同人小説冊子(しかも恋愛モノ)をやみいち行動で販売しております。う、売れてないので是非…。
はじめに。
こんにちわ。ナカノ実験室です。現在、絶賛、演劇活動中なのですが、演劇の本番の傍らで文投げ部というインターネットグループで作った同人小説冊子を販売しております。
冊子タイトルは、文投げ部 投文集Vol.2『手垢』です。何が手垢なのかは?なんとなく収録されている作品からイメージしております。私の新作小説が1本。文投げ部部長の傑作選2本(過去作品の加筆・修正版)で計3作品です。価格は100円で販売しております。小説本文は合計で約5万字ありました。
…と今日が演劇の本番の二日目なのですが、初日が思ったよりも売れなかったので、告知の記事を書いてみました。後、普段ブログを読んで頂いている方々にも、実物をお届けするのは難しいのですが、冒頭の3シーンほどを紹介してみます。かなりネタバレ的な部分があるので、物語の核心に触れる部分は【略】という形で、飛ばしておきました。
そんな感じで、記事後半から、同人小説冊子収録の私の小説「アナログ・カノジョ」の一部です。ジャンルは、一応、恋愛モノです。
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0.ゲームスタート デジタル・カノジョ。
「一緒に手をつないで歩けますか?」
「うーん。難しいのかな。選択肢としてはあるけど。」
「一緒に映画には行ける?」
「行けるよ。チケット代浮くね。」
「でも他の人の迷惑になるんじゃない?」
「迷惑とは何事か。」
「ごめんなさい。」
「……例えばだけど、結婚とかできるのかな?」
「……。」
「あ、いや、そういうのあるのかなって。」
「気持ちの問題……?」
コンビニの片隅で、一人の少年がマイクに向かって、ヒソヒソと話していた。耳には、イヤホンがついていて、そのどちらもが、彼の手元の機械、玩具に接続されていた。その玩具とは、任天堂が発売している携帯ゲーム機、ニンテンドー3TSである。三つの画面の一つには、中学生くらいの美少女が映し出され、他の二画面には、ゲームの中の景色とか、電話などのアイコンが並んでいる。
【中略】
1.変な意地を張らないで。
少年は、悔いていた。世界は一変してしまった。何をしていても、何を考えていても、寝ていても、起きていても、思考の基底部分に『後悔』と深く烙印されているような感覚。ずっしりと、頭を重くして、そしてギリギリと締め付けるような感覚。肩から首、頭頂部にかけてピリピリして、眼球が指で押し込まれるような鈍い重み、痛みがある。何を考えても、気分は決して晴れない。
去年使っていた教科書と今年の教科書がごっちゃに置かれている勉強机。べつに復習をするつもりではない。ただ適当に並べていて、間にはマンガが挟まっている。壁に向かって座っていても気分は晴れないが、外に出る気もしない。ゲームの内容なんて頭に入ってこないのだが、ただ、なんとなく携帯ゲーム機を開き、弾を避け、そして敵戦闘機を撃墜していた。
【中略】
2.起きない事が奇跡的であり。
【前略】
人の身体のことは私は詳しくないが、人間の身体が生きていることは奇跡的なことらしい。【中略】起きた瞬間に意識が昨日と連続する。精神の流れに関しても、色々と考える部分はあるのだが、それは今は省略する。ずっと省略するかも知れない。
1秒前の肉体と、1秒後の肉体が同じように生きていることが当たり前のように思うが、何かが一つ狂えば、3秒後には死んでいるということは、普通にありえることだそうだ。例えば、脳や心臓の重要な箇所で、数百に満たない数であっても細胞の粒が、なんらかの原因で活動が止まれば死につながる。
【中略】
未来もあわせて100年ぐらい使われていそうな文言だが、『こうして二人の奇妙な日々がスタートした』。
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そんな私も、インターネットで知った小説賞や自分で企画した時は、割と頑張って小説を書いたりするのですが、この2012年の年末に私の小説がWebを飛び出して、実物がある形で世の中に現れるので、そのお知らせの記事です。
一つは、コミックマーケット83の1日目の書籍『東京エスカレーターガール』に収録されるのと第34回やみいち行動の会場で小説冊子という形で、頒布いたしました。
コミックマーケット83(1日目)の『東京エスカレーターガール』と第34回やみいち行動で私の小説も頒布されます。
前回の行動では、小説小冊子の販売企画を行いました。やみいち行動とは別の『文投げ部』という団体です。今回も、同様の企画を行おうと頑張って書いている最中です…。
今回は、私の新作1本プラス傑作選という感じで考えているのですが…新作が思うように進んでないので、傑作選になる可能性もあります。
失われたオチを求めて(第35回やみいち行動)公演情報など告知です。
おわりに。
よくよく考えると、第一弾がよく売れたなーという感じなのですが、それはお芝居の題材が「華氏451」のパロディだった…というのもあるのかな?と。一日目を終えて、刷った分が全部売れないのじゃないか?という不安はあるのですが、まぁ、余ったら、年末の行動で再販します。
しかし、バックナンバーが余っている状態で第3弾を企画するのもモチベーションに関わるので…全部、売り切りたいな…と思う次第であります。
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