信長協奏曲第3話感想&あらすじ・人が一番強くなるのは大切なものと目標が出来た時だと思いました。有名な桶狭間の戦いでサブローこと織田信長(小栗旬)は天下をとる決意をする!(ネタバレ注意)
※この記事は友人の、かづちやえから寄稿されたドラマ感想です。今回のテーマは「信頼」。すぐ弱音を吐き逃げ出すサブロー=織田信長(小栗旬)ですが、今回も戦になるかというタイミングで先陣切って逃げ出します。そんな信長を村人は勿論信頼できません。側近の家臣ですら慌てふためきます。そんな中、帰蝶(柴咲コウ)は信長を信頼すると皆に公言しますが、その信頼は「希望」でもあり「意思」でもあるように感じました。過去の行動や言動などから信頼を築くことは容易な手段ですが、自分の希望や意思で相手を信じるという行為には器の大きさが必要だなと思います。信長が内助の役割を高く評価した帰蝶の姿が伺えます。
キャスト。
史実で誰もが知る桶狭間の戦いで織田信長に敗れた今川義元(生瀬勝久)を紹介します。お公家さんのような容姿ですが、義元は京風文化を好んでいたことで有名だったようで駿河は華やかな街で栄えていたようです。
今川家といえば名家の中でも名家で将軍職を引き継ぐ権利を持っていたと言われています。それだけではなく、国の経営にも多大に貢献しており、ある意味非のうちどころがない御家柄でした。義元は今川家の嫡男ではなかったようで、家督争いで相続権を勝ち取りました。その後、武田家と同盟を結び、北条家を倒し、織田家も破り、松平家(徳川家)を政略的に支配し三河を確立しました。今川・武田・北条の「甲相駿三国同盟」は有名です。
義元は上洛の為、通り道である尾張を攻め落とす必要がありました。そこで総勢4万の兵で挙兵します。義元のこれまでの輝かしい経歴は太原雪斎という臨済宗の僧侶が支えてきたお蔭だったようで、雪斎没後、義元は堕落し(生瀬勝久さんの演技同様)どうしようもない殿さまになっていたようです。それでも今川軍4万に対し織田家は5千程の兵しかおらず、今川軍の勝利は確実だとされていました。対する織田信長は義元の挙兵を聞いてもいびきをかいて寝ていたと言われています。しかし、今川が桶狭間で休憩中に一気に攻め落としたと言われています。
勝利の鍵のひとつは「地の利」、桶狭間は細い窪地になっており大軍では動きにくい地形となっています。そこで一気に責めることで、多勢に対抗することができたのです。
ふたつ目の鍵は「農民を装ったスパイによる足止め」でした。農民に扮した信長の部下が酒や餅を差し入れし休憩を勧めることで足止めします。
みっつ目の鍵は「豪雨」、桶狭間に急いで向かう織田信長、今川軍の足を更にとどめてくれたのが豪雨でした。雨がやみ晴れ間が見えた瞬間、織田信長は今川義元に奇襲をかけたそうです。
更に、よっつ目の鍵がありました。奇襲に驚く今川勢が慌てふためく中、一部の「今川の部下の円陣」が義元を守っていたことから義元の居場所が解り、総大将の首が早々に取れたと言われています。
以上の4つの鍵を、ドラマのストーリーに重ねて見て頂けると楽しいと思います。
あらすじ。
今川が挙兵したと聞きざわめく織田城内、「攻める」か「籠城する」かで側近たちが討論する中、サブロー=信長は「辞める(降参)」と言い出します。降参すると信長の首が飛ぶ、攻めても多勢に無勢で信長の首が飛ぶ、籠城しても攻め落とされ信長の首が飛ぶ・・・とどの道を選んでも首が飛ぶので、家臣から決断を迫られた信長は一人逃亡します。
いち早く逃亡した事に気付いた家臣は、信長の捜索を部下に命じ、逃亡の事実を帰蝶と村人にひた隠ししますが、それも長くは続かず帰蝶と(今川家のスパイ)後の豊臣秀吉こと木下藤吉郎(山田孝之)=伝次郎にばれてしまいます。藤吉郎は義元に連絡し、更に家臣に主が逃げた情報を巧みに漏らします。
そんな折、信長は今川領地から遠ざかって逃げるつもりが、事故で村娘・はる(前田敦子)と出会い今川領地の村に行きついてしまします。そこでは今川の侍が幅を利かせており、女衆を連れていこうとする所でした。村娘はるも抵抗せずついて行こうとします。信長は(現代から何故か持って来ていた)花火を使って攪乱し、村人たちを逃がそうとしますが、煙が晴れた後、村人は誰一人逃げていませんでした。邪魔をした信長は侍に刀を向けられますが、そこに信長の家臣・前田犬千代(藤ヶ谷太輔)が今川の侍に扮し「義元様より至急戻るよう命が出ている」と助けが入る。村人は今回の一件で自分たちが罰せられると怯え、信長の首を献上しようという流れになります。(前田は急ぎ城に戻り、信長の居場所を報告します)はるも「つらいだなんて思ってない。ずっとこうして暮らしてきたんですから。生まれた時から戦があって、きっとこのままこの村はこのままなんです。」と未来に希望を抱いていません。信長はこの現状をおかしいと感じます。
信長の逃亡に混乱する織田の城内、「最低腰抜け臆病もの」と信長を批判する家臣の声に、帰蝶が「あやつは誠どうしょうもない大うつけじゃ、腰抜けじゃ、大ばか者じゃ、それでもやるときはやる男じゃ。おぬしたちは見てきたであろう。いくら弱音を吐いても、最後の最後は起ち上がってきたあ奴の姿を。今わらわにできることはあやつを信じる事だけじゃ。あやつは期待に応える。それが、織田信長という男じゃ。」と家臣を一喝しまとめあげます。
翌朝、村人に首を落とされそうになっている所に家臣・池田恒興(向井理)たちがかけるけ救出します。そして村人に刀を向けますが、信長は「この人たちは何も悪くない」と村人を庇いました。信長は「戦って人を傷つけるだけだと思ってた。でも、戦うことで助けられる人たちが沢山いるんだね。」と戦う決意をします。
ひとつ目の鍵「地の利」、今回は現代から持っていった教科書で今川義元との戦いを調べ「桶狭間の戦い」を知りました。
ふたつ目の鍵「農民を装ったスパイによる足止め」、村人・はるの提案で村人が信長に協力してくれることに。敵の野営に差し入れを持って余興をし、義元の居場所を明らかにすると村人たちは約束しました。
みっつ目の鍵「豪雨」、今回は豪雨ではなく「夜」でした。
よっつ目の鍵「今川の部下の円陣」、ではなく、今回は村人が余興で義元の目の前で打ち上げ花火を上げました。その花火を目指して信長たちは攻め込み勝利しました。
面白かったこと。
未来を語る信長、「戦なんてなくて楽しい事が沢山ころがってる、そんな未来になるよ。おはるちゃんみたいな娘が普通に買い物して普通に学校行って。」それに対し村人・はるは「誰が作ってくれるんですか、そんな世の中。そんな世の中、夢物語です。」と答えました。
今の世の中を作ってきた人たちが史実にある訳で、学校ではそういったことを学ばないといけない筈なのに、教科書には「1560年今川軍を桶狭間の戦いで破った」としか記載がない。サブローも「どう勝ったか書いてないじゃん」と突っ込んでいましたが、もっと時間をかけて、今の時代に辿り着くまでの歴史を学校で学んでいくべきだし、歴史をそういう見方で見ていかないとただ暗記する教科になってしまうなと思いました。そういう意味で本当に信長協奏曲は素敵な作品だと思います。
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うーむ、生瀬勝久さんの演技を見てみたい。歴史の教科書を持っているとか、タイムリープのドラマでは、チートすぎる気がしますが、今後は、教科書の方が間違っているとか、教科書が書き換わるとか、そんな展開があるのかも知れない。
『信長』という共通認識が背景のIFストーリーは、面白いのだろうな。ジャンプでも、信長のマンガをやればいい…。
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