ガリレオXX「愚弄る」感想・女は水のように強かに。内海薫(柴咲コウ)の事件簿に科学は登場しません!
※この記事はかづちやえによるドラマ感想記事です。はじめに。
「ガリレオ」は東野圭吾の連作推理小説『ガリレオシリーズ』を2007年TVドラマ化されたことから始まっている。その後、映画『容疑者Xの献身』が放映された。公開当日には湯川先生(福山雅治)の学生時代を描いた『ガリレオΦ(エピソードゼロ)』も放映されている。そして、現在放送中のTVドラマ第2弾「ガリレオ」に続いている。第1弾のドラマシリーズと映画『容疑者Xの献身』で湯川先生の担当刑事だったのが内海薫(柴咲コウ)でした。現在の担当刑事・岸谷美砂(吉高由里子)にバトンタッチする直前の事件を描いたガリレオ特別編が今回のガリレオXX「愚弄る」です。
内海薫役の柴咲コウさんは、このガリレオの作品でテーマソング「恋の魔力」を歌っています。実はこのドラマの音楽担当である福山雅治さんのプロデュースでKHO⁺というユニットが組まれたみたいです。今回の作品は70か国で放映される予定もあるようで、「恋の魔力」も韓国語verと中国語verでそれぞれの国の歌手により歌われているみたいです。
ガリレオの履歴を追っていくと、愛されている作品であることが感じられます。
気になったこと。
一応、「ガリレオ」だと言うのに事件に科学が一切出て来ませんでした。
湯川の研究室の学生に内海が「ベニング効果」の説明をするというシーンがある。放電管に二種類の気体を入れて放電させる効果のことらしく、一種類より低い電圧で放電が起きる現象だそうだ。湯川も「栗林先生の代わりが務まる」と冗談か本気かわからないテンションで(多分)褒めている。湯川の担当を6年している内海が科学に詳しくなっているということらしいが、今回の事件で活かされることがなかったのが残念です。
当然湯川先生の見せ場もなく、登場したのは開始1時間後、内海が湯川の研究室に「刑事をやめるべきか」相談をしに行ったシーンのみ。しかも、ご想像の通り「全く興味がない」の一言で片づけられてしまいました。シーン数分。そして更に2時間後、事件解決後に黒板に化学式を書いている湯川先生の映像が流れたのみ。ガリレオなのにほぼ出番なしでした(笑)
面白かったこと。
内海の事件簿と言うことで、内海のキャラクターがよくよく描写されていた。未婚のAround30という事で、警察という男社会で自分の居場所がなくなってきていることに悩んでいた。確かに、男社会(男性比率の高い体力仕事がメインの職場)では、若いうちはにこにこしていれば役割を果たせるのに年齢がかさむとそうもいかなくなる傾向は理解できます。組織内での地位や、それに伴う仕事対する意識や責任も問われ、勿論業績も求められてくる。とは言えちょっとでも出過ぎた事をすれば男性のプライドに触る部分もあって、男同志だと何かと話が進みやすかったりと、男女平等社会と言えど社会はまだまだ難しい事は本当に沢山あると思います。
そんな中、内海は上司に海外研修を勧められ、理由は「いい年だから違う道も・・・」と言うことらしい。かと思いきや、事件解決後には「本当に行くのか?」と。業績を上げたから行かなくていいというような流れになって・・・まぁ、そんなもんだよなと思いました。
今回の事件で長野県警まで出向いていた内海。県警のトップは女性でした。元警視庁に居た髙﨑依子(余貴美子)に男性社会でどうやって生きていくかを相談する内海。「女は水のように強かに」とアドバイスをもらい励まされます。「女だから泣けないこともある。」男社会でなめられないよう頑張る女性は必要以上に片意地をはって仕事をしなければならない事を男性は理解していないと、二人はお酒を酌み交わします。
しかし、髙﨑は過去の誤認逮捕を隠ぺいしようと内海を利用しようとしていたのです。逮捕された時、髙﨑は「私はあなたほど強くなかった」と、それでも最後まで泣くような姿を見せることはありませんでした。
今回、内海は別の犯人・上念研一(ユースケ・サンタマリア)を挑発し、顔面をぼこぼこにされるシーンがありました。犯人として検挙できる確かな証拠がなく「カン」だけで挑んだ内海は最後にけしかけることで現行犯逮捕するつもりだったのだと思います。
でもその後、トイレで血を洗い流し一人で号泣します。たった一人きりで戦う内海にちょっと感動してしまいました。実はトイレの外でそれに気づいている長野県警の若手刑事(今回の事件で嫌々でも内海のサポートをした)当摩健斗(柳楽優弥)が居てくれたことは少しの救いです。
期待する展開。
24日月曜日21時からドラマ「ガリレオ」の最終回『聖女の救済(後篇)』が放送されます。私は、映画館で映画を観る派ではなく家でDVD派なので出かけるかどうかまではわかりませんが、6月29日公開の『真夏の方程式』もあり、ガリレオ三昧で楽しみです。
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…実は、演劇の本番があったりして、録画するのを全くもって忘れていました。映画版とかなのかな?と思っていたのですが、そうじゃあなかったのですね…。観れば良かった…。ザ・後の祭りですが、感想を読んで雰囲気が分かって良かったです。
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