観劇記録:中野劇団第5回番外公演・短篇集『ブルー』@ART COMPLEX 1928
ここの所、観劇日記もたまってきていて、今回の感想も本番をみてから結構な時間が過ぎている。先日、出演者の一人と会い、「感想楽しみにしている。」と聞いたので、一念発起し、書く事に。
CMサイト 中野劇団さんは、CMサイトというショッピングサイトにコント脚本の提供と声の出演されている。つまり、ネット上での活動、知名度を得ている。公演会場にCMサイトからの花輪が来ていたし、パンフレットにはCMサイトのストラップがついていた。
そういった演劇に付加価値というか、全国区の展開を見せるのは、これ、非常に可能性を感じて、ワクワクさせる。今後の制作展開はやっぱ、ネットも重要だと思う訳です。
スカパーのカメラが来ていた スカパーのカメラが入っていました。つまりは、放送されるということ。テレビに出るのは非常に強い。演劇の当日性、場所の限定性の問題を解決してくれる。もっとも、ライブの臨場感に勝てない所はあるが、演劇を見たことある人は、その辺をさっぴいて観てくれるだろうから、興味を持ってもらえれば、観に来てくれるのでは…?
そんな訳で、中野劇団さんは、非常に可能性を感じた劇団だった。
さて、短編集だったので、それぞれの感想を書いてみる。
1.エスカレーター
出の二発目くらいの台詞で客席が沸く。すげえな。お客さんも暖かい感じだったのだろうか?客席と舞台の構造上、場所によっては役者が見えない、これは役者が舞台上で寝転がっているからだが、が、ちゃんと笑いが取れているのは、脚本がしっかりしているのと、ちゃんと台詞を聞かせているからだろう。
2.節ちゃん
途中で、ちゃんとツッコミで笑いを取れている事に気付く。後にエロテロリスト(ブログ内ネーム)と話すと、彼もツッコミを誉めていた。
節っちゃんは、男性が演じる女の子だったのだが、ちゃんと乙女の感情を感じる事が出来た(のだったと思う)ので、その辺もすごいと思った。
3.ランドセル
話の持っていき方が面白かった。私は、あんまりぶっ飛んだ設定は好きじゃないのだが、観てみると、「ありかな?」とも。やはり、ツッコミがするどい。
4.録画
オタク口調が笑いが取れるのはともかくとして、イスから立ち上がる動きだけで笑いが取れるのはすごい。
5.クローン
これも、ちょいSF設定。深いテーマ性を感じたり。これには、XX公演で共演する役者さんが出ていたのだが、「ああ、こいつと共演すんねんやな。」と思ったのも過去のことだ。
6.たこさんいかさん
一番、好きだった作品と言ってよい。連呼される、たこさんいかさん。何よりも、終わり方で、会場が沸いた。このコントの終わり方で笑いが取れるというのは、演者と客のゲージがあっているということなのだな。
7.ベビーカステラ
よくある話と言えばそうなのだが、商店街のリアリティと、戯曲としてのぶっ飛び具合が面白い。よくある構造の話だと思うが、安定しているので楽しんで観れた。
8.オランウータン
どうも深いテーマ性を感じる。心の病とは何か?狂気とは何か?多数決とは何か?そんなテーマが。もし、100人全員が狂っていて、その中の一人が自分が狂っていることに気付き、普通の状態になったら?狂っているのは99人か?気付いた一人か?
劇中のお医者がそれなりの発言力を持っているのも風刺が利いていると思った。
9.ブルー
ちょっとオチがイマイチかな?とは思った。まあ、ベタと言えばベタなのですが…。しかし、やっぱり、ツッコミ力はすばらしい。
10.強制小学生
言葉の感性に通じるモノを感じた。脚本を書かれているのは、中野守さん。私は、ナカノ実験室なのですが、本名は中野貴雄。まあ、苗字が一緒なだけですが…。
具体的にいうと、「力士」という単語。「相撲取り」や「お相撲さん」という言葉ではなくて、「力士」。笑いを取っていく場合は「力士」だろう。これは、言葉の響きもあるけれど、重要なのは文字数で、同じイメージを想起させるなら、文字数は少ない方がよいという側面がある。「すもうとり」が五文字、「おすもうさん」が六文字に対して「りきし」は三文字。つまり、「おすもうさん」の倍くらいは、シャープに攻める事が出来るのだ。
同様に、「プロレスラー」よりも「レスラー」の方が面白い。「お前、立ち振る舞いがプロレスラーやな。」と、「お前、立ち振る舞いがレスラーやな。」だったら、後者の方が面白いはずだ。
話がそれたが、最近、「力士(りきし)」に変わる、ネタを狙うときに相撲表現を考えたら、出た答えは「関脇(せきわけ)」だった。ただ、これは階級を表すので、「力士(りきし)」全体を指す訳ではない。
総じて 感想を書くのが遅れましたが、内容的に「誉める」事が多くなってしまうから、だからこそ、感想が遅れたのかも知れません。ちょっと悔しいじゃないですか。同じ、「中野」なのに。だがしかし、本番終了後、テンションがだだ上がりだったのは事実で、「劇団員募集に本気で惹かれた。」。
…まあ、来年度以降の人生をしっかりさせてからですけどね。
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