信長協奏曲第6話感想&あらすじ(ネタバレ注意)信長(小栗旬)の妹・お市(水原希子)の「袋の小豆」、織田家の孤立、暗躍する本物の信長と武将・松永弾正(古田新)、臣下・木下藤吉郎(山田孝之)、間者・おゆき(夏帆)の動きが交錯する?!
※この記事は友人の、かづちやえから寄稿されたドラマ感想です。今回のテーマは「リーダーの責務」。リーダーの責務と言えば、現代でも部活の部長や企業の社長から国のトップまで色んな形で存在しますが、人の上に立つ人が不甲斐なくてもどかしいなんて経験に心当たりはないでしょうか。信長の時代、国のトップは世襲制な訳で、向き不向きに関わらず人の上に立つ立場になります。特に、「下剋上」が珍しいこの時代においては、家臣はどんな人でも主君であれば仕えるのが基本です。
サブロー=信長は毎回逃げたり迷ったり主君ですがいざとなったら何とかしてくれる、そんなイメージが定着しがちですが、それゆえに即断が出来ない面があります。今回は、窮地に立たされた時にどうやって家臣の光となり導くのかが問われるお話です。
キャスト。
明智光秀として再登場した本物の信長(小栗旬)、肺を患っていることにし覆面姿で、十三代将軍義輝の弟・足利義昭(堀部圭亮)を紹介するという手土産を持ってサブロー=信長(小栗旬)に使える事になりました。
また、松永弾正久秀(古田新)が登場。弾正と言えば、足利義輝を暗殺した人として有名で、信長には名器・九十九髪茄子(つくもなす)を献上し傘下に付いたが、最後には信長に反旗を翻すも敗北した「下剋上」にとどまらない策士家・野心家のイメージが強い。腹黒爺さんという異名もあったようで、終始、信長・足利義昭・武田信玄など著名人の間で暗躍し、最後には信長に敗れ文献史上初の爆死をした人物と言われています。今後どのように暗躍するのか見物です。
あらすじ。
足利義昭を擁立する大義名分を掲げ上洛を果たす信長(サブロー)。作法や容姿(服装や髪形)が問題となっていましたが、信長(サブロー)が明智(信長)と入れ替わり謁見を果たすことで解決。足利義昭は征夷大将軍を任命されました。義昭は信長に感謝し、信長に副将軍になれと言うも、信長は一人の為の世に興味はなく、皆が笑える世をつくるため天下を取るので副将軍にはなれないと断ってしまう。
すると後日、鬼にとり憑かれた男・松永弾正久秀(古田新)が登場。背中の鬼の刺青に家臣全員が恐怖におののくが、信長は「刺青=やくざ」と認識するだけで特に怯える様子はない。(刺青は江戸時代から流行したようで、家臣は全員物の怪だと恐れていたようです)なんと弾正は2007年からタイムスリップしてきた元ヤクザの現代人でした。
弾正は信長に恩を売りに来たと言い、義昭が信長を逆賊で全国指名手配している(各地の名だたる武将に信長を討伐せよと指示が出ている)という情報を伝える。戦うなら手を貸すと言う弾正、そこに義理の弟で妹・市(水原希子)の旦那である浅井長政(高橋一生)が訪ねてくる。長政は父・久政(村井國夫)は指名手配の書状を見れば朝倉と手を組み織田を攻めるのでその前に朝倉と同盟を組むよう提案する。浅井と朝倉が動けば武田・上杉もそれに続き攻めてくる、織田に勝ち目はありません。しかし朝倉が同盟に応じるとは思えない、そこで長政が朝倉に面会を中継ぎしてくれると言う。軍師・竹中半兵衛(藤木直人)もそれに賛同、さらにその他の各地の大名にも同盟を申し入れ、明智光秀(本物の信長)には足利義昭の怒りを鎮めて来るよう指示する。
しかし、各地の大名にも同盟を断られ、明智も義昭の説得はできませんでした。最後の頼み長政は朝倉義景(小市慢太郎)との面会の約束を取り付けたが、朝倉はあくまで同盟を結ぶ気はないと伝える。信長が何とか説得し説き伏せるしか織田家の存続はないという窮地に立たされます。
朝倉との会見に失敗したら・・・そんなプレッシャーに押しつぶされそうになる信長。妻・帰蝶(柴咲コウ)に、民も家臣も自分も信長だけが頼りなんだからしっかりしなさいと背中を押され、家臣・池田恒興(向井理)たちに「どうか強くあってください。殿の後ろには常にわれらがついております。」と支えられ朝倉の元へ向かいます。
同時に、長政は父・久政に選択を迫られていました。久政は長政がこっそり越前に行っていたことを知っていました。そして、逆賊信長の味方をするという事は自分の子を犠牲にすることに繋がる、信長の妹・お市とその子を守るために朝倉に加勢するよう久政に迫られます。(お市は子を身ごもっていました。)
道中、信長の元へお市から小豆を布にくるみ両端を結んだものが送られてきました。文献にも「陣中のお菓子になされますように」とだけ書かれて送られて来たとあります。これは「袋の鼠」を意味するお市からの通報でした。すると朝倉が1万2千の軍を引き連れて進軍、更に浅井長政が8千の兵を挙兵したとの知らせが入る。再び窮地に立たされ選択を迫られる信長。軍師・半兵衛は峠を越え信長だけでも逃げるよう提案する。有名な「金ヶ崎の退き口」、信長の撤退戦「金ヶ崎の戦い」です。殿を申し出たのは木下藤吉郎(山田孝之)、しかし木下は殿から信長を更に攻める策略を立てていた…
史実では、信長・朝倉の両名と同盟を結んでいる浅井だが、信長が朝倉に攻め入ったので長政はそれを見過ごせず朝倉に加勢したのが金ヶ崎の戦いとなっている。信長の傍若無人ぶりを廃したサブロー(信長)のキャラクターに合わせて話が修正されています。
面白かったこと。
いつも信長にツンツンした態度で接する帰蝶ですが、信長を励ます為に縫物を侍女・ゆき(夏帆)に教えてもらい繕いものをして信長に渡す。縫い目はぼろぼろですが、懐に縫い付けられていたお守りを見て、信長は金ヶ崎の戦いで撤退戦を決意します。こうゆう女性になりたいなと、常に思います(笑)
また、帰蝶の侍女・おゆきは以前「信長の兵法書」と歴史の教科書を誰かに渡している所を木下藤吉郎に見られていましたが、おゆきの主君はなんと朝倉でした。信長が活躍し目立ってくるにつれて周囲は敵だらけになってきます。
史実を少しづつ書き換えているので、次週どんな展開になるのか非常に気になって楽しみです。
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感想の感想(ナカノ実験室)。
武将の名前から、ルックスとか能力が「信長の野望(ファミコン版)」で脳内再生させる私。本作において「面白いことは現代人」というのが定番になりそうですが、ちょいちょい現代人が紛れ込んでいるのが面白い。タイムスリップの原因とか出てこないでしょうが、ドラえもんだったら、タイムパトロールが何往復もしないといかんレベルでしょうねえ。
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