一斉挟み込みの社会学
18日には、アトリエ劇研と言う所に一斉挟み込みに行って来た。「一斉挟み込み」とは、お芝居等の公演のパンフレットには、他劇団や企画の宣伝ビラが挟んである。
それらのビラは各団体の制作さん(宣伝担当)が持って行くのだが、パンフレットに挟み込む作業を、持って来た人達全員でやるのが「一斉挟み込み」で集合時間が指定される。
大抵、お金を払って借りるホールは、一斉挟み込みをする。パンフレットの作業時間も限られて来るからだ。
ちなみに、他団体の人は持って来るだけで、内部の人間だけでやる場合は単純に「挟み込み」と言う。
さて、前置きが長くなったが、一斉挟み込みの現場は特殊な空間である。集まっている人間には、役者もやっている人が多いから「舞台上で顔、そしてパンフレットやビラで名前も知っているけど、面識はない」間柄の人間が集まっている。勿論、知り合いが来ている事もあり、待機時間に雑談とかも行われるが、そっちの方が稀だ。
また、そんなあやふやな面識だが、一緒に作業を、同じ目的でする。勿論、それは仕事なので、黙々と行う。自分の団体でやる時は、仲間内で「スピード競争」をしたりするものだ。
また、やる作業は、持ち込まれたビラを一枚ずつ取り、出来た束をパンフレットに挟むと言う事だ。勿論、方法、熟練度、それと意識も皆、それぞれに異なる。
あやふやな他人との共同作業なのでプレッシャーもある。スピードと丁寧さを要求され、一列に並んで行うので、一人が遅れると、全体が遅れる。正直、過去に何度か、「帰ってくれた方がありがたいな」って人もいた。
作業を行う人間のタイプも色々ある。思いつくままに、列挙すると…
①作業が早く、冷静、ミスも少ない。
②作業は早いけど、時々、ミスを出す。テンパると遅れる。
③明らかに作業経験が少ない。
④あまり、全体の流れを気にしない。
⑤共同作業の意識が低い。(稀ですが)
⑥独自のビラ取り方を持つ。
とまあ、こんな感じでしょうか?重要なのは、作業スピードと、後、「どれくらい人に見られている事を気にするか?」だと思います。気にする人は、そこがネックで作業が遅れたりします。
とまあ、以上のように「他人とも知り合いとも言えない人間関係」で、「共通の作業」をするが、「技術や意識は統一されていない」という特殊空間が、一斉挟み込みにはあります。
これは、社会学的にも面白い空間なのじゃないかと?電車の中とはまた違ったニュアンスがあるでしょう。何にしろ、面白い空間なので、脚本やコントのテーマになると思われます。
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