書店員アルバイトの仕事の様子・私の売り場の仕事はこんな感じです。本が売れない事を痛感する日々(乱れ蝙蝠からの寄稿)。
はじめに(ナカノ実験室)。
今回も友人の乱れ蝙蝠からの寄稿です。
私の売り場の仕事はこんな感じです。本が売れない事を痛感する日々
更新が途切れがちだが、最近、とにかく忙しいのである。スタッフが全然足りてない。バイト募集しても全然来ねえ!!
私はもともと遅番勤務(17時から1時)なのだが、最近早番(9時から18時)も兼務になりました。とかく人がいないのです。
だいたい
日曜が中番(13時から22時)
月、木休み
火、水遅番
金、土早番
となっている。
なんか、こう起きる時間や働く時間がコロコロ変わると疲れてくるのである。こないだは、5日連続残業になったし。そんな訳で休みの日が寝てるだけ状態が続いてしまった。
早番だととにかく商品出しが大変。毎日大量に届く雑誌や新刊、そして補充分の本。袋破ってハサミで、梱包している紐を切ってひたすら輪ゴムで付録つけて・・・。それだけでゴミが大量に出ます。
女性ファッション誌付録多過ぎ、入荷多過ぎ!半分ぐらい売れ残るわ!付録を挟むから積むときバランスが悪くなるのである。この前、お客さんが手にとった時、雪崩が起きて全部崩れてしまいました。その時私はレジしていたのだが、それを見て焦った。誰もレジを離れられない状態だったし。
次の号がもうすぐ入ってくる雑誌は売り場から引き抜くのだが、入荷した時一生懸命つけた輪ゴムを外し、付録を捨てて返品棚に雑誌を置いてる時異様に空しい気持ちに・・。
この前、入荷があまりにも多いからという事で何人かと8時から出勤したのだが、あまりにも入荷の多さに逃げたくなった。週刊少年ジャンプの立ち読み防止の輪ゴムを黙々とつけながら気が遠くなりそうだった。最近は私が早番の日が雑誌の入荷が少ない日である日である事をいつも願っています。
まあ、このあたりは本屋でのバイトをしながらマンガ家活動をしている久世番子さんのコミック 「暴れん坊本屋さん」をご覧下さい。バイトで入った当初、勉強になるからという事で読ませられました。

さて私は文庫、新書担当です。もう7年近くやっています。担当だからといって当たり前ですが好き放題できる訳ではありません。毎月出発社がおくりつけてくる注文書を参考に考えています。ただもちろん自分の好みも入れ、好きな本を平台に置き、紹介文を書いたりします。また映像化する作品や文学や出版に関するニュースを調べ、それに関する本を集めて置いたり、自分で勝手に、あるテーマに基づいた本やある作者の本をまとめてコーナー組を作ったりします。新書の方は時事問題と関連深いのでTPPとかいじめとか憲法とか、いろいろテーマを決めて関連する本をまとめたりしています。
ある意味売り場作りは楽しいです。私はどちらかというとレジが苦手なのでなるべく売り場にいたい人間ですね。まあ、返品とか雑誌の抜き取り、場所あけとか他にもやる事は腐る程あります。
しかし、やはり書店にいると本が売れない事を痛感しますね~。特に文芸書のハードカバーはなかなか売れない。文庫はそこそこ売れますがやはり売れ行きが偏っている気はします。決まった作家しか売れないみたいなつまらない事になっています。私は映像で楽しむエンターテイメントよりもやはり本が好きなので、少し淋しいところです。ドラマとか映画を見るのが少し苦手なんですよね。映画やドラマを見るのって時間を縛られている気がするんですよ。2時間なら2時間ずっと見続けないといけないし。
それに自分が完全に受け身にまわっているのがなんか嫌です。
本を読むというのは映画やドラマを見るよりも能動的で、根気とか想像力とかいろいろな物が求められると思いますが、そこが魅力的なところだと思うのです。だからこそ印象に残ると。
人間、想像力を失ったらおしまいです。
で、本の売上をのばすため、書店員が投票して決める文学賞「本屋大賞」というのが創設されました。しかしこの本屋大賞、よく言われる事ですがベストセラーを後追いするだけの賞に成り下がったような気がします。別にいまさら賞あげなくていいよという作品に賞をあげて、あまり新しい文学賞を作った意味がない気がします。もっと知られざる傑作に光を当てて業界全体を活性化するべきではないかと・・・。
まあこんな事を考えたのはものすごく個人的な感情からで、こないだ、探偵ナイトスクープの放送作家だったことでも知られる百田尚樹氏が本屋大賞を受賞したのですが、ぶっちゃけ私は百田さんの作品があまり好きではないからです。
百田さんの作品はなんというか面白いんだけど、まあもともと放送作家だったからでしょうが、テレビ的というか、映画的というか、ある種の美しさが無いというか・・。とにかく私には合わなかった。別分野の世界から小説家になった百田さんは、お高くとまった文学界を批判、皮肉るような作品も書いていますが、私はむしろ文学界は高尚な存在であってほしい、お高くとまっていて欲しいと思います。本や文学界に理想を持ちすぎなのかもしれません。
私もかなり捻くれた人間なので、
「ベストセラーなんかよまねえ!俺は自分の好きな本しか読まない!」
と思っている節があり、本を読まない人やベストセラー等売れてる本しか読まない人を見下す気持ちが全く無いというかと嘘になります。なんとも嫌な奴です。
文芸評論家の斎藤美奈子さんは、
「趣味は読書。」
という本の中で、私みたいな人の事を
「邪悪な読者」
と読んでいますが、これからも邪悪な読者を代表するような気持ちを忘れないように自分だけの読書道を突き進みたいと思います。最近は仕事の波も過ぎたので、また読書関係の記事は書きます。これで興味持って読んで下さる方が増えればいいのだが。
(夏休みまではあまり客数が伸びない閑散期になります。しかし、もうすぐ、文庫担当にとっては一年で一番忙しい夏の100冊フェアが入ってくる!!今から憂鬱。)
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おわりに(ナカノ実験室)。
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