信長協奏曲第4話感想&あらすじネタバレ注意・塵も積もれば、いつか道になるかもよ。戦のない泰平の時代を描く軍師・竹中半兵衛(藤木直人)の策と木下藤吉郎(山田孝之)の奇策、一夜城。
※この記事は友人の、かづちやえから寄稿されたドラマ感想です。今回のテーマは「夢」、前回でサブロー=信長(小栗旬)は戦のない世の中を作るため天下をとる決意をしました。でも、戦が普通にある時代に生きる人たちは戦のない時代など夢物語、塵と同じと相手にしません。現代からタイムスリップしているサブローは戦のない時代がくることを知っていても、どのように伝えればいいかわかりません。それでも、自分の手で歴史を切り拓くのであれば、どんなにつらく険しい道でも絵空事でも戦のない世の中がいいとサブロー=信長の決意は揺るぎません。未来を知っているから揺るがないのかもしれませんが、夢が現実になるには揺るぎない決意が共にないと実現しません。戦の時代に現代を描いていた古人にふと想いを馳せてしまいました。
キャスト。
信長の妻・帰蝶(柴咲コウ)の父・斎藤道三(西田敏行)の息子・義龍(新井浩文)の息子・龍興(間宮祥太朗)に使える天才軍師・竹中半兵衛(藤木直人)が登場します。
竹中半兵衛は道三と義龍没後、若輩の龍興に仕え暫くは信長の侵略を防いだとされていますが、龍興が政務を顧みなくなったため、弟・重矩ら16・17人の部下と共にクーデターを起しわずか1日で城を占領したと記されている文献があります。信長は半兵衛に城を譲り渡すよう要求するも、半兵衛は結局龍興に城を返還し、自身は弟と共に1年浅井長政に仕えその後は隠居します。斎藤家が信長に滅ぼされた後、信長は木下藤吉郎に半兵衛を家臣として登用するための勧誘を命じ、木下藤吉郎は「三顧の礼」で半兵衛を説得したと言われています。しかし半兵衛は信長の家臣としてではなく木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)の家臣として織田家に仕えました。
しかし、半兵衛の軍功の多くは後世の創作によるものとされるものが多く、史実上の実像は不明瞭な人物のようです。
また、信長の妹・お市(水原希子)も登場しました。お市は信長が最も可愛がっていた妹として史実に登場します。後に浅井長政に嫁ぎ娘を3人授かり、その娘は豊臣家に嫁ぎ今上天皇の祖先にあたることになる人物です。来週の活躍に期待です。
あらすじ。
松平元康(濱田岳)が前回の戦で今川勢に加勢したことの謝罪と同盟の儀を結びに信長を訪れてきます。名前も今川義元の「元」にあやかっていたものだったため、「徳川家康」と改名します。信長に「(どんな人か覚えてないけど確か教科書で名前を見たから)必ず歴史に名を残す!」と言われた家康は、涙ぐんで「身に余る光栄、精進致します」と感動していました。俳優さんの年齢設定から信長と家康の年齢が気になったので見てみると、信長は1534年生まれ、家康は1543年生まれで9歳差がある。(物語上信長=サブローは現在高校生の設定だが)家康と信長の清洲同盟は1560年で信長は26歳、家康は17歳ということになる。
前回、天下をとると決意した信長、まず何をしなければいけないかというと京にのぼらなければいけません。それにはまず、斎藤家の領地美濃を落とさないといけませんが、あそこは帰蝶の亡き父と兄の領地で現在は兄の息子・龍興(間宮祥太朗)と天才軍師・竹中半兵衛(藤木直人)が治めていました。そんな話をしていると、何と軍師半兵衛が「桶狭間の戦いに感服した。優れた君主に使えたい。」と信長を訪れて来ます。そして、斎藤家の重鎮が織田家の敷地内図面を持っていたので、近しい臣下の中に裏切り者がいると言い出します。織田家臣は混乱しますが、ひとまず半兵衛が信用でいないとのことで半兵衛を牢屋に閉じ込めます。
信長は戦をせずにどうやって美濃を攻めるか考えます。そんな折、木下藤吉郎(山田孝之)が信長に奇策を提案します。織田領地である木曽川上流で材木を切りあらかじめ組んでおき、夜になったら川に流し美濃領地の墨俣(木曽川と長良川の合流地点)で組み立て一晩で城を作る一夜城作戦。しかし、織田領地で材木を伐り出している最中に野武士に奇襲されます。策が斎藤家に漏れている可能性があると再度城内はざわめきます。ここで半兵衛は牢内の為、身の潔白が証明され解放されます。
実は情報の受け渡しをしていたのは信長の臣下・森可成(森下能幸)で、受け渡し相手は半兵衛の弟でした。その現場を藤吉郎が押え、真実は明らかになりました。再度一夜城作戦を結構すると言う信長、まさか相手もばれた策を実行するとは思わないと裏をかいたつもりが、今回の策の首謀者・半兵衛に筒抜けでした。
半兵衛は昔、信長と同じく戦のない世を目指していました。しかし、半兵衛は今戦のない世は絵空事と諦め切り捨てています。帰蝶がその様子を聞き、「おぬしが見せてやればよかろう、絵空事でこの世が変わるところを」と信長を励まします。信長は「半兵衛は間違っていない、戦のない世の中はいつか実現できる」と半兵衛に伝えます。半兵衛は、斎藤道三と信長だけがその志を絵空事と言わず「間違っていない」と言ったと語ります。しかし、その道三までも戦で討たれた、と迷います。そして、龍興より半兵衛に一夜城が出来上がる前に火を放てと命令が。半兵衛は龍興の命に反す決意をします。
一夜城も完成間近となった頃、半兵衛が龍興に殺されるから助けてくれと半兵衛の弟が信長陣地に駆け込んできます。半兵衛がすべての首謀者だとわかる反面、龍興の命に背いたという経緯もここで判明します。一夜城を完成させるか半兵衛を助けに行くか、仲間内で論議が交わされます。藤吉郎と森を残し、臣下は半兵衛を救出に向かい救出します。結局、半兵衛はミイラ取りがミイラに・・・という展開になってしまいました(笑)
「すっげぇ険しいかもしれないけどさ、一緒に行こう、塵積の道。」
さて、一夜城は残った藤吉郎と森が完成に向けて滞りなく作業を進めていました。先日襲ってきた野武士に森が頭を下げ、作業を手伝ってもらったのでした。こうして無事、一夜城が出来上がりました。
信長の教科書を帰蝶の侍女(夏帆)が隠していました。侍女の正体は?!!
面白かったこと。
今川家の元間者の伝次郎、現在は織田家馬番の木下藤吉郎(山田孝之)は、昔信長の13歳の初陣の際、村を焼き払われ家族を殺されているようです。今川様への弔い合戦ではなく、私怨で内部から織田家を滅ぼすため、着々と信長に接近します。
今回の一夜城作戦により、信長臣下の中心メンバーに加わりました。ようやくスタートラインにたって参戦です。何と、髭を剃って再登場しましたが、私的には髭素敵だったのでがっかりです(笑)
来週は本物の信長が登場!お市が嫁ぐ?!
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感想の感想(ナカノ実験室)。
一夜城と言えば、大工をお金で競わせたってイメージしかなかったですが(別のことかも)、教科書で知っていることがドラマになっているのは、楽しいですね。しかも、色々と人間関係もややこしいみたいで、楽しそうです。
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