信長協奏曲第8話感想&あらすじ(ネタバレ注意)健気にひたすら頑張る人の姿というのは何故こうも心打たれるのか!織田家の為、支えてくれた家臣の為、殿・信長(小栗旬)の為、そして倅たちの為に圧倒的不利な戦に挑んだ武士・森可成が残したのは純粋な笑顔ばかりの想い出でした。
信長協奏曲第8話感想。
※この記事は友人の、かづちやえから寄稿されたドラマ感想です。今回のテーマは「やりきること」、約3万程に膨れ上がった軍勢に約千程の兵で立ち向かった森可成。圧倒的不利、勝利は不可能と思われる状況で「逃げる」という指示を出さなかった森可成ですが、「冷静に考えたら無理」「現実的に考えたら不可能」とすぐ諦めてしまう現代では見ることができない不屈の精神だと思いました。信長が助けに来るのを待つでもなく、ただただ、この城を守りきる事だけを考えた森可成の純粋な想いに感服です。
キャスト。
史実では文武両道のイメージがある森可成ですが、ドラマの森可成(森下能幸)は武功も挙げられず能弁でもない、泣き虫で笑顔が純粋な、周囲の家臣と比較すると頼りない取り柄のない子沢山のおじさん。長男の勝蔵もそんな父親を情けなく思っています。
(実は原作において可成は史実通りの武闘派の武将で、勝蔵も父を尊敬しているという設定、反対に、弟の蘭丸が武闘派でない事で負い目を感じており兄勝蔵との間に確執が・・・という話でした。)
可成は健気にも息子に、森家に誇れる武士になろうと頑張ります。役者の森下能幸さんのひたむきな演技と純粋な笑顔に思わず涙してしまいました。
あらすじ。
松永弾正久秀(古田新)が前回同盟を破棄したかと思いきや、また信長に付いた方が得策と思い同盟を結びに来た。史実でも、腹黒い松永は同盟を結んでは裏切りを繰り返しています。
そんな中、城下町の民が年貢を下げろと城へ直訴しに来てちょっとした騒動に。森可成が謝り場を収めようとするも収まりません。信長(小栗旬)は町の暮らしを実際に見に行きます。町では【座】という組合が商売を取り仕切って独占しているせいで自由に物が売れずに儲かる者だけ儲かり儲からないものはとことん儲からないという構造ができていました。そこで、信長は直接座に交渉しに行くことにします。すると、同行を申し出た木下藤吉郎(山田孝之)が言葉巧みに座を仕切る商人を説得してしまいます。
「勿体ない、日の元中から人が集まれば今の十倍は物が売れ繁盛する」
そこで、信長は民に以下の3点をマニフェストとして提示し実行していきます。
①座の廃止(商売の独占を禁止し町を賑やかにする)
②関所の廃止(通行税を課さない事で日の元中から人がどんどん集まれるようにする)
③徴兵の廃止(商売に専念することで国を潤わす)
これがあの有名な「楽市楽座」です。
商人を説得した木下は褒美が欲しいと申し出ます。褒美は改名、信長の家臣の柴田勝家(高嶋政宏)、丹羽長秀(阪田マサノブ)の一字をもらい【羽柴秀吉】と改名することを希望します。差し出がましい!と反対しかけた柴田も、自分から一字をもらいたいなんて可愛い事を言う奴だと懐柔されてしまいました。信長は「秀吉と言えば豊臣・・・豊臣さんに負けないように頑張ってね」と言いますが、この羽柴こそ後の豊臣秀吉です(笑)
羽柴は前回、明智光秀(小栗旬=本物の信長)の素顔を見てしまい、その謎を探ろうと家臣に聞きまわりますが、「馬から落ちて頭を打ってから人が変わった」という情報しか入らず、明智本人にかまをかけるも有益な情報は得られません。こんな動きをしている羽柴を怪しいと思う人物が軍師・竹中半兵衛(藤木直人)、何かと羽柴にぴったりくっつき行動することで羽柴を見張ります。
楽市楽座で潤ってきた城下町、信長は宿泊場を作って範囲を広げようと提案します。半兵衛の提案で京都と織田を繋ぐ街道の途中、宇佐山に城下町を作ることに決定しました。このお役目を是非私に!と家臣一同躍起になりますが、中でも森可成が一大決心で申し出たので信長は可成に任せることに。息子も喜んでくれるかと思いきや「街づくりは武士の仕事ではない!」と逆に怒られてしまいます。
織田の城下町が潤ってきたことに周囲の武将が動き出します。
再び同盟を結んだ松永が三好と交戦に援軍が欲しいとの情報が入ります。同盟国を見捨てたとなれば信頼が地に落ちる…ということで、羽柴秀吉と竹中半兵衛を城に残し援軍に駆け付ける信長。しかし、到着してみると松永の優勢。おかしいと思った時には既に遅し、森可成が任された宇佐山城に浅井の軍勢が向かっていました。更に、浅井だけではなく延暦寺まだ挙兵、三万にまで膨れ上がった軍勢の前に森可成戦死。最後には家臣に「自分が盾になるから何としても城を守れ!」と命じて敵軍に突っ込んでいきました。
森可成の死に家臣全員が悲しみにふけります。
長男・勝蔵は父のように立派に信長に仕えたいと志願します。名を長可と改め、信長に使える事に。
面白かったこと。
城下町の暮らしを調査する信長、デートと称し帰蝶(柴咲コウ)も同行していたが、その帰蝶のはしゃぎ様からツンデレ要素が消えつつありました。あまりに嬉しそうにはしゃぐ姿は可愛いのですが、個人的にはツンデレの方が好きです。また、腹が据わったしっかりした女性というイメージも段々薄れてきて、可愛い女性に…原作の帰蝶には近づいているのですが、またそういう内助の功も見たいものです。
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感想の感想(ナカノ実験室)。
どうも「信長の野望」のグラフィックで武将がよみがえる私ですが、森可成という武将は知らなかった…。最近の作品では、きっと登場しているのだと思いますが…。
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