古書堂の事件手帖第8話ドラマ感想&あらすじ・ちょっと豪華なキャスト勢が見もの。栞子(剛力彩芽)と五浦(AKIRA)の恋をじわじわ実感?!
はじめのはじめに。続けてこの感想を読んでくださっている方がいらっしゃたら申し訳ございません。Blog運営者ナカノ実験室さんと相談の上、感想の書き方がころころ変わっております。
今回は見覚えのある俳優が数名出演していました。栞子(剛力彩芽)の幼馴染役に『いらずらなKiss』で人気を博した(と個人的には思っています)柏原崇の実弟柏原収史、犯人候補に佐野史郎と大倉孝二と岡田義徳という面々が見どころでした。
はじめに。
五浦(AKIRA)と志田(高橋克実)が一緒にティー(デザート)タイム。スイーツ男子です。志田が五浦を仕事が板に付いてきたと褒める。長く続ける気かと言う問いに五浦は「折角始めた仕事だし、もっと篠川(剛力彩芽)さんの力になれるよう頑張りたい」と応えると「そのまま栞子と夫婦になったりして」。かなり動揺する五浦とに賑わう店内。
事件。
今回は古書交換会(古書店がお互いの本を売り出す市場)で、栞子が本を盗んだと井上(佐野史郎)に嫌疑をかけられる。その本は井上が落札したセットの中に入っていた『たんぽぽ娘』だった。五浦は真犯人を探すと言うと井上は「3日だけ待つ。もし犯人が見つからなければ栞子を警察に突き出す。」という。井上は栞子の母、智恵子(安田成美)のことを「本を手に入れるためには何でもする」と嫌っており、栞子のことも良く思ってないようだ。
志田、五浦、栞子の幼馴染の滝野蓮杖(柏原収史)は犯人捜しを開始する。
ロバートFヤング『たんぽぽ娘』
婚約相手に送りたい本として登場した『たんぽぽ娘』。主人公は44歳の男性マークで、夏季休暇を山小屋で過ごしていたマークは近くの丘で白いドレスを着たたんぽぽ色の髪の20歳くらいの美しい少女に出会います。その少女は未来からタイムマシンに乗って遊びに来ていると言います。妻帯者であるにも関わらず、少女と幾度と会い一緒の時間を過ごす内にマークはその少女に惹かれていく。
ある日少女は喪服を着て現れる。父が亡くなってタイムマシンが使えなくなるのでもうここには来られない『愛してる』と告げ去っていく。
落ち込む主人公は家で偶然妻のキャリーケースを見つける。開けてみると中には少女の白いドレスが入っていた。
ビブリア古書堂。
カフェから五浦と志田が戻ると、
滝野「君は僕が好きなんだろ。それじゃあ結婚してもいいんだね。」
五浦「えーっ?!」
と思いきや、川端康成の『むすめごころ』のセリフの話をしていたようです。
ライバルの出現か?!と、ちょっと期待をしたのですが、どうやら滝野と栞子の間には恋愛の空気を読み取ることはできませんでした。
経営状態などを心配してか(本心はどこにあるか定かではありませんが)本を読めない従業員五浦を雇うことを反対する滝野に対し、栞子は「五浦さんだから(雇った)」と毅然とした態度で対応する。そして五浦も、嫌疑をかけられる栞子を「篠川(栞子)さんだから(犯人ではない)」と毅然とした態度で庇う様子は相互のゆるぎない信頼感を表している。
謎解き。
『たんぽぽ娘』は栞子の父が母から結婚前に贈り物としてもらった思い出の本であった。父は母が失踪してから何度もこの本を読み返していたという。栞子は嫌疑をかけられる直前、家からこの本を持ってきて売ることを決心した。
栞子の母に対する嫌悪感的なものは前回判明したが、これだけ色んな事件を推理力で判断してきた栞子が母の事になると本領発揮が出来ない様は興味深い。家族のしがらみ等は特に人には根深く絡むもので、意固地になることで推理ができなくなる。喜怒哀楽が感じられない栞子のパーフェクトキャラクターの唯一人間らしいというか、抜け落ちていると感じる部分だ。
それにしても、佐野史郎の怪しい雰囲気と狂気的な演技は登場した時点で犯人としか思えない空気を発する。そしてそこに大倉孝二と岡田義徳も出てくることによって、犯人の可能性が広がって面白かった。配達屋で登場する岡田義徳に関しては、ビブリア古書堂に『たんぽぽ娘』があったと噂を広げるためだけの役回りで、こんなちょい役なんだと少しびっくりした。犯人役は大倉孝二でした。不思議なオーラで違和感を残しつつ少し存在感を消す。最後まで全面に出てこない感じが、ストーリーの構成にマッチしていました。ビブリア古書堂にお客として登場した大倉孝二。ビブリア古書堂で昔、栞子の母に結婚前に送る本として『たんぽぽ娘』を勧められたと言う。吉見(大倉孝二)は『たんぽぽ娘』を贈った妻と離婚し、『たんぽぽ娘』も売りに出されてしまったので、本を取り返すと幸せも戻ってくると思って本を盗んだと言う。
『たんぽぽ娘』は読んだ事がないが、結婚前に送る本としてどうしてこの本なんだろうと思い、少し『たんぽぽ娘』のあらすじや感想などを読んでみた。この本の中の世界では「過去をいくら改ざんしても未来は変わらない」つまり「どんなに過去が変わっても同じ女性を愛する」いわゆる「運命」という内容のようだ。妻帯者が若い女に現を抜かす。その女が妻であったとしても、何だかしっくりこないと感じるのは本を読んでないからでしょうか。若いころの自分に現を抜かす夫とか、相手が自分でも嫉妬してしまいそうです。
謎。
栞子の父は何故繰り返し『たんぽぽ娘』を読んでいたのか。栞子は「父が母を怨んでいた」と言うが五浦は「お母さんを懐かしんでいた」のではないかと言う。
栞子の母、智恵子は一体どんな人物なんでしょう。
次週。
次週は五浦の元カノ高坂晶穂(矢田亜希子)登場!
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たんぽぽ娘。
こちらは訳本のようです。
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・第6話感想。
今回登場するのは、栞子(剛力彩芽)が祖父から譲り受け大切にしている太宰治の『晩年』アンカット装の初版本です。アンカットとは「製本するときに天(あたま)/地(けした)/前小口(まえこぐち)を化粧裁ちしないで、折丁(おりちょう)のままにすること。」だそうです。
ビブリア古書堂の事件手帖第6話ドラマ感想&あらすじ・『走れメロス』にちなんで、走れ五浦(AKIRA)!栞子(剛力彩芽)と五浦(AKIRA)、にぶそうな二人の急接近を期待する展開?!
・第7話感想。
五浦(AKIRA)が病院の屋上へたどり着くと、栞子(剛力彩芽)と笠井(田中圭)が距離を取り向き合い硬直していた。笠井(田中圭)の手にはハサミ。(第2話で女子高生奈緒(水野絵梨奈)に神社の前でハサミを貸したというシーンがあったので、笠井(田中圭)は仕事柄かいつもハサミを持ち歩いているようです。)
ビブリア古書堂の事件手帖第7話ドラマ感想&あらすじ・五浦(AKIRA)が初めて一人で謎を解く?!趣味が違っても価値観が同じならいくらでも歩み寄れると思った。
感想の感想(ナカノ実験室)。
私も『たんぽぽ娘』は読んだ事がない。むしろ今回初めて知ったのですが…その粗筋を読むだけで、創作意欲が刺激される感じでした。文投げ部的には、好物なテーマかも知れません。
記事冒頭で触れられておりますが、文章のやりとりの中で、内容やライティングに対する舞台裏があったりします。私も独学で積み重ねてきたことなので、なかなか、難しくはありますが…。
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