暴力には絶対勝てない
今日は、ハロウィンで何をする訳でもないが、浮かれていたのだが、帰りの電車の中で、信じられない事が起こった。花園駅のあたりだったろうか?駅に電車がとまって、乗客が降りて行く。私は、ほぼ車両の中央でジャンプを読んでいたのだが、斜め後ろで、何か視界に入った。
降りて行く人の一人を、軽く蹴っている。足で小突く感じだ。一瞬、仲の良い友達が降りる間際にじゃれ合っているのかな?と思ったが、何か雰囲気が険しい。顔を上げてみると蹴っているほうは、金髪頭の男。蹴られているほうは、背広か、制服?高校生か?高校生じゃなくても20代の前半くらいまでの年齢だ。両者の風貌を見る限り、両者が知り合いとも思えない。
ただ、軽い蹴りが入る前に何があったのか分からないから、何故、今、こんな雰囲気になっているのか分からない。「何があったのかな…」と思っていた刹那、金髪男の体が跳ね上がり、背広?の男性に両足蹴りを喰らわした。両手で吊革を持ち、器械体操のような感じだ。
背広の男性は、電車から押し出される。何があったのか分からなかった。ただ、動きと、音で判断する感じでは、押し出すという感じで、多分、そんなに痛くない。ただ、蹴られた方は、随分、動揺していた。
背広の男性は、三人連れで、一人は女性もいたと思うのだが、「何するんだ!」とか「何するのよ!」と批難していた。ただ、僕も軽いパニックだったから、正確には言葉を覚えていない。しばらく、電車のドアが閉まるまで、言い争いは続いた。ほんの数秒だと思うのだが…。
それで、金髪の男は花園駅で降りる感じじゃなかったから、電車側の人間も、蹴られた側も、その後の行動は予想してなかったのじゃないだろうか?少なくとも僕は予想していなかった。金髪の男は、駅に降りて行った。その先で、3対1の言い争い、突いたり押したりが始まる。3対1だが、先ほどの技を見る限り、金髪の男は殴る時は殴るだろうし、人数など関係なく相手は萎縮していたから、絶対に勝てないと思う。そう思った。
同じ車両に乗っていた人は、中年のおじさんとかは、「大丈夫か?」という感じで、ドアから半身を乗り出した。だが、誰も助けには行かない。電車から降りない。僕もだ。いよいよ、ドアが閉まるという時に、金髪の男の傍らにいたであろう女性が、降りて行った。多分、彼女なのだろう。その彼女は、彼氏を止める訳ではなく、傍にいて、「ちょっとやめときいや。」という感じで、ちょいちょいと止めている。全然、焦っている感じじゃなかったし、一度や二度の事じゃないのかも知れない。それが怖かった。
電車は走り出し。僕の視界の範囲内では殴り合いとかにはならなかった。その時まで、私は思考停止と言っていいほど、全く何も出来なかった。もし、これから何かするなら、110番して、警察→駅という形で連絡を取ってもらうという事だろうと思ったが、何もしなかった。
今までここまで極端な事はなかったが、何かあった時には「落ち着いて行動しよう」と思うのだが、今回、全く何も出来なかった。ただただ、目の前で暴力が繰り広げられた。
私は、専門的にした事は全くないが、格闘技とか好きな方で、演劇のトレーニングの一環で突きや蹴りの練習をしていた事もあった。そして、思ったのは実践では技がどうこうじゃなくて、相手に臆する事無く相手を殴れる人間が勝つのだと思っていた。一発で相手の心を折ってしまえば、実力とか以前の問題だ。それが、今さっき、目の前で行われた。目の前で臆する事無く、派手な技を出したあの男は…使ったのが蹴りでよかった。
そして、当事者たる僕は全くパニックで何も出来なかった。今回は、僕はその場に居合わせただけだが、もし、僕が一方的に暴力に巻き込まれたら、なす術もなく地に伏せられてしまうだろう。漫画やTV等々で暴力表現は見るけれど、目の前で暴力という暴力が行われたのは、中学生以来かも知れない。
家についた後も怖くて仕方なかった。怖かったから、友人に電話した。聞いて欲しかった。だから、ブログにも書いている。
ここ数日は家と研究室の往復で、現実を感じてなかったと言えば感じてなかったのかも知れない。目の前で起こった暴力で、一気に目が覚めた。今後、何かが起こった時に、自分が巻き込まれるかどうかは分からないけど、何かあった時に、冷静に動ける人間になりたい。自分から暴力を発する事はないだろうけど、やる時にやる決断力も必要だ。
そんな事を考えると、本格的に格闘技をしたくなった。少なくとも体を鍛えるか…?
電話をしたおかげで、少し落ち着いたけど、本当に怖かった。暴力にだけは、絶対に勝てない。怖すぎる。
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