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そばのせんす（寺坂研人）感想ネタバレ注意!落語漫画！面白い…イメージ表現とヤンキー青春の熱いシーンに感動…ジャンプNEXT！(ネクスト)2015Vol.2ジャンプ感想14

カテゴリ：ジャンプ増刊号
この記事にコメントする！comment数：0：『2015年07月』09日

そばのせんす（寺坂研人：てらさかけんと）

寺坂研人先生のデビュー読切です。ジャンプでは珍しい落語マンガ。主人公は、佐藤志雄と鴨居惣司（ヤンキーで落語好き）。マニアックな題材…と思いましたが、普通に面白かったです。

おもしろかったところ。

ソバのスタンド出る。ガラスの仮面のパントマイム表現ですが、落語のシーンがイメージ化するってのは、マンガならではの表現だな…。鴨居は将来有望。落語のキャラがヴィジョンになるのがスタンド的です。「死神」をやるシーンは、すごい熱いものを感じました。

気になったところ

佐藤がクラスで落語をさせられる公開処刑。いじめかな？と思いきや、文化祭で演劇をしたくないから、押し付け。てっきり、教師不在の横暴の横行…と思ったら、担任が普通にいた。先生は、クラスを指導する責任があると思います。達観した教師だけど、果たすべき責任を一部放棄しているような…。

良かったところ

いろいろとツッコミどころもありますが、物語のクライマックスの熱いシーン。画面の中のキャラクターの涙が、私の涙を誘います。

先生の温情あふれる判断（ちゃんとして欲しいとも思ったけど）。落語の力で、会場全体を引き込むって、高校生の時点でプロに迫る…！？と思いましたが、演出過剰とも思える部分も、良かったです。

その他一言感想。

信用火種。まさかの創作落語。規制の「死神」は難しいらしい。
ヤンキーに少しだけフォローが入った。結局、ヤンキーは何と戦いたかったのか？ヤンキーは、もっと制裁を受けるべき。

連載化されたら…。

主人公たちは一年生。さわやかなラスト。落語家漫画でしょう。昨今の「背すじをピン！と」などを考えると、落語の世界を丁寧に描く感じが、良いでしょう。今回の読切からスタートして、学校に「落語部」を作ったり、プロ落語家と関係したり、「高校生落語大会」で優勝を目指すなど、青春群像劇が良いのじゃないか？と。

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余談。

…物語の腰が全部折れますが…中盤の熱いシーンだけど、鴨居は、ケンカをガマンすべきだったのでは？実は、ヤンキーの煽りをスルーできれば、ピンチにはならなかったという。

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