HERO第5話感想&あらすじ・不器用で強面川尻部長検事(松重豊)がプロとしてプライドを持って働く大人の姿を子供たちに伝えます。
HERO第5話感想&あらすじ。
※この記事は友人の、かづちやえから寄稿されたドラマ感想です。古い、硬い、もっと優しく柔軟に!否、いつも通りが一番。不器用で強面川尻部長検事(松重豊)がプロとしてプライドを持って働く大人の姿を子供たちに伝えます。
学校の先生や保母さん保父さんと違い、検事という職業で子供と関わるということは子供が事件に関わった人物であるということ。そんな時に子供に合わせて話をするのが常套手段かとも思いがちですが、不器用で強面の川尻部長検事(松重豊)はとてもじゃありませんがそんな器用な真似はできません。今回のテーマはそんな川尻部長が見せる「プロとしてプライドを持って働く大人の姿」です。(←勝手に決めています(笑))
キャスト。
川尻部長検事は「鬼の川尻」と言われていたそうです。強面でたまにキレますが、キレた後必ず反省するピュアなおじちゃんです。松重豊さん、強面ですが実は愛嬌が・・・というタイプとは少し違い、哀愁の可愛さを感じる役者さんだと思います。しょげてる姿とか可愛いと思ってしまいます。
川尻部長検事は昔特捜部に席を置いていたこともありましたが、「古い・硬い・仕事に時間かけ過ぎ」と言われ、その後地方の管理職に飛ばされた後はずっと管理職で検事を続けてきました。今回、あまりに全員が多忙過ぎて、案件を1件担当することになります。
あらすじ。
男子トイレで置き引き事件発生。容疑者は川尻部長を前にし、臆することなく「オレやってません」と警察での自白を翻します。「男に鞄押し付けられて、慌てて返そうと追いかけた。その時に防犯カメラに写った。」と言い張ります。川尻部長は開き直った容疑者に太刀打ちできず、目撃者に話を聞くことになりました。しかし、今回の目撃者は10歳と7歳と5歳の子供。まずは10歳の女の子、しかし強面の川尻に怖がってか一言も話さないまま川尻部長がギブアップ。仕方なく7歳の男の子の自宅を訪れますが、少し反省してスーツではなくラフな格好でにこやかに接する努力をします。しかしそのラフな格好と顔にはりついたような笑顔でなめられたのか、「見てない。・・・うっそー」とまともに答えようとしないため玉砕。最後は5歳の幼稚園児。事務官・麻木(北川景子)が付き添い、幼稚園で一緒に遊んで馴染むことに。仲良くなれたところで写真を見せて知っている人がいないかと聞くも、流石に分らない様子。そして、他の園児に「遊んで―」とまとわりつかれ、ボールが飛んできて、水鉄砲で撃たれて・・・川尻部長、園児相手にブチ切れて恫喝してしまいます・・・。
検事の仕事に向かないと落ち込む川尻は、次席検事・牛丸(角野卓三)に「検事を辞めたい」と告げます。実は少し前から川尻部長には弁護士の知り合いから弁護士に転向しないかとお誘いの電話がありました。川尻部長も55歳、転向するなら今しかない(らしいです)。ということで、事務所の中で部長が検事をやめて弁護士に転向するという噂が流れます。が、実際のところ川尻は検事を辞職したら畑をやろうと思うと麻木に打ち明けます。
落ち込む川尻部長を見かねた麻木は久利生検事(木村拓哉(SMAP))に相談します。すると久利生は、「俺ならもう一度その10歳の女の子に話を聞く。無理させちゃだめっしょ。いつも通りじゃないと。」とアドバイスします。そのヒントから麻木が提案した方法は、何と社会科見学。同級生がいる中で心を開いてもらう作戦。
「検事ってどんな仕事か、(川尻部長に)説明してもらいましょう!」
このフリに熱い想いで川尻部長が答えます。小学生相手に、「検事は被疑者を裁判にかけるかどうか決める唯一の職業です。その責任は非常に重大です。我々の捜査とはどういうことか、話を聞くことです。相手から話を聞くことで何が真実で何が嘘かを見極めていくんです。人と人とが向き合う事によって真実が見えてきます。相手がなにも話をしてくれないと何もできません。犯罪者が正当に罰を受けていく世の中、確かな正義が存在する世の中にするのが我々検察の仕事なんです。」と心から熱弁する川尻部長は、大人としてすごく恰好良かったです。こんな大人の背中を見て育ちたいものです。初めははしゃいで話を聞いていなかった子も、大人しく聞いていました。子供だからと侮って説明せず熱弁する川尻部長、笑顔も下手だし、子供と遊ぶのも下手、挙句の果てには幼児に恫喝する不器用な人が、自分らしくなにかをする事で能力を発揮できるのだと思いました。方法は一つではない良い例だと思います。
しかし、少女がなかなか目撃証言をしなかった理由は、川尻が怖かったのではなく、容疑者に事件当日ナイフで「誰にもしゃべるな」と脅されたからでした。先入観で判断してはいけないいい例ですね(笑)そして、実は、久利生の「無理させちゃダメ」というのは女の子ではなく川尻部長のことでした。麻木の読みは外れていましたが、功を奏してうまくいきました。
面白かったこと。
今回久利生検事が担当した事件はつり橋が壊れて人が怪我した過失致傷事件。デザイン重視でつくられたつり橋に欠陥があったかどうかが事件の胆になります。久利生検事はつり橋の勉強から始めます。容疑者がプロであるからこそ、自分も知識を付けないと公平な判断ができません。このストイックさは好感が持てますが、私も今の仕事で全く違う分野の勉強をする機会が多いのですが、まず本だけでは専門的な事は網羅できませんし、何より勉強するにも時間が限られています。検事が事件毎にこんなことしてたらキリがないし、色んな職業の方と関わるのですごい博識になってしまうのではないでしょうか…(笑)
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