信長協奏曲第5話感想&あらすじネタバレ注意・「鳴かぬなら殺してしまおう不如帰」大うつけの信長と冷酷非道の信長、二人の信長(小栗旬)が史実の都合に合わせて入れ替わる?!お市の結婚は当たりくじ!
※この記事は友人の、かづちやえから寄稿されたドラマ感想です。今回のテーマは「恋愛・結婚・夫婦」、現代では恋愛結婚が主になる訳ですが、もちろん信長の時代は政略結婚が主な時代。特に武士の家に生まれれば女は政略結婚を覚悟するのが当たり前ですが、それでも顔も知らない男性に嫁ぐのは勇気のいる事だったと思います。恋愛結婚と言っても、現代においても婚活とかお見合いとか普通に存在する訳ですが、「どんな形であれ、結婚は始まりなんだね。大事なのはこれからなんだよね。」と悟る信長(サブロー)が印象的でした。結婚は終着点というイメージがありますが、新しい関係を築くという事は始まりだなぁと納得しました。
キャスト。
史実によると、父の代に六角家の属国となった近江の浅井家、長政はその状況に納得せず挙兵し独立します。六角家2万の兵に対し浅井家1万の兵で打ち破り、長政は浅井家の家督を継ぐに至ります。この史実からも浅井長政は大変「男ぶりの良い武将」だったことが伺えます。長政の「長」は織田信長にあやかったという説もあるようです。また、信長もそんな長政を大変気に入っていたようで、「当世一の美女」と詠われた妹・お市を嫁がせ同盟を結ぶに至ります。長政(高橋一生)に嫁いだ信長(小栗旬)の妹・お市(水原希子)と長政は大変夫婦仲が良かったとあります。今日はこの二人の結婚の経緯のお話です。
あらすじ。
先週の終わりに、サブロー=信長が本物の信長と再会します。サブローは信長に「信長に戻れ」と言いますが、信長は今の織田家の反映はサブローの功績、自分は「明智光秀」として信長に使えるといい拒否します。しかし、サブローを追ってきた家臣・前田利家(藤ヶ谷太輔)に信長が見つかってしまい、サブローではなく信長が城に連れて帰られてしまいます。髪型も服も全然違うのに間違われた事に怒るサブロー、城にて不如帰をテーマに歌を詠み「鳴かぬなら殺してしまおう不如帰」と詠い家臣にドン引きされる信長。
そして今回、信長は上洛の為に浅井家と同盟を結ぶか戦をするかの二択を迫られます。戦は時間も労力も費やすとのことで、竹中半兵衛(藤木直人)の提案で信長の妹・お市を長政に嫁がせることとなる。勿論、立ち会ったのがサブローではなく信長なので、問題なくお市を嫁がせる方向で話は進み、話が一段落すると、信長は足利義満を訪ねる為城を出ます。
信長と入れ違いに城に戻ったサブロー、お市が長政に嫁ぐことを快諾したと聞き「政略結婚だ」と大猛反対。家臣が戸惑う中、結婚とは好きな女の子に指輪を渡して結婚してくださいって言ってするもので永遠の愛を誓うもの!と熱弁します。そしてまた家臣に「同盟か戦」と究極の選択を迫られる信長、その勢いで浅井に結婚なしの同盟をお願いしに行きます。信長の粘りに根負けした浅井親子、「人質にかわる織田が戦をしないという納得できる証」を提案すれば考えると信長を追い返します。
信長は何か手はないかと家臣や妻・帰蝶(柴咲コウ)に聞いて回ります。すると木下藤吉郎(山田孝之)が「同盟など結ばず奇襲をかけるのはいかがでしょう。兵をお貸しいただければ砦の一つも壊してきます」と言ったことをヒントに、本当に砦を壊します。信長が攻めて来たと浅井も戦の準備をしますが、砦を壊す兵士は武器を放り出して砦を解体しているだけ。不思議に思った長政は信長に直接意図を問います。砦を壊すと織田が浅井に奇襲をかけられやすくもなります。「戦はしない、だったらあんな砦もういらないんじゃないかと思ってね。」この行動に感銘を受けた長政、織田と共に進む決意をするも長政の父・久政(村井國夫)に「あれはただの演出」と反対されます。最後の手段と、お市は嫁ぐ決意をします。
「市は男に生まれとうございました。そうしたら戦で兄上を助けられるのに。お役に立てるのに。ずっとそう思っていました。兄上、天下をとってください。戦のない世をつくってください、市はそんな世を見とうございます。だから市は浅井に嫁ぎます。これは市の出陣にございます。市の門出を笑顔で見送って下さい。」
どうすることもできなくて落ち込みサブロー、帰蝶は「何故つらいと言い切れる。例え望まぬ祝言だったとしても幸せになることはできる。すべては夫婦になる二人次第じゃ。そうであろう。お市は大丈夫じゃ、おぬしは兄として幸せを願ってやれ。」と語りかけます。本当に、できた奥方だなぁと思います。
御輿入れ当日、サブローと家臣総出で盛大に市を送り出しました。しかし、その中に池田恒興(向井理)の姿は見えませんでした。
面白かったこと。
お市に惚れている信長の家臣・池田恒興、浅井と同盟を結び上洛を果たすことが家臣としての喜びとわかっていながらも複雑な想いを抱いていました。それでも、最後までお市に想いを伝えず、更には市に「嫁いでください」と言い渡す恒興。御輿入れの日に見送りにも表れなかった恒興に帰蝶は「武士のかがみじゃな」と嫌味とも取れる言葉をかけました。信長は長政に織田家の習わしとして指輪の事を伝え、長政は誠心誠意それに応え準備していました。政略結婚と言えども、長政という人格者に妹を嫁がせた信長は妹の幸せも同時に願える人物だったのかもしれません。
史実では、この後朝倉家と織田家の板挟みで朝倉家について織田家に滅ぼされてしまう浅井家。その際も、最後まで長政にお市は付き添っていたとされています。そして、最後の最期に、長政はお市と三人の娘を逃がします。そんな史実からは、仲睦まじい夫婦像が目に浮かびます。
自分も帰蝶の旦那だったことを思い出す信長。自分もちゃんと旦那になるよと帰蝶に宣言し、まずはデートということで馬で出かけます。そんなサブローと帰蝶の姿を遠目に見る信長、ここの三角関係はどう発展するのでしょう。
そして、織田の兵法書と「日本史の教科書」を誰かに渡す帰蝶の侍女・ゆき(夏帆)、その動きに気付き、いち早くクギをさす木下藤吉郎。こちらの不穏な動きも気になるところです。
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感想の感想(ナカノ実験室)。
浅井長政というと、ファミコンの「信長の野望」ではあんまり強くなかった…ということを思い出す私。信長のドラマにはほぼ100で登場するので、もっと強かったらいいのにな…とか、ちょっと思いました。
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