鬼学師桃吾(八田垂穂)感想・面白い…桃太郎パロディとミスリードネタバレ注意!ジャンプNEXT! 2013AUTUMN6
鬼学師桃吾(八田垂穂:はちだたりほ)
☆鬼を討つのはマッドな頭脳!!闇を切り裂く謎解き草子読切47ページ!!ということで、八田垂穂先生のデビュー読切です。登場人物は、フミ、スズリ、ゼンキチとタイトルにもなっている吉備津桃吾です。
読み切りにはよくある桃太郎パロディだと思いますが、昔話に生物的解釈を折り混ぜられた感じが面白かったです。
おもしろかったところ。
鬼がモチーフとなる作品、鬼が敵である読切は多いですが、昔話でありながら、現代的な設定に引き寄せているあたりが面白かったです。
『豆』や『菖蒲湯』というアイテムの使い方だったりしますが、昔話的なモノに具体性を持たせるあたりも良かったです。
気になったところ。
現代的な知識が混在している昔話だと思うのですが、単語レベルの時代考証が気になりました。例えば、「個体」という単語一つにしても『個』という概念ができたのは、結構最近だろうな…とか。
あと、作中にある『ミスリード』。これをマンガ的に上手にやるのは難しいな…と。だいたいの場合、観た瞬間に誰が怪しいのかが分かったりしますが…。
良かったところ。
話の真相は想像できた状態で読みましたが、主要人物の三人の意図が交差していて、交わってない感じのクライマックス前のシーンが良かったです。視線のずれとか、計算されて描かれていな…と思いました。
あと、勧善懲悪じゃあなストーリーは、なかなか、難しいですが、読後感がゴリっとして良かったです。「そこまでテーマに含めちゃう!?」という感じではありますが…。好きです。そういうの。
その他一言感想。
- 幼女の作った飯が不味いだと…!?けしからん!
- 姉妹の負の感情が生々しい。わりとあるあるかな?
- 金棒まで生物的とは!?ダイナミックなシーン。
連載化されたら?
人の心に巣食う鬼を研究しながら、採取しながら主人公は旅を続けて…人と心の病みを考えると…近年では、保健室の死神のイメージが強いですね…。
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ジャンプネクスト2013秋
デジタル版も出るけど、付録は雑誌版の醍醐味です。
余談。
本当に些細な描写で、後の展開が示唆出来て…そのために描かれていると思いますが、また意外性がありすぎると「とんでも」になる訳で…難しいです。
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