祝・円谷プロ全怪獣図鑑!ウルトラマンより登場人物よりなんつっても怪獣なんです!(乱れ蝙蝠の寄稿)
はじめに(ナカノ実験室)。
今回も友人の乱れ蝙蝠からの寄稿です。
ウルトラマンより登場人物よりなんつっても怪獣なんです!祝・円谷プロ全怪獣図鑑

私は幼い頃からウルトラマンよりなんといっても怪獣が好きだった。
もちろん今でも。アスカは別格として、どんな美少女キャラクターよりやはり怪獣の方が好きである。
アスカとバルタン星人どっちが好きかというと・・。答えられないなあ。
比較の対象がおかしい!
幼い頃、ウルトラマンの人形はほとんど持っていなかったが、怪獣の人形はやたら持っていた。トミカとかレゴブロックとかも子供の頃から好きだった。それで、それらと怪獣の人形を組み合わせてジオラマじゃないけど置いて楽しんだりしたものだ。その時、ウルトラマンの人形を踏み付けさせていたぐらいだから筋金入りの怪獣好きだったのだ。怪獣図鑑なんか腐るほど読んだからな。決まり切ったわかりやすい正義を振りかざすウルトラマンよりも、自分の思うがままに、本能のままに暴れ回る怪獣、自分の美学のままに動く侵略宇宙人達の方がいかに魅力的に見えたことか。私の母親も暇な時、ウルトラマンのDVDを見る事があって、
「よくこんなに怪獣のデザインを思い付くものだ。」
とよく感心しているが、彼らウルトラ怪獣はまさに人間の想像力の賜物である。バルタン星人やゼットンのデザインなんか芸術品といっていいだろう。
そんな私にとって怪獣映画が全然公開されない今の現状は寂しい。大きい物は今はあまりうけないのだろうか?怪獣が街を破壊したりするシーン等が規制にひっかかりするのだろうか?核兵器の申し子であるゴジラをつくる意味は今こそあると思うのだが。今、明らかにウルトラマンより仮面ライダーが勝ってるしなあ。仮面ライダーは毎年新作がうまれ続けているのに、ウルトラマンは全然新作が作られない。東京スカイツリーを怪獣がぶっこわすシーンを見れる日は来るのだろうか。
で、ウルトラマンシリーズでおなじみの円谷プロが今年、50周年を迎えるという事で
「円谷プロ全怪獣図鑑」
という本が出ました。価格は5000円、ページ数も400ページ以上と相当分厚いです。なんといってもウルトラマンシリーズ以外の全ての円谷プロの怪獣も掲載されているのが嬉しい。「ミラーマン」「ジャンボーグA」「ファイヤーマン」「グリッドマン」等の怪獣もちゃんと全て写真つきで掲載されている。まあ、特撮マニア以外の人はこれらの作品一つも知らないでしょうが、この中で「電光超人グリッドマン」を紹介しておきましょう。93年、ちょうどウルトラマンシリーズ休眠中に放送された作品。特筆すべきは魔王カーンデジファーや手下の怪獣達が暴れるのが現実の世界ではなく、ネットの世界であり、怪獣がネットの世界で暴れる事により機械やコンピュータが誤作動して人間社会にパニックがおこる・・
という展開。要するに怪獣達は「コンピューターウィルス」なのである。グリッドマンが戦うのもネットの世界。だから現実世界の人々は誰もグリッドマンや魔王カーンデジファーの事に気づいていない。パソコン通信の黎明期の93年に、まさしく時代を先取りしすぎた作品といえる。またグリッドマンに味方するのは中学生の少年少女3人、カーンデジファーに味方するのはパソコンオタクで鬱屈した心を抱えている根暗な少年、武史。彼が現実世界にたいする理不尽な憎しみからカーンデジファーに味方して、次々と怪獣をプログラムするのである。つまりこの作品は少年少女の心の戦いとも言える。武史のキャラクターもある意味で時代を先取りしたものであった。円谷プロはウルトラマンシリーズはもうしばらく休んで、こういう意欲的な新しい作品をつくった方がいいかもしれない。
この本は確かに一匹一匹の解説文は短い。ただ、写真は小さいながらも、宇宙人の人間体、UFO、怪獣の幼体等、必要情報は全て写真が掲載されていて、コラムで情報の補足はしっかりしているので不満は無い。写真が小さすぎて確認が難しいのが玉に傷か。詳細な解説文載せたらこの本がもっと分厚くなってしまうからなあ。
また、これまで見たどの怪獣図鑑にも正式な名前が載っていなかったのに、この本で正式な名前が掲載されている怪獣も何匹かいた。この本出版にあたって円谷プロが正式に名前つけたのだろうか?
とにかく一生ものの本である。手が届くとこにいつも置いておきたい。なんせ怪獣好きとしてはパラパラめくってるだけでも楽しい。
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おわりに(ナカノ実験室)。
知らないワードが多いですが、「電光超人グリッドマン」が気になりましたね。インターネット以前のパソコン通信の世界も知らない私ですが、マトリックスとか好きな私には興味深い内容でありました。
同時に思い出したのは『ウォー・ゲーム』という映画なのですが、黒電話とパソコンでハッキングしたり、人工知能の暴走など面白い映画です。特撮とは関係ないのですが…。
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